振り付けや楽曲、キャラクターなど、すべてが個性的な新しい学校のリーダーズ。海外進出、TikTokでのバズ、『THE FIRST TAKE』初出演…と、話題に事欠かさない彼女たちに迫るべく、各メンバーのプロフィールや人気曲を紐解いていく。
■オンリーワンを貫く、ダンスボーカルユニット
新しい学校のリーダーズ(ATARASHII GAKKO!)
・結成:2015年
・メンバー:MIZYU、RIN、SUZUKA、KANON
・OFFICIAL SITE https://leaders.asobisystem.com
・TikTok @japanleaders
・Facebook https://www.facebook.com/asobisystemleaders
・Twitter @japanleaders
・Instagram @japan_leaders
・YouTube @ATARASHIIGAKKO
新しい学校のリーダーズは、2015年に結成。ロッテ『Fit’s』のCM動画に登場するや否や、“噛むとフニャン”のフレーズに合わせた独特のダンスが話題となる。その後は、ライブを中心に活動を展開していく。
2016年7月25日には、あいみょん作詞作曲の「学校行けやあ゛」の音楽配信(LINE MUSICのみ)をスタート。楽曲へのこだわりを垣間見せていき、2017年6月7日には、H ZETT Mプロデュースによるシングル「毒花」でCDデビュー。
▼[はみ出しMV] 【学校行けやあ゛】 新しい学校のリーダーズ
▼【毒花】ATARASHII GAKKO! 新しい学校のリーダーズ LIVE 2020.12.27
「毒花」は、テレビドラマ『女囚セブン』の主題歌に採用され、最終回にはメンバーも出演。続く、10月25日リリースの2ndシングル「キミワイナ’17」収録の「SNS24時」は、アニメ『SNSポリス』の主題歌に決定し、メンバーが声優として出演。ラーメンチェーン『幸楽苑』のCMに出演すると共に楽曲「ピロティ」が使用されるなど、多彩な活動でお茶の間を席捲していく。
▼【SNS24時】 ATARASHII GAKKO! LIVE 2022.01.30@恵比寿LIQUIDROOM
近年では、TikTokなどSNSを通じて海外での人気も広がり、2020年11月24日、アジアから世界的スターを生み出し続けるレーベル・88risingとの契約を発表。ATARASHII GAKKO!として、2021年1月20日、デジタルシングル「NAINAINAI」で全世界デビューを果たした。
▼ATARASHII GAKKO! – NAINAINAI (Official Video)
同年11月、88rising主催フェス『HEAD IN THE CLOUDS』アメリカ・ロサンゼルス公演へ出演。これが新しい学校のリーダーズにとっては初の海外公演であった。その後、2022年8月にはアメリカ単独公演を敢行、同年12月には『HEAD IN THE CLOUDS』マニラ&ジャカルタ公演にも出演し、熱狂を巻き起こした。
海外ライブも積極的に行っていくようになる。
また、振付師集団としても注目を集めており、2021年5月にリリースされたHey! Say! JUMP「ネガティブファイター」の振り付けを担当。NHK Eテレ『ブレイクッ!』の出演などをきっかけにして、子どもたちからの人気も高い。
▼Hey! Say! JUMP – ネガティブファイター [Official Music Video]
■メンバープロフィール
MIZYU(読み:みぢゅ)
・誕生日:1998年12月22日
・好きな食べ物:もやし
・Twitter @mizyuzyun
・Instagram @mizyu_leaders
新しい学校のリーダーズの最年長。でも、身長はメンバーの中でいちばん低く、ツインテールがトレードマーク(ダンス時のアクセントにもなっている“ツインテール使い”も見もの!)で、かわいらしい印象。幼少期からダンスに親しみ、かつてはきゃりーぱみゅぱみゅのバックダンサー“きゃりーキッズ”だったことも知られている。メンバー自らが振り付けを行う新しい学校のリーダーズにとって、ステージに立ってきたキャリアが長いという意味でも、MIZYUは欠かせない存在だ。
RIN(読み:りん)
・誕生日:2001年9月11日
・好きな食べ物:茄子
・Twitter @dsk_rin
・Instagram @rin_leaders
まさに凛とした顔立ちと、圧倒的なダンススキルでステージ映えするRIN。幼少期から父親の影響でヒップホップに親しみ、ダンスも習うようになったという、英才教育育ちのバックグラウンドを誇る。小中学生時代は、様々なダンスの大会で入賞していた。ファッションやメイク、ヘアスタイル(パーマ×刈り上げで、マニッシュな印象に)も注目を集めており、特に古着の着こなしは唯一無二。高校2年生から2022年3月まで古着屋で働いていたことも知られている。
SUZUKA(読み:すずか)
・誕生日:2001年11月29日
・好きな食べ物:山芋
・Twitter @suzuka3sister
・Instagram @suzuka_leaders
おかっぱ頭(最近ではショートウルフ)に丸メガネがトレードマークで、ユーモラスな表情を見せてくれることが多いSUZUKA。メンバーやファンの間でも、ムードメーカーとして愛されており、MVなどでもいたずらっ子のような一面を覗くことができる。MCでの仕切りなど、グループをまとめる学級委員のような役割を担うことも多い。歌やダンスの実力も折り紙つきで、母親が洋楽好きで、小さな頃からビヨンセを聴いて踊っていた。
KANON(読み:かのん)
・誕生日:2002年1月18日
・好きな食べ物:マンゴー
・Twitter @bw_kanon
・Instagram @kanon_leaders
長い黒髪を振り乱して踊る姿が印象的なKANON。新しい学校のリーダーズの中では最年少で、デビューしたときはまだ13歳だった。姉の影響で幼少期からダンスを習い始め、様々なコンテストや発表会に出演し、その才能を発揮していく。クールビューティなビジュアルながら、メンバーからは「抜けている」とツッコまれることも多く、そのギャップも魅力だ。
■SNS総フォロワー数1000万⼈超え!時代を味方につけた活躍
◎TikTokなどSNSでダンスやキャラクターを発信
新しい学校のリーダーズは、SNS時代ならではの躍進を遂げていったグループだろう。TikTok、Facebook、Twitter、Instagram、YouTube、 LINEを展開しており、今やSNSの総フォロワー数は1000万人超。特に、人間味が垣間見られるTikTokは、女性ラッパーのカーディ・Bがリアクションを寄せたことでも話題となった。
Me In the back just watching https://t.co/X7RZGWvVoT
— Cardi B (@iamcardib) April 10, 2021
なお、TikTokの選曲はKANONが担当しているとのこと。メンバーのセルフプロデュースのスキルや時代を読むセンスも、大いに感じることができる。
@japanleaders limbo dance🎶 #ATARASHIIGAKKO #新しい学校のリーダーズ
◎全曲メンバー自らが行う個性的振り付け
メンバー⾃らが振りをつける個性的なダンスは、新しい学校のリーダーズの大きな魅⼒のひとつ。なかでも「オトナブルー」の⾸振りダンスがTikTokでバズを起こしたことは記憶に新しい。FANTASTICSや広瀬香美、モーニング娘。‘23、田中れいなといった著名人も動画を投稿。
@fantastics_official
@kohmihirose_official #新しい学校のリーダーズ #広瀬香美 #オトナブルー @新しい学校のリーダーズ ATARASHII GAKKO!
@morningmusume_uf オトナブルゥ#モーニング娘22 #morningmusume22 #小田さくら #加賀楓 #大人ブルー @新しい学校のリーダーズ さん
@re_na1111 この曲 1回聞いたら頭から離れんね😀 ライブでやってみたいなぁ🎤✧ #新しい学校のリーダーズ #オトナブルー #オトナブルーチャレンジ
特徴的ながら真似しやすいところが、大きく広がっていった理由のひとつだろう。さらに、ほかのアーティストのダンスを考える振付師集団としても活躍しており、初仕事はHey! Say! JUMPの「ネガティブファイター」。
Hey! Say! JUMPの八乙女光からの直々のオファーで実現した振り付けは、“#マッスルダンス”として、こちらもONE N’ ONLYがチャレンジするなど、数多く投稿されている。
@onenonly_tokyo 💪💪💪#マッスルダンス#HeySayJUMP#ネガティブファイター#新しい学校のリーダーズ#ONENONLY#ONO#ワンエン#EIKU#KENSHIN#NAOYA#HAYATO#TETTA#REI
◎様々なジャンルを取り入れた、耳を惹く楽曲
歌謡曲からヒップホップ、ロックまで、様々なジャンルを取り入れた楽曲が、新しい学校のリーダーズのキャラクターやダンスを引き出していることは間違いない。
デビュー当初からあいみょんの楽曲提供、H ZETT Mのプロデュースなど、オリジナリティ溢れるアーティストにバックアップを受けてきた彼女たち。
その姿勢は世界進出のタイミングでもブレることはなく、LAで共にEP『SNACKTIME』を制作したのは、ビースティ・ボーイズの第4のメンバーと言われるマニー・マーク。そこに収録されているパンクチューン「Free Your Mind」は、スペイン語バージョンもリリースされるなど、スケールアップを伴ったしなやかな進化も際立っている。
▼ATARASHII GAKKO! – Free Your Mind (Official Music Video)
■『THE FIRST TAKE』でも披露した「オトナブルー」
2020年5月1日に配信リリースされた「オトナブルー」だが、2022年のテレビ歌唱や、TikTokで公開した“首振りダンス”がバズを生み、ライブ映像のYouTube動画再生回数が800万回を超え、TikTokでは関連動画再生数4億回を叩き出した。
@japanleaders みんなでワイワイ #オトナブルー #首振りダンス ✊🏻🎶 #水曜日のカンパネラ #chelmico #新しい学校のリーダーズ #ATARASHIIGAKKO
それを受けて、急遽MVも制作。つまり、世の中が盛り上がったことで広まっていった、台本のないドラマチックなヒット曲といえる。
70年代昭和歌謡を取り入れた、ドスの効いた気迫あるSUZUKAの歌い出しから、切なくも軽やかにユニゾンするサビ、そしてエレクトロなトラックのコントラストがクセになる曲調。首振りダンスが注目を集めているけれど、彼女たちの表現力、歌唱力も集約された、代表曲になるに相応しいナンバーだ。
『THE FIRST TAKE』では、運動会の如く威勢よく登場し、組体操のようなポーズを披露。曲紹介からは、真っ白な空間に4本のマイクだけ、というシチュエーションで、楽曲にシンクロした足のキメ、手のキメなどがフォーカスされた映像を観ることができる。シンプルな背景を活かした、ダンスのテクニックが冴え渡るカット割りは要注目。
なお、2番のサビでは、首振りダンスをしながら歌う3人のカメラにSUZUKAが乱入するおちゃめな場面も。
完璧な歌&ダンスのいっぽうで、ナチュラルな表情が観られるところも、『THE FIRST TAKE』のライブ感ならでは。挟み込まれたそれぞれの自己紹介もチャーミングだ。
▼新しい学校のリーダーズ – オトナブルー / THE FIRST TAKE
■歌詞にも注⽬!新しい学校のリーダーズ⼈気曲5選
「Pineapple Kryptonite」
EP『SNACKTIME』に収録。マニー・マークのプロデュース・ワークに、新しい学校のリーダーズのアイデアがふんだんに盛り込まれた、エッジィでユーモラスなナンバー。日本語詞と英詞が半々くらいのバランスもナチュラルだし、それを繋ぐのが“Higher”という、誰もが口ずさめるような言葉というのも、キャッチーさに拍車をかけている。アグレッシブなラップが畳みかけつつ、最後はしっとり終わる展開もドラマチックだ。
「NAINAINAI」
全世界デビューを果たしたシングル。歌詞はほとんどが日本語だが、歌い出しから“成田からすぐに秋葉”と、日本に興味がある世界中の人が知っているワードでグッと耳を掴む。そして“ない!”という、叫んで心地いいフレーズの連呼で、さらに世界をひとつにする。スマホの音なども盛り込まれており、彼女たちのエンターテイナーぶりが映える。オリエンタルなメロディと、心身を揺らすビートが溶け合った曲調も魅力的。
「恋⽂」
2020年にリリース。歌謡曲の血が流れる切ないメロディのエレクトロポップだが、途中で流麗なピアノが響き渡るなど、一筋縄ではいかないところは新しい学校のリーダーズの楽曲ならでは。歌詞には“書いて 書いて 消してまた書いて”と、まさにラブレターを綴る様子が描かれており、振り付けにも細やかに活かされている。MVでは、しんみりと歌いあげる豊かな表情と、そことは裏腹のキレッキレのダンスに圧倒される。
「学校⾏けやあ゛」
2016年に配信された楽曲で、作詞作曲はあいみょん 。初めてリリースする楽曲にふさわしく、「新しい学校のリーダーズ」の名刺のような世界観になっている。“給食 授業に 因数分解 体育祭”などといったリアルな学校ワードを盛り込みながら、“キャンパスからはみだしていこう”と誘い出す流れがリアル。言葉をギュッと詰め込んだあいみょんらしい曲調や、ところどころコブシを回すように力強い歌いまわしも、聴き応えたっぷりだ。
「じゃないんだよ」
2023年3月22日にリリースされたばかりの最新曲。メンバーが本人役として出演する映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』の主題歌になっている。作詞作曲は、「シカバネーゼ (feat. Ado)」でバイラルヒットしたボカロP、jon-YAKITORY。いきなり攻め込んでくるようなイントロから、柔らかな歌声、そして切実に響き渡るサビまで、シンガーとしての彼女たちの実力も感じられる。
■快進撃が⽌まらない!新しい学校のリーダーズの今後
4月12日にEP『一時帰国』をリリース、そして単独公演『日本にいるけど一時帰国ツアー2023』の開催と、5月21日にニューヨークで開催される大型音楽フェス『HEAD IN THE CLOUDS』に出演と、さらなる躍進を続ける新しい学校のリーダーズから、目を離さないでほしい。
TEXT BY 高橋美穂
▼新しい学校のリーダーズのヤバさとは。「オトナブルー」で仕掛けられた緻密なデジタル戦略と”はみ出した”人間力についてスタッフが語り明かす。
▼新しい学校のリーダーズの最新記事はこちら
https://www.thefirsttimes.jp/keywords/1417