■「2時間48分後、このスクリーンが真っ暗になって音だけになる瞬間があるんですけど、そのときに、皆さんに愛しい人や大切な方をイメージしていただくことができたら、本作は成功なのかなと思っています」(木村拓哉)
【1月22日(火)福岡】
2日目に訪れたのは博多。当日の朝6時に公式SNSで、さらに午前9時30分からは博多駅前で号外が発行され、木村拓哉らが博多駅前に現れることがサプライズ発表されると、JR博多駅前のアミュプラザ博多には、木村たちをひと目見ようと、地面が見えなくなるほどの、7,000人が当日の告知にも関わらず集まった。福岡のイベントには、前日に続き木村拓哉と大友啓史監督、そして若いころから信長に仕え続けた小姓、前田犬千代役の和田正人と長谷川橋介役のレイニが参加した。
木村が右手を天に掲げてさっそうと現れると、会場には割れんばかりの歓声が上がり、木村も「最高ばい!」と力強く言葉を返す。続いて、「こんなにたくさんの人に集まっていただき、本当にうれしか。1月27日をもちまして、皆さんの手元に渡る『レジェンド&バタフライ』。ぜひ受け取ってください」と博多弁を交えて挨拶した。今回の会場へは、初めて足を運んだという木村。集まった観客に対して、「皆さんが温かく受け入れてくださっていることが伝わってきて、本当にうれしかったです」と感謝の想いを述べた。続く和田も、「ビビってます(笑)岐阜城の天守閣さながらのこの景色を眺められることが、夢のようです」と感極まった様子。レイニは、「こういったステージに立つこと自体が初めてなので、来てくださった方にも、(たくさんの方を)集めてくださった木村さんにも感謝しています」と笑顔で語った。
本作では、16歳から49歳という幅広い年齢の信長を、すべて演じている木村。監督は「若い頃を演じるときは、とにかくはっちゃけてもらいたかった」と言い、「和田くんとレイニくんが頑張ってくれたことによって、思春期の高校生みたいな雰囲気が出たと思います」と、現場での三人の関係性を共有した。木村も「撮影だけど部活動的な空気がありました」と言葉を添えた。一方で、和田は木村について、「瞳の奥にハートしか見えないような、頼りがいのある兄貴という感じでした(笑)」と語った。
さらにその後、博多の映画館で予定されていた一般の方向けの試写会にも、上映前にサプライズゲストとして登場した木村ら4人。興奮冷めやらぬ観客に、木村は「ひょっとすると、先程(JR博多駅前で)お会いできた方もなかにはいるかもしれませんが、上映までの間、僕らと時間を過ごしていただければと思います」と声を掛けた。
続いて、和田は「この作品に出会えたことがうれしく、誇りに思います。そして、今隣に木村さんが立っていて、一緒に舞台挨拶に臨んでいることが信じられない気持ちです」とうれしさを露わにし、「私は、(劇中で)殿に“犬”と呼ばれていたので、皆さんもこれから私のことを、“犬”と呼んでください。」とユニークに挨拶。レイニは、「殿は小さい頃から憧れの存在なので、今回初めて一緒の現場で演じることができて、感無量でした。良ければ、今日僕のことを覚えて帰ってください」と謙虚にお願いし、監督は「この映画は、木村さんと綾瀬さんを中心に、和田くん、レイニくん、キャスト・スタッフが頑張って作りました。自信作になっています! 令和にふさわしい、新しい信長の物語をぜひ皆さんに持ち帰っていただきたいと思います!」とアピールした。
木村の冒頭の挨拶で、イベント会場から駆けつけた方がいるかもしれないという話があったが、改めてMCが観客に問いかけると、多くの手が上がった。それには木村も、「思ったよりも多くてびっくりしました」と驚きの表情を見せた。
そして、最後に木村は「2時間48分後、このスクリーンが真っ暗になって音だけになる瞬間があるんですけど、そのときに、皆さんに愛しい人や大切な方をイメージしていただくことができたら、本作は成功なのかなと思っています。なので、ぜひ、その瞬間を体感してほしいと思います」と、強くアピールをした。博多駅前と映画館、2ヵ所のサプライズを無事に成功させ、2日目のイベントも無事に終了した。
映画情報
『レジェンド&バタフライ』
2023年1月27日(金)全国公開
配給:東映
(C)2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会
映画『レジェンド&バタフライ』公式サイト
http://legend-butterfly.com/