■「いつだって僕はあなた1人1人が必要で、あなたにとっても僕は不可欠な存在であり続けたい」(もさを。)
シンガーソングライターのもさを。が、初の東名阪ツアー『こいのうた』全3公演を完走した。本稿ではそのオフィシャルレポートを掲載する。
このツアーは1stアルバム『こいのうた』のリリースライブとして1月に開催された渋谷WWWの追加公演で、すべての会場がソールドアウト。初日の東京・恵比寿LIQUIDROOMにも、若い男女を中心に幅広い世代の観客が集まった。
もさを。は今ツアーで、4人のサポートバンドメンバーとともにアンコールを含め計14曲を披露。1曲目の「カラメル」から、歌詞に描かれた主人公の心情や楽曲の情景を丁寧に歌に乗せ、観客を軽やかに楽曲の世界へといざなった。ライブ中盤のセクションではアコースティックギターを構えてスツールに腰掛け、「サイダー」などアコースティックアレンジの楽曲を届ける。「みんなが僕のことを知ってくれるきっかけになった曲を」と告げ歌い出した「ぎゅっと。」では、ぬくもり溢れるボーカルと観客のクラップが会場一帯を幸福感で包み込んだ。
MCでは気心知れた友人との会話のようにラフな空気感で語り掛け、曲中でも観客に向かって何度も「一緒に歌って!」と呼び掛けたり、観客と目を合わせながら歌うなど、気さくな人柄で魅了する。
「みんなの声があるからこそ、僕はこうしてみんなの前で歌えています」と感謝を告げると、最新シングル曲「ブラウニー」や話題曲「キンモクセイ」などで華やかにライブ本編を締めくくった。
アンコールでは初めて作ったオリジナル曲である亡き父に宛てた楽曲「ワスレモノ」を凛とした歌声で彩り、ラストは「冬のプレゼント」。壮大なサウンドスケープのアウトロではフロアからシンガロングが起き、未来を見据えるような晴れやかで美しいエンドロールを描いた。
TEXT BY 沖さやこ
PHOTO BY Taku Fujii
■もさを。コメント
幸せなことよりも、うまくいかなくて辛いことが多い人生です。
だからこそ、ライブでは悲しいこと全部忘れて、甘さと少しの刺激が溢れる空間にしたい。
なんでも分かち合える家族のような距離感でいたい。
いつだって僕はあなた1人1人が必要で、あなたにとっても僕は不可欠な存在であり続けたい。
どちらも欠けていたら成り立たないくらい、みんなと僕は1つでいたい。
そんな想いで『Sugar&Spice』というツアーを開催することにしました。
一緒に夏の思い出を作りましょう。
リリース情報
2022.12.07 ON SALE
ALBUM『こいのうた』
もさを。OFFICIAL Twitter
https://twitter.com/m0saw0