■「もっともっとそれぞれの個性が爆発するような、最高のライブを一緒に創り上げていきたいなと思うので、よろしくお願いします!」(超特急・ユーキ)
EBiDANが、8月11・12日に国立代々木競技場 第一体育館にてライブイベント『EBiDAN THE LIVE UNIVERSE 2023』を開催した。
所属アーティストが集結する夏の一大イベントとして、2013年から毎年恒例になっている『EBiDAN THE LIVE』(通称“エビライ”)だが、今回は2デイズの3公演で約4万人を動員するEBiDAN史上最大のスケールとなり、しかも全公演がソールドアウト。
加えて初日は“Love & Communication”、2日目の昼公演は“Love & Cool”、夜公演は“Love & Sweet”と、3公演で毎回異なったテーマを設け、普段、超特急のライブ演出を手掛けているユーキも演出にも携わった。
結果、メンバーそれぞれの持ち味や武器をかたちにして、従来の構成を一新し、より多彩なセットリストを実現。“エビライ”でしか見られないレアなシーンを次々に展開しながら、“UNIVERSE=世界”のタイトルとおり、世界を目指して進撃し続けるEBiDANワールドの魅力を、余すところなく味わわせてくれた。
オープニングアクトのえびポンが元気いっぱいに、STA*Mが爽やかに切なく、オープニングゲストのONE LOVE ONE HEARTが男女混合グループならではの多彩なパフォーマンスで会場を温めると、満員のオーディエンスは開演前SEで「バッタマン」(超特急)が流れている時点でペンライトを振って開演を待ちわびる。
そこに赤いサーチライトが走って警告音が鳴り、出演グループの紹介VTRに続いて照明が上がると、いきなりステージ上には9グループ総勢59人の姿が。
怒涛の大歓声を受け、タイトル通り”UNIVERSE=宇宙”な映像をバックに、超特急のタカシが高らかに声をあげて幕開けたのは、この日の為に用意された最新のEBiDAN全体曲「Stage of the Universe」だ。
M!LKの佐野勇斗、ONE N’ ONLYのEIKU、原因は自分にある。の小泉光咲、BUDDiiSのSHOOTと歌い継いで、力強い四つ打ちビートが打ち鳴らされるダンスチューンに、客席は推しカラーのペンライトを振って熱狂。
池田彪馬(SUPER★DRAGON)のボーカルも突き抜けて、“果てしないこの宇宙でそれぞれ輝く僕ら”というEBiDANそのものを表すようなリリックもニクい。
音玉の火花もブチ上がり、EBiDANの総力をあげた最新パフォーマンスで圧倒すると、超特急のリーダー・リョウガが「EBiDAN全員から皆さんにたくさんの、そしてさまざまな愛をお届けしたいと思っています。愛を受け取る準備、できてますか?」とニヤリ。
“Love & Cool”がテーマの2公演目では、田中洸希(SUPER★DRAGON)が「俺らのハート、受けとる準備……できてる?」と、久々に“クール洸希”を発動してファンを喜ばせた。
また“Love & Sweet”を掲げた夜公演では、小泉光咲(原因は自分にある。)が「俺たちの愛、受け取る準備、できてるかい!」と恥ずかしそうに呼びかけて、場内を「可愛い!」の声でいっぱいに。そして開幕曲でラップを掛け合ったジャン海渡(SUPER★DRAGON)とHAYATO(ONE N’ ONLY)が、4年ぶりに声出し解禁となった“エビライ”でまずはオーディエンスの声を確かめると、各グループが公演のテーマに合わせたナンバーを披露していく。
トップバッターは昨年行われた『EBiDAN AUDITION』の合格者により結成され、4月末にデビューした6人組Lienel。
初日はデビュー曲「LOVE Communication」で、“Love & Communication”という公演テーマにピッタリの幕開けを飾る。武田創世のボーカルを筆頭に、キャッチ―かつ色っぽいラブソングで魅せるパフォーマンスは実にハイレベルで、16歳の森田璃空がウインクを飛ばすなど、平均年齢15.6歳という若さが信じられないほど大人びた表情を見せた。
入れ替わるようにセンターステージに登場した8人組のICExは、8月16日にリリースするデビュー曲「CANDY」をお披露目。志賀李玖を皮切りに、透き通った歌声とキュートな仕草も交えながら、爽やかなアイスブルーの衣装で初々しい若さを堂々フィーチャーしていく。
こうしてメインステージとアリーナ席中央のセンターステージに、交互にアーティストが登場する息もつかせぬ構成も今年の“エビライ”の大きな見所で、間髪いれず「ひとつになって最高の時間にしていきましょう!」(FUMINORI)と、BUDDiiSはメインステージで「YO HO」をドロップ。
軽快に盛り上がるアッパーチューンで、リアル兄弟ならではのハーモニーを聞かせるMORRIE & SHOOT、ラップを交えたFUMINORIとFUMIYAのアクロバティックなバトルと、文字通り“楽しい!”の波動でオーディエンスとコミュニケーションしてみせた。
続いて、原因は自分にある。は『仮面ライダーギーツ』へのレギュラー出演&撮影のために、昨夏よりグループ活動を制限していた杢代和人を加えて、アリーナ中央でオンステージ。久々に叶った完全体でのパフォーマンスに、メンバーの個性をこっそり落とし込んだ「GOD釈迦にHIP-HOP」で、全身から喜びをあふれさせる。
大倉空人は「行くぞ!」と会場を盛り上げ、最後は杢代が「待っててくれてありがとう、代々木! 今日から7人で活動を再開します。俺たちが、原因は自分にある。でした!」と宣言。
ドッと歓喜の声があがるなか、場面はONE N’ ONLYの晴れやかなアッパーチューン「Step Up」へと続く。「俺たちと一緒に最高のコミュニケーション取っていこうぜ!」とNAOYAは煽り、ボーカル陣の伸びやかな歌声も爽快。
全員でボーカルを取り、笑顔でタオルを振りながら「代々木、そんなもんじゃねーだろ!」と求めて、客席のペンライトと共にポジティブな一体感を生み出していった。
センターステージに並んでギターをかき鳴らし、5月配信の最新曲「なるため」で心浮き立つハーモニーを奏でたのは、EBiDAN唯一のフォークデュオ・さくらしめじ。
作詞・曲を担当した田中雅功の伸びやかなボーカルに、髙田彪我のロックなギターソロもアグレッシブで、厚いユニゾンがファンとの架け橋を繋いでいく。
メインステージでは「正直お前ら盛り上がりが足んねーよ! 最後まで盛り上がる準備できてんのか!?」(ジャン海渡)と、SUPER★DRAGONも最新曲「Reach the sky」でオーディエンスを煽動。
横に大きく広がってタオルを振りたくり、メンバー同士で肩を組み脚を上げて、まさしく“空をぶち抜いて”というメインフレーズ通りの爽快感をブチ上げていった。
またM!LKが選んだのは、世界中の言葉で“幸せ”を告げる「シアワシェイク」。センターステージから全方位に手を振り、コールとペンライトを煽って、笑顔のパーティーを繰り広げる。
本日欠席の山中柔太朗のマスコットに佐野勇斗と塩﨑太智でキスをしたり、急遽用意した彼の等身大パネルを4人でニッコリ囲むのも彼ららしい。
そしてトリの超特急が超鉄板曲「超えてアバンチュール」を投下すれば、客席では“待ってました!”とばかりに大音量のコールが爆発。全力で変顔を見せるリョウガを中心に、一瞬も休まず繰り出される疲れ知らずのパフォーマンスは、9人組の新体制となって1年というフレッシュさとEBiDANの筆頭としての貫禄を併せ持ち、場内のテンションを天井知らずでヒートアップさせる。
曲中、カイが「M!LKです!」と後輩のポーズを取ると、タクヤが「NAOYAです!」とONE N’ ONLYのメンバーである弟の名前を出す、まさしく“エビライ”ならではの場面も。最後は世界各国語で“愛してる!”と歌うのも、M!LKと偶然の符号を見せ、これぞ共に楽しみハッピーを届ける“Love & Communication”と納得させられた。
“Love & Cool”がテーマの2日目昼公演は、Lienelの「Neo ROMANTIC」から開幕。
ハイスピードなエレクトロダンスチューンで攻めまくり、高岡ミロのラップが弾けて、ゾクゾクするような未体験の境地へとオーディエンスを誘う。
ICExは初日と同じく「CANDY」をパフォーマンス。
長くEBiDANで活動してきたメンバーも多いだけに、平均年齢17歳の愛らしさの中にも洗練された空気感が漂って、ポテンシャルの高さを感じさせた。
BUDDiiSも「最高にCoolな曲持ってきました」とFUMIYAを皮切りに鋭いラップを次々畳みかけ、SHOWのボーカルをアクセントにヒートアップ。
「BEAST2」という曲名通りの獰猛な空気を振りまき、FUMINORIはかけていたグラスを投げ捨てて、パブリックイメージを塗り替えるアクションで驚かせる。
原因は自分にある。は「無限シニシズム」で文字通りシニカルな表情を表し、げんじぶ流のCoolを体現。
武藤潤、長野凌大がげんじぶの独自の世界観を映し出すようなボーカルを繋ぎ、小泉光咲が狂気的な笑みを浮かべるシーンも。最後は大倉空人&吉澤要人の喰らいつくようなラップで、げんじぶなりの“Cool”を描き出していった。
デンジャラスな空気は、続くONE N’ ONLYの「Departure」でMAXに。
HAYATOの凄まじい巻き舌ラップからKENSHIN、TETTAとラップをリレーして、ステージから噴き上がるファイヤーボールと共に、ドープな重低音と緻密なシンクロダンスでオーディエンスの心を燃やしていく。
さくらしめじも「別れた後に僕が思うこと」で、曲名が象徴する悲痛な想いを綴り、作詞に参加した田中雅功のこみ上がる激情に揺れる歌声も臨場感抜群だ。
続いて、古川毅&池田彪馬のハイトーンボーカルが轟く「Revolution」で革命の狼煙を上げたのはSUPER★DRAGON。
スタイリッシュな黒スーツをまとい、スモークの中で力強いステップを踏みラップを刻んで拳を突き上げる姿は、あまりにもドラマティックで神々しい。
そして、佐野勇斗のエモーショナルな歌声から、こちらも神話のようなドラマを見せたはM!LKの「HIKARI」。
強い覚悟と決心を秘めたスケール感ある響きに心震えるが、そこにM!LKの“Cool”とは“凛々しさ”であるという、他グループとは異なる解釈を垣間見た気がした。
トリの超特急は「MORA MORA」で漆黒を纏い、新体制から1年で磨き上げてきたセクシーを爆発。ダンサー陣はミリ単位で音に乗り、挑発的な動きのなかでタクヤはスキャンダルに素肌をさらして、場内を色めき立たせる。
タカシとシューヤのツインボーカルも、ダンサーたちの間を巧みに行き交いながら、その艶めかしい歌声で“ヤバい”世界を創り上げた。
2日目夜公演は“Love & Sweet”がテーマということで、各グループがファンに想いを伝えられる曲をセレクト。
「はじめましてLienelです!」という高岡ミロの挨拶で飛び出したLienelは、「Summer Boy! Sumer Girl!」でタオルを振ってステージ上を飛び跳ね、最後には6人でハートを作る。
ICExは3公演すべてで「CANDY」を届けたが、タイトル通りの甘いトイポップは、この公演にこそピッタリ。8人で円になって、全方位のオーディエンスに笑顔を振りまいた。
BUDDiiSも「僕たちが愛をいっぱい」と、電話をテーマにしたシャイなラブソング「The One」でキュートにパフォーマンス。
SEIYAのラップから全員でマイクリレーし、日替わりの台詞タイムではFUMINORIが「これからこの先もずっと一緒にいて?」と小首を傾げて、黄色い悲鳴を招いた。
センターステージにスポットが当たると、小泉光咲のカウントから原因は自分にある。の「魔法をかけて」がスタート。
ミュージカル調のナンバーで舞い、360度にドリーミングな世界を広げていく。エンディングに響き渡る小泉のロングトーンも、甘く、心を溶かすようなものであった。
ここでダメ押しとばかり「みんなのこと愛してるよ!」(KENSHIN)と、ONE N’ ONLY珠玉のラブソング「MY Love」へ。
まっすぐに愛を伝えるTETTA、REI、EIKUのボーカルはとろけるように甘く、曲中、歌うTETTAの頬にKENSHINはキス。笑顔で集まる6人にオーディエンスも顔を緩ませて大きく手を振り、感涙レベルの多幸感を創り上げていった。
負けじと、ピュアラブソング「simple」をかき鳴らしたのは、さくらしめじ。
キャッチーなメロで笑顔を浮かべ、自らが奏でる音を重ね合わせ、ハーモニーに喜びをあふれさせる姿に、こちらまで幸せのお裾分けをもらった心地になる。
SUPER★DRAGONも「EBiDANイチsweetなSUPER★DRAGONです!」(飯島颯)と宣言し、「Pretty Girl」でスマイル。
普段のコワモテはどこへやら、愛らしい振りで客席のクラップを誘って“ずっとそばにいて”と本音をさらす。曲終わりにはメンバーの腕を使って、大きなハートまで作ってみせるのだから、飯島の言葉も本当かもしれない。
M!LKは「テレパシー」で愛らしく跳ねながら、山中柔太朗のパネルの口元をパカリと開けた塩﨑太智が、そこに自分の口を当てて代わりに歌唱するというナイス演出が!
落ちサビでは“今日の俺0点”と書かれた山中のクッションに佐野がキスして、ファンとメンバー双方への愛情をたっぷり捧げてみせた。
ラストは“耳を澄ませて”というタカシのウィスパーで始まった「ラキラキ」。超特急ポーズも飛び出す愛らしい振りつけと笑顔のパフォーマンスに、場内には黄色い歓声が湧く。
視覚を楽しませ、ダンサーを挟んでアイコンタクトを交わすタカシ&シューヤのハーモニーで耳を幸せにする、これぞまさしく正真正銘の“ラッキーミュージック”だ。
曲を終えて「続いては、こちらのコーナー!」と超特急メンバーが誘うと、“エビライ”名物のシャッフルユニットへ。
自身のグループとは異なるナンバー、曲調に挑むことで、普段は見られないパフォーマンスや表情が見られるのが、ファンにとってはうれしい時間だ。
今回はオリジナルメンバーも交えつつ、1公演につき2組ずつが公演テーマに沿った選曲で挑んだが、まず初日公演ではBUDDiiSならぬ“BUNNiiS”が「Under The Sea」を披露。
MORRIE役のTETTA(ONE N’ ONLY)からKEVIN役のタカシ(超特急)へと伸びやかな歌声を繋いで、FUMIYA役のラップを松村和哉がドロップするという贅沢すぎる流れが、爽やかなサマーチューンで熱狂の嵐を呼ぶ。
さらにジャン海渡(SUPER★DRAGON)がFUMINORIのラップを入れ、SHOOT役の武藤潤が涼やかな歌声を聞かせれば、TAKUYA役の飯島颯(SUPER★DRAGON)もオリジナルメンバーのSEIYA、YUMA、HARUKIと共に体を揺らして、心地よい夏を演出。
また、FUMIYAは欠席の伊藤壮吾(SUPER★DRAGON)の代わりに、急遽SHOWのパートに入って普段と違うパートを歌うファインプレーを見せた。
続いてセンターステージには、SUPER★DRAGONをカバーする“ULTRA★DRAGON”が降臨。
いきなり「代々木! まだまだ盛り上がっていこうぜ!」とジャン海渡役の桜木雅哉(原因は自分にある。)が会場に呼びかけ、田中洸希がスクラッチを放てば、高岡ミロ(Lienel)が松村和哉のラップを投下するという斬新すぎる光景が広がっていく。
M!LKのステージではあり得ない鋭い目つきで古川毅のパートを務める曽野舜太に、髙田彪我(さくらしめじ)は“彪”つながりでもある池田彪馬のハイトーンをブチかまして、恒例の志村玲於のジャンプもSHOW(BUDDiiS)が完コピ。
飯島颯役のマサヒロ(超特急)、柴崎楽役のNAOYA(ONE N’ ONLY)、伊藤壮吾役のTAKUYA(BUDDiiS)も花道で存分に荒ぶって、貪欲にオーディエンスとのコミュニケーションを求めてみせた。
2日目の昼公演は“Love & Cool”というテーマに則り、ハード&セクシーなシャッフルでオーディエンスを魅了していった。
ONE N’ ONLYの「YOUNG BLOOD」に挑んだ“わんわんオンリー”では、初日でTETTAがMORRIE(BUDDiiS)パートを受け持ったのと逆に、MORRIEがTETTA役を担当。それだけにボーカリストとしてのシンクロ率も高く、HAYATOのファーコートを着てラップを吐き出すFUMINORI(BUDDiiS)も攻撃性を露わにして、KENSHINとのラップリレーを完璧に乗りこなす。
EIKU役の田中雅功(さくらしめじ)、REI役の芳賀柊斗(Lienel)も声を張り上げてパッションを放出。NAOYA役の志村玲於(SUPER★DRAGON)はアグレッシブなダンスで気炎を吐き、ワンエンの真骨頂とも言える獰猛なダンスチューンを精度高く再現する彼らに大歓声が飛んだ。
センターステージで超特急の「Kiss Me Baby」をカバーした“超特価”でも、SUPER★DRAGONの柴崎楽(マサヒロ役)、原因は自分にある。の大倉空人(カイ役)、杢代和人(アロハ役)、ICExの志賀李玖(ハル役)らの笑顔がカメラに抜かれて、360度のオーディエンスを悩殺。
リョウガとタクヤのサポートもありつつ、歌いだしからセンターに跳ね飛ぶ長野凌大(原因は自分にある。)の勢いや表情はユーキを彷彿させ、リスペクトの大きさを感じさせる。
タカシパートで妖しく攻める池田彪馬(SUPER★DRAGON)、シャッフルでは2度目の挑戦となる本曲を、今回はシューヤパートでハスキーに歌いこなすEIKU(ONE N’ ONLY)のツインボーカルも“エビダン”ならではの贅沢な組み合わせ。この2人だからこその色濃いハーモニーを奏でて、新たな魅力を引き出してくれた。
対照的に“Love & Sweet”を掲げた2日目の夜公演では、甘いラブソングでファンへの愛を訴える。
まず“きっかけは自分にある。”で武藤潤役の古川毅(SUPER★DRAGON)が歌い始めたのは「チョコループ」。原因は自分にある。の楽曲の中でもSweetさを感じさせるで歌い継ぐ小泉光咲役の吉田仁人(M!LK)や、「代々木、行くよー!」と大倉空人になりきって初めて歌声を聞かせたアロハ(超特急)も、小道具のミントアイス片手に純粋無垢な少年の表情を浮かべる。
リハから全力でやり切ったというだけあり、それぞれの母体グループでは絶対に見られない愛らしい仕草に場内は大興奮。オリジナルメンバーの吉澤要人に加え、長野凌大役に山本龍人(ICEx)、杢代和人役に森田璃空(Lienel)とフレッシュなメンバーも起用しつつ、桜木雅哉役のハル(超特急)も表情豊かに、全員が一種の新境地を垣間見せた。
シャッフルユニットのトリとなる“沼M!LK”は、M!LKのメジャーデビュー曲「Ribbon」を歌唱。全員でボーカルを分け合い、ファンへの愛を伝える楽曲だけに“歌える”メンバーが選抜され、佐野勇斗の歌いだしから山中柔太朗役のREI(ONE N’ ONLY)、塩﨑太智役の小泉光咲(原因は自分にある。)、吉田仁人役のシューヤ(超特急)と、本家に負けぬメロディックなボーカルを聞かせていく。
M!LKらしい純白の衣装も皆よく似合い、ある意味で王子様選抜と言ってもいいラインナップ。曽野舜太のパートをEBiDAN名古屋の後輩でもあった中村旺太郎(ICEx)が受け持ったのも胸熱で、完成度の高いパフォーマンスでシャッフルパートを締めくくった。
ここで波音が夏の空気を誘ってからは、なんと各グループの“歌うま”メンバーが集結したOCTAVEがステージへ。
超特急・タカシのファルセットから、古川毅(SUPER★DRAGON)とTETTA(ONE N’ ONLY)、シューヤ(超特急)と田中雅功(さくらしめじ)、吉田仁人(M!LK)と武藤潤(原因は自分にある。)のペアが目を合わせ、息をそろえてオリジナル曲の「Sunset」を歌い上げる。
さらに、BUDDiiSのMORRIEもタカシとアイコンタクト。8人が繊細にオクターブを重ね合わせて生む、まるで熟練のコーラスグループのような珠玉のハーモニーに、客席から拍手喝采が湧き上がった。
そして「EBiDAN THE LIVE UNIVERSE、もっともっと盛り上がっていきましょう! みんなおいで」とタカシが招いて、全メンバーがステージに飛び出せば、お馴染みのEBiDAN全体曲「恋心」の甘いメロディが流れる。客席を貫く花道を進んだ面々は、センターステージまでたどり着くと、なんと客席通路に下りてファンの真っただ中へ!
想定外の演出に大興奮するオーディエンスの嬉しい阿鼻叫喚のなかで、前半戦の幕は閉じた。
後半への折り返しでは、各グループの選抜メンバーによる“客席のみんなの心を鷲掴み! キュンキュンコーナー”なる企画も。
参加メンバーは超特急のタクヤ、M!LKの佐野勇斗、SUPER★DRAGONの田中洸希、さくらしめじの髙田彪我、ONE N’ ONLYのEIKU、原因は自分にある。の杢代和人、BUDDiiSのSHOOT、ICExの志賀李玖、Lienelの近藤駿太という、俳優としても活躍する面々だ。
超特急のカイとBUDDiiSのFUMINORIをMCに、ここでは公演ごとに異なる勝負が行われ、“Love & Communication”がテーマの初日は、心技体のコミュニケーションを図るべく、片足立ちでタオルを引っ張り合うトライアングル・タオル相撲をトーナメント開催。対戦相手の自滅により、期せずして優勝した佐野は「勝ちました!」とキョトン顔をしつつ、「EBiDAN最高!」のコール&レスポンスでしっかり盛り上げるのはさすがだ。
2日目の昼公演では“Cool”をフィーチャーし、先輩のカイを誰が一番クールに描けたかを競う“キュンキュン似顔絵アート・バトル”に9人がチャレンジ。シャッフルユニットで着たハル(超特急)の衣装のままの志賀に「ハルより似合ってるかも!」と言って、舞台袖のハルを悔しがらせつつ、カイが選んだ勝者は“かい”違いで貝を描いたSHOOTだった。
いわく「クラスの子に“カイってこの漢字?”と聞かれて“ちげーよ!”と答え、泣かせてしまった小2のあの日を思い出させてくれたから」だそう。驚きのSHOOTは「次から真面目に描きたいと思います!」と勝利の弁を述べて、「真面目じゃなかったんですね!」と突っ込まれていた。
“Love & Sweet”の夜公演では、最も甘い一言を言ったメンバーが優勝する“キュンキュン・スイートワード”で対決。3つのシチュエーションが用意され、“花火大会でプロポーズ”では、なぜか佐野が10年前の超特急との出会いを語り、「僕の当時から好きな人はタクヤくんです! 指輪も香水も同じの使ってます! 僕と結婚してください!」とプロポーズ。髙田はプロポーズの言葉に花火が被るという上手い演出で「素敵だよ!」と賞賛を浴びた。
EIKUは「あ、ごめん花火のこと忘れてた。お前が綺麗すぎて」とストレートにキメるが、彼を憧れの先輩として公言している近藤は“消防士になりきり、災害現場でパニックになりそうな女性を助け出して一言”というお題で、「大丈夫。僕がずっとそばにいるからね」とEIKUをハグして職権乱用する大物っぷり(笑)。対して杢代は「君のこと、ずっと守りたかった」、志賀は「手出して。一緒に逃げよう」とストレートに勝負する。
最後に“君はペット。疲れて帰った飼い主さんにテレパシーで一言”というお題ではケモ耳も用意され、SHOOTはイヌ耳をつけてリアルすぎる犬の鳴き声を披露してみせた。
田中は猫耳で「やっと帰ってきた。ずっと待ってたんだから、よしよしして」と小首を傾げ、ウサ耳で「僕は、君しか見てないぴょん!」と振り切ったタクヤには、後ろの田中が頽れて床を叩くほど。最初は「優勝は……佐野以外!」と判定したカイだったが、オーディエンスを沸かせまくった彼らに、最終的には「皆さん素晴らしかった!」と全員が勝利者となった。
ここで、今回のメインイベントがついに到来する。『春だ ソイヤ!だ EBiDANだ』プロジェクトの一環として、4月にリリースされた一世風靡セピアのカバー曲「前略、道の上より」MV撮影時のメイキング映像が流れると、ステージ上にはMVと同じスーツを身に着けたメンバーが!
豪快にファイヤーボールが上がるなか、約60人で「前略、道の上より」をライブ初披露して、アリーナを揺らしていく。ステージ上を旋回しながらセンターに来たグループが順にマイクを取り、打ち鳴らされる太鼓のビートに乗って、EBiDANのダンスリーダーでもあるユーキ(超特急)を中心に一斉にステップを踏む様は、まさしく圧巻。
「1曲だけで汗だくだくです!」とタカシ(超特急)が漏らし、TETTA(ONE N’ ONLY)が「終わったあとスッキリしますね。このまま水風呂入やサウナに行きたい。ソイヤをやれば整います!」と感想を述べたほど、精魂込めたパフォーマンスを繰り広げていく。
公演を重ねるごとにユニゾンの厚みも増し、伝説のストリートパフォーマー集団・一世風靡セピアの雄々しきスピリッツを、見事に受け継いでみせた。
ちなみに『春だ ソイヤ!だ EBiDANだ』プロジェクトでは、山手線27駅にちなんだユニットも結成され、それに紐づく27バージョンの「New day! New wave!」がリリース。
オリジナル楽曲の制作と今回の“エビライ”出演をかけ、ファンも参加してのドリームマッチが行われた。結果、ランキング1位&2位のチームと、上位12組のなかからあみだで選ばれたピタリ賞の3ユニットが夢のステージへ。リョウガと吉田仁人(M!LK)によるランキング紹介から、まず火蓋を切ったのはピタリ賞の新大久保駅=韓流好きユニットだ。
モノクロ&シルバーのクールな衣装に身を包み、池田彪馬(SUPER★DRAGON)とSHOOT(BUDDiiS)がヘッドセットで悩ましいボーカルを聴かせる「Invader」は、なんとオール韓国語&英語詞。言葉の壁を乗り越えてカイ(超特急)とHAYATO(ONE N’ ONLY)が熱情ほとばしるラップを繋ぎ、吉澤要人(原因は自分にある。)の超低音ラップにも驚嘆の声が。
目まぐるしくフォーメーションを変えるメカニカルなダンスで躍動する塩﨑太智(M!LK)に、打ちあがるスパークラーとファイヤーボールも相まって、妖艶な世界観を創り上げる。
“何が起きようとも我が道を進む”と歌うリリックもEBiDANのポリシーにピタリとハマって、あまりにもクールで情熱的なダンスチューンは、このままデビューしても遜色のないハイクオリティ。
楽曲制作が決まったときの「めちゃくちゃかっこいい曲にしたい」というカイの宣言通り、いや、それ以上のカッコよさで、オーディエンスのハートを鷲掴みにしてみせた。
続いて法螺貝の音が鳴り、メンバーの土下座から始まったのは、第2位を獲得した西日暮里駅の西日本出身者ユニット。
超特急のタカシ(大阪)、マサヒロ(山口)、ハル(熊本)、M!LKの吉田仁人(鹿児島)、塩﨑太智(和歌山)、曽野舜太(三重)の6人が、めでたいハート柄の紅白衣装で「青春~珍道中~」を歌う。
“西日本!”と繰り返す曲頭から“ハイ!”というファンの掛け声が飛んで、笑顔いっぱいでハートを飛ばしまくる面々がモニターで抜かれるたび、場内には黄色い悲鳴が。ランキング発表時の「標準語の曲、いらんねん!」というタカシのリクエストに応えてか、“好きやで、好きっちゃ、好きやねん”と方言が随所に散りばめられ、それぞれが地元言葉で“好き”を告白する高速和風ダンスチューンは中毒性抜群。
吉田の口上でおなじみの“チェスト!”の掛け声から、徳島生まれのユーキも「好きになってしもうたけん、つきおうてくれへん?」と舞台裏からモニター越しに特別出演して、場内を沸かせまくった。クライマックスではタカシが曽野、塩﨑、吉田を公演替わりでハグ。
指アートや投げキスと、回を増すごとにアピールの度合いもレベルアップしていったので、今後もぜひパフォーマンスの機会があることを願いたい。
ラストは目白駅として第1位に輝いた、EBiDANの兄弟3組による「Run up!!!!!!」。
夢を掴もうと歌うポジティブな青春チューンは、BUDDiiSの森兄弟=MORRIE & SHOOTがメインボーカルを務め、草川兄弟(超特急のタクヤ、ONE N’ ONLYのNAOYA)と高尾兄弟(ONE N’ ONLYのHAYATO、BUDDiiSのFUMIYA)もラップで斬り込んでいく。
肩を組んだり、目を合わせて手を繋いだり、背中合わせになったりと、兄弟ならではのスキンシップには大歓声が。公演前の囲み取材で「曲の世界観やエモさを演出する振りつけが気まずくて、すっごく恥ずかしい!」と語っていたタクヤも、さすが本番では振り切ってNAOYAとじゃれ合い、ファンの期待にしっかり応えてみせる。
最終公演ではタクヤが弟の頬をつつけば、NAOYAも兄をバックハグし、負けじと高尾兄弟が抱き合うというファン感涙の光景も。全員で声を合わせる“二人ならば行けるのさ”というリリックも尊く、同じく取材でSHOOTが語っていた“3組それぞれと、3組が合わさった良さ”を感じさせてくれた。最後の最後に、MORRIEが「お父さんお母さん、ありがとう!」と告げたが、恐らく全EBiDANファンも同じ気持ちだったに違いない。
それぞれに異なる魅力を振りまいた待望のユニット披露の興奮冷めやらぬなか、さくらしめじのふたりによるDJタイムへと雪崩れ込み、「代々木! 手あげろ!」と煽り立てると、今度はダンス自慢のメンバーによるサイファーバトルへ。
参加するのは、この企画をプロデュースした超特急のユーキに、マサヒロとアロハ、M!LKの塩﨑太智、SUPER★DRAGONの志村玲於、ONE N’ ONLYのHAYATOとEIKU、原因は自分にある。の長野凌大、BUDDiiSのFUMINORIとFUMIYA、そしてユーキが特別選抜したEBiDAN研究生・AKOだ。
一分の隙もなくそろった総勢11人による見事なダンスパフォーマンスでオーディエンスの目を釘付けにすると、センターステージにはSUPER★DRAGONのジャンが「最高のダンサーたちが集まったダンスサイファー、一緒にブチ上がれるか? 最高のパーティを始めようぜ!」と登場。
彼のコールと、変幻自在にリズムを変える田中洸希の生ビートボックスに乗って、花道を渡ってきたFUMIYA、長野、アロハ、志村、マサヒロ、AKOが、順に得意ジャンルのソロダンスで魅せていく。ちなみに最終公演ではジャンも加わり、見事なアニメーションダンスで喝采を浴びた。
加えてFUMINORI、EIKU、塩﨑、HAYATO、ユーキは音源に乗って躍り、それぞれの個性とスキルを発揮。しかも回を増すごとに、クリエイティビティの発露は勢いを増して、公演テーマのエッセンスを取り入れるメンバーも。そのアピール力と即興性の高さにいずれも舌を巻いたが、ダンサーとしての矜持をぶつけ合う、こんなシーンをメンバー発信で作れるようになったのも、EBiDANが遂げてきた進化のひとつの表れだろう。
ここからは“エビライ”で初挑戦となるコラボステージでラストスパート。
まず、さくらしめじのふたりが本ステージで「青春の唄」をかき鳴らすと、その周囲でLienelとICExのメンバーが、ライブロゴの入った巨大フラッグをはためかせる。
「俺たちとお前らの青い春は今だろう!」と田中雅功が叫ぶ熱いナンバーに、青春真っただ中にいる彼らが加わることで、瞬く間に過ぎる時を惜しむ曲の切なさと情熱が高まって清々しい。
続いてセンターステージで「Magic」を贈るBUDDiiSには、原因は自分にある。の7人が合流。花道に広がって小粋に体を揺らすが、共にお洒落なナンバーを得意とする2グループだけに、驚くほどスンナリとなじんでいく。
ウインクを飛ばすSEIYAにFUMINORI、SHOOTのウィスパーも極上だ。
そのまま今度は、原因は自分にある。が代表曲「原因は自分にある。」を歌い踊い、その回りでBUDDiiSメンバーも花道に展開。
共にサビの特徴的なダンスを繰り広げる光景はただでさえ迫力満点なのに、カメラに抜かれた杢代和人が印象的な表情をみせ、桜木雅哉がターンを決めつつウインクするのだから、その破壊力は半端ない。
やはり普段できないスペシャルなコラボは、演者の心をも高揚させるのだろう。「まだまだブチ上がっていこうぜ!」(KENSHIN)と、メインステージでONE N’ ONLYが代表曲「Category」を投下すれば、ステージ上段に今度はSUPER★DRAGONの面々が。
EBiDANの“イカつさ”2トップと言える両グループのコラボは、ある意味EBiDANファンにとっては待望で、盛り上がりを増す場内にREIはカメラに向かって投げキス。攻撃力2倍となったパフォーマンスに、飛び散るスパークラーの火花が華を添える。
入れ替わりにSUPER★DRAGONの「Monster!」ではファイヤーボールも上がり、フックの利いたエモいラブソングをONE N’ ONLYの面々と共に踊ることで、曲が孕む熱もより濃厚に。
その相乗効果に古川毅はグッと声を歪ませ、池田彪馬はあまりにも蠱惑的な微笑みを浮かべてみせる。
加えて、そこにM!LKが現れて「奇跡が空に恋を響かせた」を歌唱。透明度の高いラブソングを真っ白な王子様スタイルで届ける横に、全身青のSUPER★DRAGONとバッドボーイ仕様のONE N’ ONLYが並ぶという絵面はレア中のレアだ。
佐野勇斗の決め台詞“やっと出会えたね”も2日目はスペシャルなアレンジが施され、昼公演ではNAOYA(ONE N’ ONLY)が「好き!」とカメラを指差してピース。夜公演では田中洸希(SUPER★DRAGON)が「やっと出会えたね!」と、スパドラのライブではあり得ないほっぺハートで悲鳴を呼んだ。
さらに、カラースーツの超特急が2階から現れて「Burn!」を放つと、「まだまだ行くよ!」というカイの声で、原因は自分にある。、BUDDiiS、ICEx、Lienelも加わり、全グループで全力のバッテンダンスを展開。
大サビでは、センターステージに進んだタカシ&シューヤのツインボーカルに会場全員で光を捧げて、信じられないほど美しい光景を創り上げれば、想いがあふれるままにユーキはステージど真ん中でバク転。タカシのフェイクも凄まじく、EBiDANのグループとファンが一つになって声と空間を共有できる喜びを分かち合った。
そして古川毅(SUPER★DRAGON)がオーディエンスのみならずメンバーをも煽り、今回のライブ演出を担当したユーキへバトンタッチ。
初日には「急遽欠席になってしまった山中柔太朗(M!LK)、伊藤壮吾(SUPER★DRAGON)の想いも背負って」と、2日目には現在療養中のKEVIN(BUDDiiS)に触れて「来年はKEVINと一緒にEBiDANの曲とか作れたらいいなって」と語った。
最終公演では、昨年の“エビライ”でEBiDANを卒業したDISH//の橘柊生が初日に観に来てくれたと明かし、「こうしてEBiDAN一丸となってエンターテイメントを一緒に作れるって本当に幸せなことだし、ここにいる一人ひとりの力がなかったら実現しなかったものなので、ホントにみんなに感謝してます。これから先、この最高のメンバーと一緒に、もっともっとデカいステージ、デカい夢、追いかけていきましょう」と、全体曲「New day! New wave!」を贈る。
タカシとシューヤに始まり、各グループのボーカリストが壮大なナンバーを順に歌い継いでいく様は、まるで拡大し続けるEBiDANのスケールと絆の証のよう。金銀吹雪が舞い上がるクライマックスではレーザー光線が天井に光を灯し、“決してあきらめずに未来へ進もう”というメッセージを、歓喜の情景と共に力強く描き出してくれた。
全員で突き上げた拳がさらなる進化と再会を誓い、エンドロール代わりに今回の“エビライ”のリハーサル映像が流れ、最後には全員集合して「みんな今日はありがとう! 次回、また会いましょう!」(超特急・タクヤ)と挨拶。
これで大団円かと思いきや、アンコールの声を受けてステージ裏から初日はタクヤと佐野、2日目の昼公演はリョウガ(超特急)とNAOYA(ONE N’ ONLY)、夜公演はTETTA(ONE N’ ONLY)と吉澤要人(原因は自分にある。)がモニターに。
「ファンの皆さんに、もっともっと愛を届けに行きませんか?」と、EBiDANの初期から親しまれてきた「恋のDing Dong」で全員がステージへ飛び出していく。
約60人が花道からセンターステージ、アリーナ客席の通路までくまなく回って、スタンド席にはトロッコに乗ったメンバーも周回。そのまま「Believe yourself」へと続いて、客席にサインボールを投げ込むのだから、オーディエンスは狂喜するばかりだ。
初日では、ここで『EBiDAN AUDITION 2023』の開催が告知。未来のEBiDANで活躍できる男子を育成すべく、未経験、他薦も大歓迎とのことだ。
昨年の『EBiDAN AUDITION』からはLienelが誕生し、早くもステージに立っているので、次回のオーディションからも『EBiDAN THE LIVE 2024』への新たな出演者が生まれるかもしれない。
また、2日目の夜公演では累計8,800万ダウンロードの大人気リズムゲーム『SUPERSTAR』シリーズの最新作として、『SUPERSTAR EBiDAN』が始動することも発表。好きなアーティストの音楽で遊べて、好きなアーティストのカードをコレクションできるEBiDANの公式ゲームが今秋サービス開始予定というニュースに、客席も沸き返る。
ここで「EBiDANのなかでいちばんリズムゲームが上手い」と名指しされたICExの中村旺太郎は、『仮面ライダー』の大ファンでもあり、吾妻道長役で出演中の杢代和人とふたりで変身ポーズを決める場面も。こんな交流も“エビライ”だからこそ叶うものだ。
ライブが終了し、3公演とも最後までステージに残って佐野勇斗と押し合っていたカイ(超特急)。そんな彼も、昨年DISH//がEBiDANを卒業してから、超特急がEBiDANを引っ張っていくという気持ちを持っていたとMCで語ってくれた。
実際、去年の“エビライ”で「EBiDAN売れるぞ!」と決意表明していたタクヤは、今回、史上最大規模で開催できたことに「ひとつステップアップできたのかなって思います。それぞれのグループに個性があり、みんないい子たちばっかりなので、応援してやってください」と後輩をアピール。
実際、今回の“エビライ”では全体曲でセンターを務めるタカシ、ダンスパートを率いたユーキを筆頭に、超特急メンバーの頼もしさは強く印象づけられたところだった。
同時に、MCでは古川毅やジャン海渡(SUPER★DRAGON)、HAYATO(ONE N’ ONLY)やFUMINORI(BUDDiiS)などが引っ張る部分もあり、後輩グループも着実に経験を積んで、EBiDAN全体が底上げされていることも実感。そのぶん各メンバーのスケジュールはタイトになり、今回、演出を担当したユーキは「練習に参加できなくても、みんなビデオを見ながらでも練習してくれてるんだよ」と涙ながらに語った。
「今まで“もっとEBiDAN魅せられるのにな”っていう悔しさがあったわけですよ。みんなもっともっと輝けるし、もっともっと良いとこいっぱい持ってるのに、引き出せないのもったいない! って」
そんなユーキの想いから、今年の“エビライ”は各グループのライブにシャッフルが挟まる従来の構成を一新。シャッフルはもちろん、各公演テーマに沿った選曲に、歌唱選抜やダンスバトル、コラボステージと、そのすべての選曲にユーキが携わり、メンバーだからこその目線で、仲間たちの魅力を引き出していった。
特に、今春の『春だ ソイヤ!だ EBiDANだ』プロジェクトから、EBiDANメンバーが一丸となり、グループの枠を超えて活動する機会がグッと増えたことも、その成功の要因だろう。
最終公演では「こんな僕についてきてくれるみんな、本当にうれしかったです。来年はコレを超せる自信しかありません。もっともっとそれぞれの個性が爆発するような、最高のライブを一緒に創り上げていきたいなと思うので、よろしくお願いします!」と宣言したユーキ。
塩﨑太智(M!LK)も「いつかドームやスタジアムで“ソイヤ!”したい。それこそMVを撮った国立競技場で」と意気込み、ライブ終了後には、メンバーたちから「東京以外の都市でもやりたい」との発言も聞かれた。
また、公演前の囲み取材では、リョウガ(超特急)から「世界に向かって飛び立っていきたい」という言葉も。EBiDANの“UNIVERSE=宇宙”が広がっていく先が、今から楽しみでならない。
【セットリスト】
Day1/1公演目 Love&Communication
M1:「Stage of the Universe」
M2:「LOVE Communication」Lienel
M3:「CANDY」ICEx
M4:「YO HO」BUDDiiS
M5:「GOD 釈迦にHip-Hop」原因は自分にある。
M6:「Step Up」ONE N’ ONLY
M7:「なるため」さくらしめじ
M8:「Reach the sky」SUPER★DRAGON
M9:「シアワシェイク」M!LK
M10:「超えてアバンチュール」超特急
シャッフルユニット
M11:「Under The Sea」BUNNiiS
M12:「Mada’ Mada’」ULTRA★DRAGON
M13:「Sunset」
M14:「恋心」
M15:「前略、道の上より」
M16:「Invader (韓流好きユニットver.)」
M17:「青春〜珍道中〜 (西日本ユニットver.)」
M18:「Run up!!!!!! (兄弟ユニットver.)」
M19:「青春の唄」さくらしめじ (with ICEx・Lienel)
M20:「Magic」BUDDiiS (with 原因は自分にある。)
M21:「原因は自分にある。」原因は自分にある。 (with BUDDiiS)
M22:「Category」ONE N’ ONLY (with SUPER★DRAGON)
M23:「Monster!」SUPER★DRAGON (with ONE N’ ONLY)
M24:「奇跡が空に恋を響かせた」M!LK (with SUPER★DRAGON・ONE N’ ONLY)
M25:「Burn!」
M26:「New day! New wave! 2023」
EN1:「恋のDing Dong」
EN2:「Believe yourself」
Day2/2公演目 Love & Cool
M1:「Stage of the Universe」
M2:「Neo ROMANTIC」Lienel
M3:「CANDY」ICEx
M4:「BEAST2」BUDDiiS
M5:「無限シニシズム」原因は自分にある。
M6:「Departure」ONE N’ ONLY
M7:「別れた後に僕が思うこと」さくらしめじ
M8:「Revolution」SUPER★DRAGON
M9:「HIKARI」M!LK
M10:「MORA MORA」超特急
シャッフルユニット
M11:「YOUNG BLOOD」わんわんオンリー
M12:「Kiss Me Baby」超特価
M13:「Sunset」
M14:「恋心」
M15:「前略、道の上より」
M16:「Invader (韓流好きユニットver.)」
M17:「青春〜珍道中〜 (西日本ユニットver.)」
M18:「Run up!!!!!! (兄弟ユニットver.)」
M19:「青春の唄」さくらしめじ (with ICEx・Lienel)
M20:「Magic」BUDDiiS (with 原因は自分にある。)
M21:「原因は自分にある。」原因は自分にある。 (with BUDDiiS)
M22:「Category」ONE N’ ONLY (with SUPER★DRAGON)
M23:「Monster!」SUPER★DRAGON (with ONE N’ ONLY)
M24:「奇跡が空に恋を響かせた」M!LK (with SUPER★DRAGON・ONE N’ ONLY)
M25:「Burn!」
M26:「New day! New wave! 2023」
EN1:「恋のDing Dong」
EN2:「Believe yourself」
Day2/3公演目 Love & Sweet
M1:「Stage of the Universe」
M2:「Summer Boy! Summer Girl!」Lienel
M3:「CANDY」ICEx
M4:「The One」BUDDiiS
M5:「魔法をかけて」原因は自分にある。
M6:「My Love」ONE N’ ONLY
M7:「simple」さくらしめじ
M8:「Pretty Girl」SUPER★DRAGON
M9:「テレパシー」M!LK
M10:「ラキラキ」超特急
シャッフルユニット
M11:「チョコループ」きっかけは自分にある。
M12:「Ribbon」沼M!LK
M13:「Sunset」
M14:「恋心」
M15:「前略、道の上より」
M16:「Invader (韓流好きユニットver.)」
M17:「青春〜珍道中〜 (西日本ユニットver.)」
M18:「Run up!!!!!! (兄弟ユニットver.)」
M19:「青春の唄」さくらしめじ (with ICEx・Lienel)
M20:「Magic」BUDDiiS (with 原因は自分にある。)
M21:「原因は自分にある。」原因は自分にある。 (with BUDDiiS)
M22:「Category」ONE N’ ONLY (with SUPER★DRAGON)
M23:「Monster!」SUPER★DRAGON (with ONE N’ ONLY)
M24:「奇跡が空に恋を響かせた」M!LK (with SUPER★DRAGON・ONE N’ ONLY)
M25:「Burn!」
M26:「New day! New wave! 2023」
EN1:「恋のDing Dong」
EN2:「Believe yourself」
EBiDAN OFFICIAL SITE
https://ebidan.jp/