■「ここで終わりじゃない。もっとみんなで見ないといけない景色があるし、みんなを連れていくと約束します」(BUDDiiS・SHOOT)
BUDDiiSが6月17日に東京・日比谷野外大音楽堂にて、自身初の野外ワンマンライブ『BUDDiiS vol.05 – MAGiiCAL – 』を開催した。
ワンマンライブとしては半年ぶりとなる本公演は、グループ初の野外ワンマンライブで、日比谷野外大音楽堂に続き、6月24日には大阪城音楽堂で開催。
なお、KEVINは腰の治療のために両公演の出演を見合わせており、9人でのパフォーマンスとなったが、のちのMCでリーダーのFIMINORIが「KEVINの気持ちは9人が持ってきたので、10人でのステージを楽しんでください」と語っていたように、メンバーの不在を感じさせないほどの熱量の高いパフォーマンスを繰り広げた。
開演時間となり、魔法の森から妖精となったメンバーが集まってくるファンタジックなオープニング映像に続き、爽やかな白と青を基調にしたメンバーがステージに登場。
ワンマンでは初となる声出し解禁ライブということもあり、この日を待ちわびていたバディ(ファンネーム)からは大きな歓声が上がった。FUMINORIの「最高の1日にしましょう」という呼びかけのあと、「Under The Sea」が始まった瞬間にオーディエンスは気持ち良さそうに体を揺らし、テンションが上がったFUMIYAは曲中で「暴れるぞ!」と宣言。
続く「To The Top」ではペンライトを持った手が一斉に挙がり、空高く突き抜けていくMORRIEのハイトーンを合図にいきなり金テープが場内に舞い上がり、「Dream Love」ではSHOOTのラウンドフック(後ろ回し蹴り)も炸裂。
前半の3曲で一気にBUDDiiSのマジカルな世界観と野外という空間が溶け合う構成で、メンバーの気合いもひしひしと伝わってくるパフォーマンスとなっていた。
「最高の魔法をかけていきますよ」というFUMINORIのMCを経て、まさに“魔法をかけてあげる”というフレーズを含んだ「ENCHANT」では、MORRIEが“君の元に駆けていくから”と歌いながら客席近くまで駆け寄り、「Beautiful」ではオーディエンスも一緒に歌い、踊り、FUMINORIとFUMIYAのペアダンスが印象的な「JEALOUS」 ではタオルを回し、立見を含めて超満員の会場がひとつとなって盛り上がった。
BUDDiiSはコロナ禍の直前に結成されたため、ワンマンライブでは初となる声出し解禁にFUMIYAは「最高だね」と感激し、念願のコール&レスポンスも実現。東阪野外ライブのために作られたスペシャルメドレーでは、バトルのようなアクションシーンをダンスに盛り込んだ「YO HO」から、ブギーファンクやフレンチエレクトロ、R&BやPOPなどの様々なジャンルをラブソングに昇華した「RISE IN LOVE」 、ワイルドでアグレッシブかつセクシさーもあるヒップホップナンバー「BEAST2」 をシームレスに繋ぎ、彼らのカラフルな音楽性を体現。
さらに、ダンストラックでは、再びギアを上げ、鋭いスピード感と激しい動きを兼ね備えたダンスで圧倒。初披露となった新曲「Mr.FREAK OUT」 FUMINORI、FUMIYA、SHOW、SEIYAがマイクを回すドープなヒップホップとなっており、グループとしての高いポテンシャルと可能性の広がりを見せてくれた。
ここで、5月10日にリリースした9作目のデジタルシングル「Magic」の衣装に着替え、ライブは後半戦へと突入。
スケールの大きいR&Bバラード「her+art」では歌だけでなく、ダンスにも切ないエモーションを込めると、ブギーファンク「HOT CHEESE」では一転して笑顔でピースサインを掲げ、「ALRIGHT」ではクラップを鳴らし、手をぐるぐると回し、低い体制から全員でジャンプし、さらなる一体感を高めていった。
そして、HARUKIとTAKUYAのソロダンスから始まったパーティーチューン「P.A.R.T.Y」で乾杯したあと、FUMINORIが「みなさんが僕たちの光です」と語り、新曲「SUNSHINE」を初披露。ステージ前方に横一列で並んだメンバー全員が一人ずつ歌い継いでいくバラードとなっており、どんな困難が待ち受けていたとしても、仲間とファンとともに前に向かって歩み続けていく決意を歌い上げると、観客は高く上げた手を左右に振って呼応。
FUMINORIが「可愛い笑顔でいてください」と呼びかけた「SM:)LE」では、ステージを右に左に移動しながら届けたメンバーの笑顔が会場全体に伝播していき、最後は本公演のタイトルに冠した最新シングル「Magic」でSEIYAが甘いウィスパーボイスによるひと言とウィンクを送り、バディに幸せな魔法をかけ続けた本編を締めくくった。
アンコールではSEIYAがデザインしたライブTシャツに着替えたメンバーが、KEVIN作のラブソング「Th One」をパフォーマンス。毎公演担当が異なるアドリブの“胸キュン告白セリフ”パートはなんと、療養中のKEVINが担当。
「本当に会いたかった。でも、いちばんいいとこ、僕、とっちゃうからね。……本当に好き」という声がスピーカーから流れると、喜びの声が上がった。最後のMC では「声が聞けてよかった」と呟いたFUMIYAをはじめ、メンバーは「10人でやったつもり」(SEIYA)、「KEVINくんの思いも乗せて、10人でやってきた」(HARUKI)、「KEVINくんを感じながらやりました」とメンバーはそれぞれがKAVINへの想いを吐露。
応援してくれるファンやスタッフへの感謝や初の声出し解禁ライブへの感慨などを口にし、SHOOTは「ここで終わりじゃない。もっとみんなで見ないといけない景色があるし、みんなを連れていくと約束します」と決意を表明。
その言葉を受けて、10月14日、15日に幕張メッセイベントホールで、2日間3公演に及ぶワンマンライブの開催をサプライズで発表すると、場内からは大きな歓声が上がった。
再び会場が歓喜の声で包まれるなかで、歌詞にメンバー全員の名前が隠れている「OZ」では、メンバーが指で描いたハートをファンに向けて贈るなか、KEVINのパートである最後のサビにシンガロングが沸き起こり、会場は温かくハッピーなムードで満ち溢れ、FUMINORIが「これからも楽しみを作っていけるように頑張ります。辛いことがあった時に今日のことを思い出して、少しでも笑顔になってもらえたら嬉しいです。僕たちにとっては、今日という日が、これからの人生の財産になりました」とメッセージを届け、一人一人に向けて笑顔で手を振って、ステージをあとにした。
さらに、大阪公演では7月28日に10thデジタルシングル「Glow Gold」をリリースすることをサプライズ発表。バディが大歓声を上げる中、初パフォーマンスを披露した。
「Glow Gold」は夏恋の始まりを歌ったChillout Summer LoveSongで、“この瞬間を楽しもう!”という誰でも主役になれる1曲となっている。
なお、BUDDiiSは、この夏には、YouTube公式チャンネル『バディチャン』の生配信で行った「ダーツの旅」企画を敢行。8月28日に滋賀県・滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 中ホール、8月30日に佐賀県・佐賀市文化会館 中ホール、9月10日に鹿児島県・鹿児島CAPARVO HALLにて、『BUDDiiS ダーツの旅iiS』を開催。
また、公演ごとにキャパシティーを拡大し続けている彼らは、10月14日、15日には、グループ史上最大となる幕張メッセイベントホールで、2日間3公演に及ぶワンマンライブを開催する。
【セットリスト】
M1. Under The Sea
M2. To The Top
M3. Dream Love
M4. ENCHANT
M5. Beautiful
M6. JEALOUS
M7. YO HO
M8. RISE IN LOVE
M.9 BEAST2
M10. Mr.FRAKE OUT
M11. her+art
M12. HOT CHEESE
M.13. ALRIGHT
M14. P.A.R.T.Y
M15. SUNSHINE
M16. SM:)LE
M17. Magic
ENC1. The One
ENC.2 OZ
ENC.3 Glow Gold(大阪公演のみ)
BUDDiiS OFFICIAL SITE
https://buddiis.com