■INIの後藤威尊にバースデーソングとケーキが贈られるサプライズも
6月3日、『めざましテレビ30周年フェス』大阪公演が大阪城ホールにて開催され、Def Tech、SUPER BEAVER、Little Glee Monster、INIがライブを繰り広げた。本稿ではそのオフィシャルレポートを掲載する。
前日は梅雨前線と台風の影響で近畿地方も大雨となったが、開催当日は晴天に。しかし、東京、大阪間は新幹線など交通機関の乱れが続いていたため、開演時間は予定されていた16時から17時に変更された。
アリーナ、スタンドともにぎっしりと埋め尽くされた場内の期待感が高まるなか、番組同様“めざましくん”のコールのめざまし時計の音でイベントがスタート。オープニングは1994年から歴代“めざましキャスター”を務めたフジテレビアナウンサーの映像が年代順に次々と映し出されて、現在のめざましキャスターを務める、三宅正治アナウンサー、生田竜聖アナウンサー、鈴木唯アナウンサー、藤本万梨乃アナウンサー、谷尻萌(お天気コーナーキャスター)がステージに登場。まず三宅アナから開演時間が遅れたことと、この日出演予定だった岡崎体育が新型コロナ感染症陽性となり急遽キャンセルとなったことを詫びた。続いて、新型コロナ感染症が5類に引き下げられ、「今日は声出しOKでございます。みなさん声出す準備できていますか」と告げられると大きな歓声が上がり、「盛り上がっていきますかー」と煽ってライブステージが始まった。
この日のトップバッターは、Little Glee Monster。日本武道館公演や昨年の新体制初インタビューなどのお宝映像が映し出され、盛大な拍手で6人のメンバーが登場。「めざましライブ、楽しんでいきましょう!」と声をかけると、1曲目の「世界はあなたに笑いかけている」から手を振り軽くステップを踏んで元気にパフォーマンス。6人の華やかなハーモニーが広い場内に響き渡った。続いてアカペラコーラスからメンバーが挨拶。MCでは「30周年おめでとうございまーす!」と祝福し、交通機関の乱れから会場に来るまで大変だった観客に対して労いの言葉もかけられた。2曲目の強くタイトなビートが効いたアッパーチューン「WONDER LOVER」は6人がフォーメーションを変えながらダンサブルに歌唱。そこからまたガラリと雰囲気を変えた壮大なバラード「Jupiter」へ。各メンバーのソロパートではフェイクやロングトーンなど6人6様のボーカリゼーションを披露し、それまで以上に表現力を増した歌声に観客もじっと聞き入っていました。さらに、2016年の『めざましどようび』テーマ曲「春夏秋冬」「Join Us!」と続けて観客のハンドクラップとともに明るい雰囲気で盛り上げた。
三宅アナ、鈴木アナ、谷尻キャスターとのトークコーナーでは、2022年から加入した新メンバーのミカ、結海、miyouが『めざましテレビ』の初取材時に「ど緊張していた」と話す場面も。また、大阪出身のかれん、MAYU、miyouから「家族全員ユニバ(USJ)の年パスを持っていた」「生まれた時から行っている。実家みたい」といったご当地トークなども聞けて和やかなムードとなりました。さらに、このコーナーでは、INIから大阪出身のメンバー、尾崎匠海、後藤威尊、佐野雄大の3人も登場。たこ焼きをモチーフにした“ご当地めざましくんアロハ(大阪)”を揃って身につけた3人に悲鳴のような大歓声が上がり、場内を大いに沸かせた。
続いてのアクトは映画『東京リベンジャーズ』3作連続主題歌を担当するロックバンド、SUPER BEAVER。『めざましテレビ』出演時の映像に加え、映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』の俳優陣(北村匠海、吉沢亮、高杉真宙)からの応援メッセージも。観客の手拍子が始まり、まず先に柳沢亮太(Gu)、上杉研太(Ba)、藤原“35才”広明(Dr)が現れて演奏を始め、次にフロントマンの渋谷龍太(Vo)が登場。「ライブハウスからきましたSUPER BEAVER始めたいと思います! 愛すべき貴方のお手を拝借」と声を上げると観客は一斉に両手を上げて盛大なクラップの嵐に。
1曲目の「美しい日」から「ひたむき」と彼らのライブアンセムともいうべき最強ロックチューンを連発。渋谷のエモーショナルな歌声とエネルギッシュな動きに煽られ、観客も拳をあげて手を振り会場全体が一体となっていった。MCでは、この日のジャンルを超えた多彩なラインナップについて“異種格闘技の日”と独自の言葉で表現。前述した諸事情から開演時間やタイムテーブルが変更になったにもかかわらず、尽力してくれためざましスタッフに向けて労いと感謝の言葉も。ライブの後半では「名前を呼ぶよ」で再びギアを上げて、映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-』主題歌となった新曲「グラデーション」も披露し、タフで熱いバンドアンサンブルが炸裂。さらに「東京流星群」「青い春」で疾走感満点に駆け抜けて大喝采が贈られた。生田アナと鈴木アナを交えてトークコーナーでは、愛犬家の上杉と藤原が、“きょうのわんこ”コーナーへの出演も希望していることも明かされた。
次は、総勢11名からなるグローバルボーイズグループのINIがパフォーマンス。ステージ前に流される映像の時点から場内は急激に熱気上昇。最初にひとりでステージに現れたのはメンバーの藤牧京介。2020年に『めざましテレビ』のテーマ曲となったOfficial髭男dismの「HELLO」をひとりで初披露するというスペシャルパフォーマンスからスタート。続いて、大阪城ホールの天井を突き抜けんばかりの歓声が湧き上がり、「CALL 119」からメンバー全員が登場。レーザーライトが飛び交い、キレッキレのダンスパフォーマンスで一気にヒートアップ。「みなさんまだまだ踊れますか~」と煽ってフックの効いた強烈なダンスチューン「BOMBARDA」「BAD BOYZ」を投下。その後、メンバーがひとりずつ挨拶するMCでも悲鳴のような歓声が。さらに後半は「AMAZE ME」「New Day」と続けて会場のボルテージは止まることなく上がり続けます。また、大阪出身のメンバー佐野雄大がUSJの思い出を語ったり、「みんなで明日行く?」と気さくに声をかけたりと親しみやすいトークで会場中を虜に。ラストの「FAN FARE」までエネルギッシュなパフォーマンスを繰り出して、熱狂し続ける観客とひとつになって大盛り上がりとなった。
三宅アナ、生田アナ、藤本アナに、ちいかわも加わっての賑やかなトークコーナーでは今日のステージの感想を聞かれたリーダーの木村柾哉が「めざましライブは初めてですし、会場の熱気に包まれて本当に最高のライブでした。ありがとうございました!」と笑顔でコメント。冒頭にソロで歌った藤牧はヒゲダンの「HELLO」をカバーした理由を聞かれて「元々すごく好きで、INIに入る前から歌っていた。めざましテーマ曲の中からこの曲にチャレンジしたかった」と話していました。また、メンバー11人中7人が『めざましテレビ』の好きなコーナーとして「きょうのわんこ」と答えていたり、スクリーンに高塚大夢(「高」は、はしごだかが正式表記)、許豊凡、西洸人の幼少時の写真が映し出され、観客を沸かせた。
そしていよいよ大トリを飾るのは結成20周年を超えて精力的に活動を続けているDef Tech。『めざましライブ』の模様などふたりのお宝映像が流されて、パフォーマンスに突入。迫力あるシンフォニックなSEが響き渡り、ステージに現れたShenとMicroは背後にDJを置いて前に出てくると威勢よく高速ラップをたたみかけていく。観客のクラップが広がる中、場内をダイナミックに揺り動かす熱いパフォーマンスを展開。「これが本当のファーストテイクです!」と告げ2曲目で歌ったのは『THE FIRST TAKE』でも反響を呼んだ代表曲「My Way」。力強く温かいハーモニーを会場の隅々まで届けてた。3曲目にはのびやかなサビと疾走感が爽快な新曲「Automatic」を初披露。屋久島の縄文杉を訪れた際のめざまし生中継映像などを挟んで、「最後はめざましと一緒に作った歌。一緒に歌ってください」と言って2006年度めざましテレビテーマソング「Irie Got~ありがとうの詩~」続いて「おんがくMUSIC」で会場全体がひとつに。フィナーレを飾るソウルフルな歌唱とハートウォーミングな曲調でみんなをやさしく包み込んでいった。
全アーティストがパフォーマンスを終えると、『めざましテレビ』キャスター陣&全出演アーティストがステージに勢揃いして、一組ずつ、この日の感想とメッセージが伝えられた。しかし、それで終わりではなく、当日、24歳の誕生日を迎えたINIの後藤威尊にバースデーソングとケーキが贈られるサプライズも。さらに、6月生まれのアーティスト(SUPER BEAVER・藤原、Little Glee Monster・かれん、INI・尾崎、許、西)にも祝いの言葉が贈られた。その後、出演アーティストが全員揃って、アリーナとスタンドを背に観客と記念撮影。『めざましテレビ30周年フェス』はこの後も北海道、広島、宮城、愛知、福岡、東京での開催が控えており、キャスター陣から「今後もよろしくお願いします! ありがとうございました」と明るく締め括られた。
イベントサイト
https://www.fujitv.co.jp/meza/30thfes/