■「ダイハツタフト」のCMソング「何年後も」やTVアニメ『Buddy Daddies』のエンディングテーマ「My Plan」も披露
DURDNが6月21日に東京・下北沢ADRIFTにて初のワンマン公演を開催。大盛況のうちに終了した。
韓国をルーツとするシンガーのBaku(バク)と、トラックメイカーのSHINTA(シンタ)、トップライナーのyacco(ヤッコ)によるプロデュースデュオ=tee tea(ティー・ティー)によるプロジェクト、DURDN(ダーダン)。
2021年1月16日にリリースしたシングル「Conflict」から活動をスタートさせた彼らは、Spotifyが発表する2023年の躍進を期待する次世代アーティスト『RADAR:Early Noise 2023』10組に選出されるなど、着実にキャリアを重ねてきた。5月に行われた『GREENROOM FESTIVAL’23』でフェスに初出演、そして6月21日には自身初となるワンマン公演を開催。本稿ではそのオフィシャルレポートを掲載する。
外観からはおよそライブハウスとは思えないような洒落た建物が今回会場となる下北沢のADRIFT。ぐんぐんとバンドのプレゼンスを高める状況は反映してチケットはソールドアウト。クールな建物の様子とは裏腹に会場はメンバーの登場を心待ちにするオーディエンスの熱気が溢れている。
定刻を少し遅れてSHINTAおよびサポートメンバーがステージに登場すると「イカしてる」のフレーズがループされる。ほどなくBaku(Vo)が登場するとそのままパフォーマンスが始まった。ライブ直前の様子を描いたこの曲はまさにスタートにはうってつけ。メンバー、会場ともにウォーミングアップできたこの曲の終わりでBakuがひとこと「こんばんは、DURDNです!」と声をかけると、すかさず「WARUNORI」のイントロとなる印象的なベースのフレーズが奏でられる。ステージのライトも赤に変わり雰囲気も徐々にディープになっていくように感じられた。曲の後半では会場からハンドクラップも起こる。
「次は新曲です」とアナウンスされて演奏が始まったのは6月28日にリリースとなる「TOKIDOKI」。DURDNが解釈するEDMタッチのこの曲は“あの時 あ、あのTOKITOKI”と繰り返されるサビの中毒性が高く、DURDNの新しい進化を見せる内容となった。そしてSHINTAが爽やかなギターカッティングを聞かせる「Vacation」へ。サブスクでも高い再生回数を記録しているこの楽曲は、これからの季節にぴったりなトロピカルで涼しげな雰囲気が秀逸なDURDNの名曲のひとつ。LIVEではその気持ちよさがより一層際立っている。ところどころに入るBakuのフェイクも何とも心地よい。流れるようにフレーズを演奏するSHINTAのギターもこの曲に彩りを添えている。
ここまでのパフォーマンスを終えるとMCパートに。「みなさん、こんばんは」とSHINTAもこの夜初めて口を開く。「めちゃくちゃパンパンじゃないですか!」満面の笑みで会場を見つめる。「ちなみにDURDN初めてきた人?」と問いかけると会場の約3割くらいが手を挙げた。次いでサポートメンバーが紹介される。キーボードに友田ジュン、ベースは中島昭といつもお馴染みのメンバーに加えドラムは当初出演予定だった原島燎平に変わり急遽出演することになった神林祥太。SHINTAの同郷で先輩となる神林に出演打診したのは何とLIVE前日だったとのこと。
「まぁ、やってきますかBakuちゃん?」の問いかけに「やりましょう!」とBakuが答えると、TVアニメ『Buddy Daddies』のエンディングテーマにも起用された「My Plan」へ。しっとりとしたグルーヴに会場が揺れつつ、Bakuのハイトーンが美しいサビではオーディエンスからも手が挙がる。続く「306」でもBakuの切なくも情感溢れる歌声に酔いしれずにはいられない。追いかけるように泣けるメロディーラインが耳に残るSHINTAのギターにDURDNのLIVEならではの魅力が詰まっていると認識させられる。演奏終わりのMCで、今回来ることが出来なかった人のためにも年内に改めてワンマンを開催するとSHINTAが告げると大きな拍手が起こった。
続いて演奏されたのは「何年後も」。ダイハツタフト「TOUGH LIFE」篇CMソングとしてもお馴染みのこの楽曲をギターとピアノによるアコースティックアレンジで披露。少ないも美しい楽器の音色のなかで一際存在感を示すBakuの声の良さに改めてうっとりさせられる。そのまま「LIFE」「apart」としっとりしたタッチでLIVEが進行。浮遊感という感じがぴったりなメロウな雰囲気にずっとひたっていたい気持ちにさせられる。そして改めてオーディエンスに感謝を伝えるSHINTAとBaku。彼らの醸し出す素直で飾らないキャラクター性が、DURDNの都会的な音楽性と微笑ましいギャップが感じられ、何とも言えない幸せな気持ちにさせてくれる。
そして「捨てたらいい」から「All of you」へ。ゆったりと横揺れする「捨てたらいい」から「All of you」で4つ打ちのリズムが入ってくるとぐっと会場のテンションが上がる。ステージでジャンプするBakuのとても楽しそうな表情から充実度が伝わってきた。「みなさんこれで最後の曲です」と告げながら「忘れたいね」がスタート。キーボード、ベース、ドラム、ギターとそれぞれのソロパートを挟みながらまさに最高の一体感が会場を満たして本編が終了した。
アンコールで再び登場すると、DURDNのデビュー曲となった「Conflict」をパフォーマンス。丁寧に歌い上げるとラストに「Drink!」を演奏。何とトップライナーのyaccoが登場するというサプライズもあり、DURDNのメンバーが結成後初めてステージ場で揃い踏みすることに。歌詞の中で歌われる“軌道にも乗る うなぎのぼり チャレンジもするなんだって なんでも出来る僕らに 祝福を贈ろう”にまさに目の前で新しいシーンを切り開くメンバーのことだと感じつつ、DURDNによるフレッシュな初ワンマンは大盛況で幕を閉じた。
PHOTO BY Hazuki Furukawa
【セットリスト】
1 イカしてる
2 WARUNORI
3 TOKIDOKI
4 Vacation
5 My Plan
6 306
7 何年後も(Acoustic)
8 LIFE
9 apart
10 捨てたらいい
11 All of you(Remix)
12 忘れたいね
En-1 Conflict
En-2 Drink!
リリース情報
2023.05.17 ON SALE
DIGITAL SINGLE「Drink!」
2023.06.28 ON SALE
DIGITAL SINGLE「TOKIDOKI」
DURDN OFFICIAL SITE
https://www.sonymusic.co.jp/artist/durdn/