■眠れない高校生を、満天の星が優しく包む青春物語
森七菜と奥平大兼がW主演を務める映画『君は放課後インソムニア』が、6月に全国公開。このたび、特報映像とティザービジュアルが解禁された。
『富士山さんは思春期』『猫のお寺の知恩さん』で一瞬のきらめきのような思春期を描いた青春漫画の旗手・オジロマコトが手掛ける『君は放課後インソムニア』は、2019年より『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて連載中。幅広い世代から高い支持を得て、現在コミックスは第11集まで刊行されている。
そんな大ヒット漫画を、映画『東南角部屋二階の女』で長編映画の監督としてデビューし、 テレビドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』や『祈りのカルテ』でも演出を務める池田千尋監督が実写映画化。映画『東京リベンジャーズ』シリーズを手掛ける高橋泉(「高」は、はしごだかが正式表記)が池田監督と共に共同脚本として参加している。テレビアニメも4月から放送され、“君ソム”ファンから映画の続報を待ち望む声が多数寄せられていた。
特報映像は、奥平演じる丸太(がんた)が、「今日も眠れなかった」と夜明けを待つショットから始まる。「ひとりじゃどうしようもできなくて…」と心情を吐露し、一点を見上げるカットが印象的だ。
その後、「心配かけちゃうから」と、ひとりで悩みを抱えていることに少し感情が高ぶった様子のセリフとともに、森が演じる伊咲(いさき)が橋の上から遠くを見つめる寂しそうな表情が映し出される。「そしたら、ここがあって…」というセリフのなか、伊咲と丸太が何かにもたれかかって眠っているシーンへと変わる。
満天の星空に映し出されるメインコピー「誰にも打ち明けられなかった秘密が、ふたりを繋ぐ」にあるように、ふたりは【不眠症】という共通の悩みを抱えているのだ。
花火を見たり、望遠鏡を設置したり、ふたりの仲が良さそうなシーンが展開されるも、「まだ、起きてる?」という伊咲のセリフと寂し気な表情を浮かべるシーンで映像は締められている。果たしてふたりの関係はどのように発展していくのか?
また、ティザービジュアルでは、夕焼けをバックにこちらを見つめる森と奥平の表情からは素朴さやアンニュイさが醸し出されており、その下に置かれた朝焼けを見る丸太のシルエットと相まって、“君ソム”ならではの世界観が表現されている。
物語の舞台でもある石川県七尾市を中心に、撮影が敢行された本作。海や山に囲まれた土地に流れる空気のなか、初々しさと芯の強さを兼ね備えたフレッシュなキャストが、強力な制作陣の元、細かく揺れ動く主人公の心情を体現している。今後発表される続報にも注目だ。
特製クリアファイル付きのムビチケが1月27日より発売。こちらも要チェックだ。
映画情報
『君は放課後インソムニア』
出演:森七菜 奥平大兼
原作:オジロマコト『君は放課後インソムニア』(小学館『週刊ビッグコミックスピリッツ』連載中)
監督:池田千尋
脚本:高橋泉 池田千尋
配給:ポニーキャニオン
(C)オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会
■ストーリー
石川県七尾市。高校1年の中見丸太(なかみがんた)は不眠症に悩んでいた。ある日、学校の使われていない天文台で、偶然にも同じ悩みを持つクラスメイト・曲伊咲(まがりいさき)と出会う。クラスではろくに話したこともないけれど、誰にも打ち明けていなかった不眠症という秘密で繋がり、次第に打ち解けていく。
そんなふたりが天文台を勝手に使っていたことがばれてしまい、天文台が立ち入り禁止の危機に迫られる。寂しい表情を浮かべる伊咲を見た丸太は、安らげる場所を守るため、休部となっている天文部の復活を決意する――。
映画『君は放課後インソムニア』作品サイト
kimisomu-movie.com