■「これは俺の物語か? と錯覚するほど広く誰にでも当てはまり心に突き刺してくれる映画だと感じました」(Saucy Dog・石原慎也)
Saucy Dogが書き下ろした、北村匠海×中川大志W主演映画『スクロール』主題歌「怪物たちよ」について語るインタビューが公開。あわせて、影響を受けたという本編シーンも解禁された。
Saucy Dogは、石原慎也(Vo/Gu)、秋澤和貴(Ba)、せとゆいか(Dr/Cho)で構成された3ピースロックバンド。石原の紡ぎ出すリアルな歌詞とメロディで若者を中心に圧倒的な支持を得ており、2022年末の第73回紅白歌合戦で初出場を果たすなど今最も注目を集めている。そんなSaucy Dogの石原慎也が映画のために書き下ろした曲の成り立ち、そして作品の魅力を語った。
今回主題歌のオファーが来たときは、率直にとてもうれしかったという。「まずどのような作品なのかを理解したくて、原作も映画もしっかり見させていただきました。そしてこの作品の主題歌としてエンディングで何を伝えられるか、を考えました」と曲がエンディングで流れているところを想像しながら作り上げていった。
本作を観てまず「これは俺の物語か? と錯覚するほど広く誰にでも当てはまり心に突き刺してくれる映画だと感じました」とコメント。続けて「今でこそバンドを初めて明るく振るまえるようになりましたが、本来は<僕>に近い性格だと思います。どちらかと言われれば根暗で冴えない人生でした。ただ<私>の様に曲がったことが嫌いだったり、”菜穂”みたいに見栄っ張りで依存心が強かったり、誰が観ても共感出来る部分があるそんな映画でした」と各キャラクターに共感できるポイントが散りばめられた本作を自分に重ねて歌に昇華していった。
その中で「ほとんど共感できるキャラクターの部分で書かせていただいていますが、死にたい瞬間なんて誰にでもあるんだろうと思いました」と感じたようで、「例えば一言で命を救えたり殺したりできる世の中、生きてこそ輝けるし生きているせいで苦しんでいるんだろうと思います。ここに書いてるのはほんの一部ですが、自分も含めてみんなが例外なく心に怪物を飼っている。良い怪物も悪い怪物も。そんな誰もが見えていない当たり前を書きました」と曲に込めたメッセージとともに、主題歌のタイトル「怪物たちよ」の由来についても語った。
また、以前この主題歌について「今までになくかなり攻めた歌詞」とコメントしており、特に「あなたの一言で簡単に人は死ぬんだよ。という意味で『言葉はピストル〜』の部分を書かせていただいていたり、『麻ロープで首を括り手にする自由』という部分は自分的にそこまで生々しく歌詞を書いた事がなかったので、今までになく責めた歌詞になっているのかな? と思っています」とこれまでとは一味違うSaucy Dogの曲であることを明かした。
印象的なシーンを聞くと「ユウスケが森の母親に抗議しているシーンは僕もかっこいいなと思いました」と回答。ユウスケの友人・森の葬式に集まった報道陣に社会のあり方を訴える森の母親に対して、テレビ局員として「自分もその社会の中に入ってませんか?」と矛盾点に鋭く切り込んだシーンを挙げた。このたび、この本編映像が解禁されている。
2月1日から主題歌「怪物たちよ」も配信が開始され、いよいよ全国公開を迎える映画『スクロール』。エンディングで流れる主題歌の一つひとつの歌詞にも注目しながら劇場で楽しもう。
リリース情報
2023.02.01 ON SALE
DIGITAL SINGLE「怪物たちよ」
映画情報
『スクロール』
2月3日(金)TOHOシネマズ 日比谷 他にて全国公開
出演:北村匠海 中川大志 松岡茉優 古川琴音
水橋研二 莉子 三河悠冴 / MEGUMI 金子ノブアキ / 忍成修吾 / 相田翔子
監督・脚本・編集:清水康彦
脚本:金沢知樹 木乃江祐希
原作:橋爪駿輝『スクロール』(講談社文庫)
主題歌:Saucy Dog「怪物たちよ」(A-Sketch)
音楽:香田悠真
撮影:川上智之
配給:ショウゲート
(C)橋爪駿輝/講談社 (C)2023映画「スクロール」製作委員会
映画『スクロール』作品サイト
https://scroll-movie.com/
Saucy Dog OFFICIAL SITE
https://saucydog.jp/