■「海は“向き合う相手”。人間と同じように、相手の立場に立って考えることが大事」(木村拓哉)
超大型深海SFサスペンス『THE SWARM/ザ・スウォーム』(全8話)の最終章となる第7話&最終話が、4月8日よりHuluにて独占配信。これをもって、全話一挙配信もスタートする。
そして、このたび、本ドラマに出演した木村拓哉が、最新インタビューで充実の撮影を回顧した。
今作が海外ドラマ初出演となる木村は、「出演の声をかけていただけてうれしかったです。撮影の場に身を置いてみて感じたのは、作品にかける現場の雰囲気というのは、どこの国でもどの場所でも同じものなんだということ」と振り返る。
撮影中は制作サイドが楽屋提供を申し出るも、丁重に断り、つねに現場のすぐそばに寄り添い続けたという木村。製作総指揮のフランク・ドルジャーは、そんな木村に対して「おかげで撮影時間を短縮し、演出の幅を広げることができた。より良い作品を作りたいという思いからそう仰ってくださり、これが本当のプロフェッショナルだなと感心しました」と語っていたが、そんなフランクについて、木村は「フランクは包容力もあり、非常に丁寧な方。現場にずっといて、全員を見てくれていて、困っている人がいないかなど、しっかりとアンテナを張ってくれていたので、一緒にお仕事ができて本当に恵まれているなと感じました」と称賛した。
また、共演者でシグル・ヨハンソン博士を演じたアレクサンダー・カリムとのリモート会議でのシーン撮影に関して「アレックスが撮影現場に来て、カメラの横で会話や相槌を打ってくれたのでものすごく助かりました」と、声を弾ませる。
また、各国のキャストたちが一堂に会したシーンの撮影も、熱がほとばしるセッションに「みんなのコミュニケーションやディスカッションに食らいついていく感じでした」と振り返り、充実した笑顔を浮かべた。
さらに、インタビューでは、自身が演じたアイト・ミフネの名前を木村が提案したことも明らかに。「海が舞台のストーリーで、“船”という言葉も含まれているので、日本を代表する俳優さんの名を借りて“ミフネ”はどうでしょうと提案したら、みんな受け入れてくれました」と、その経緯を明かした。
また、「作品内では“海”が人類に対していろいろな形でメッセージを送ってきます。海洋異変を描いたシーンの脚本を読んだときは、どうやって映像化するんだろう? と思っていたのですが、実際の映像は想像以上の仕上がりになっていました。“自然がもし人類に対して本気で怒ったらこんなに怖いことが起きるんだよ”というのがリアルに実感できると思います」と注目してほしいポイントについても言及。
特に印象的だったシーンとして「未知の知的生命体が、人間の起こした行動に対して怒るシーン」をあげ「海面が突然表情を変えて、ものすごい衝撃とスピードと色を発するのですが、人間の想像力があればVFXを使って何でも具現化できるんだなと実感しました」と本作ならではの迫力をアピールした。
そんな木村は『THE SWARM/ザ・スウォーム』の出演をきっかけに、“海”に対する向き合い方が変わったことも告白。「東京湾でクジラが発見されたとか、千葉の海岸でイルカが打ち上げられたといったニュースを観て、それはなぜなのか? その背景には何があるのか? ということをより深く考えるようになりました。海をしっかりと“向き合う相手”として考えて、人間同士と同じように、相手の立場に立って考えることが大事だと思います」と、力強く語った。
■木村拓哉 コメント
今回、出演の声をかけていただけてうれしかったです。撮影の場に身を置いてみて感じたのは、作品にかける現場の雰囲気というのは、どこの国でもどの場所でも同じものなんだということです。年齢も国籍も違う多様性溢れる現場だったので、もし嫌なこと、苦しいこと、辛いことが目の前に現れたとしても、逃げずに乗り越えようということはいつも思っていました。主要キャストが全員揃うシーンでは、みんなのコミュニケーションやディスカッションに食らいついていく感じでした。
フランク・ドルジャーは包容力もあり、非常に丁寧な方。現場にずっといて、全員を見てくれていて、困っている人がいないかなど、しっかりとアンテナを張ってくれていたので、一緒にお仕事ができて本当に恵まれているなと感じました。また、リモート会議での撮影では、アレックスが現場に来て、カメラの横で会話や相槌を打ってくれたのでものすごく助かりました。
作品内では“海”が人類に対して色々な形でメッセージを送ってきます。海洋異変を描いたシーンの脚本を読んだときは、どうやって映像化するんだろう? と思っていたのですが、実際の映像は想像以上の仕上がりになっていました。“自然がもし人類に対して本気で怒ったらこんなに怖いことが起きるんだよ”というのがリアルに実感できると思います。今回の出演をきっかけに、僕自身も東京湾でクジラが発見されたとか、千葉の海岸にイルカが打ち上げられたといったニュースを見て、「それはなぜなのか?」「その背景には何があるのか?」と、より深く考えるようになりました。この作品では、海をしっかりと“向き合う相手”として捉え、人間同士と同じように、相手の立場に立って考えることが大事だというメッセージが描かれています。ある意味ファンタジーとしても見られるし、現実的な目線で「このままでみんな大丈夫?」と警鐘も鳴らしてくれる作品なので、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。
番組情報
Huluオリジナル『THE SWARM/ザ・スウォーム』(全8話)
04/08(土)から【第7話・最終話】独占配信
■第7話あらすじ
アルバン船長率いる世界最先端の先端技術を駆使した研究船トヴァルセン号に乗り込んだ科学者チームとミフネ財団のスタッフは、未知の知的生物が潜んでいると推測されるグリーンランド沖の北極海モロイ海淵へと向かう。北極海で、操縦士のルーサーとともに潜水艇に乗り込み海底へと向かったチャーリーは、船へ戻る途中で発光する生き物を目撃。船内ではクロウが送った信号を知的生物が受信し、返信していることを確認していた。格納庫で倒れたデータ分析管のアリシアを検査したローシュは、何かがアリシアの神経系と融合した形跡を見つける。知的生物が潜水艇と一緒に船内に入ってきた可能性が高いと判断した船長は格納庫を封鎖するが…。
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