「初めてこんな簡単な紹介をするんですけど。『この曲、マジでカッケぇ!』です。まだ聴いてない人がこの世界にもしいるなら、『もう、みんな聞いてくれ!』って感じ」(緑黄色社会・小林壱誓)
緑黄色社会の小林壱誓(Gu)が、レコメンドしたい音楽を紹介する『誰だってNeed music』。第43回となる1月22日放送で紹介した楽曲は、OKAMOTO’S「BROTHER」。
「2016年リリース、OKAMOTO’Sの9枚目のシングルということで。又吉直樹さんの小説が原作のドラマ『火花』の主題歌ですね。LOVE PSYCHEDELICOのNAOKIさんをプロデューサーに迎えて作った楽曲だそうです」と曲紹介すると、「初めてこんな簡単な紹介をするんですけど。『この曲、マジでカッケぇ!』です」と言い放った小林。「とにかく、まだ聴いてない人がこの世界にもしもいるなら、『もう、みんな聞いてくれ!』って感じです。以上! …はい、嘘です」と笑い、その魅力を説明。
「こんなピースフルな光景で始まりながら、“懐かしくて泣き出しそうでも近くにいてくれないけど”って歌い上げがあって。そこからあのミステリアス極まりない“Lai lai”パートですね。この“Lai lai”パートの裏で、ずっと頭でシンバル打ってるんですよ。それもめちゃくちゃカッコよくて、なんかカッコよすぎて笑えてくるんですよね、全体的に」と興奮気味に話すと、「その後、もうそれに脇目も振らず、ラップパートに入って。この曲中の“BROTHER”っていう相手に対して、『あなたに話すように歌を歌いたくて、正しい言葉を探してるけど歌にならないんだよ』って嘆きを歌にして、叫んでるってのも愚直で心に響きました」と力説。
さらに、「“歌にならないんだよ”と言った後に、また“Lai lai”パートが来て。“Lai lai”パートが“歌にならない”って表現してるのも、シャレが効いててすごく好きですね。小田和正さんの『言葉にできない』のオマージュのようにも感じ取れて、すごく面白いなと思いました」と歌詞の構成や効果について解説すると、「緑黄色社会にも実はあるんですよ。『陽はまた昇るから』って曲のAメロで“悲しくなれる それはイイことなんだよ 悲しむ人の気持ちを 守れる人になるから”とか、“寂しくなれる それもイイことなんだよ 誰かが居た温もりに 生きられるから”とか、それぞれ説明をしておいて。2番に入ると“優しくなれる、それもイイことなんだよ 説明なんて野暮だね ラララララララ”って、メロディにあえて言葉を乗っけないって手法。
僕はもう完全に小田さんのオマージュでやったんですけど。オカモトショウさんはどうなんですかね? もし、それが自然にそうなったなら、すごいなと思う。でも、なんか自然にそうなってるような気がしますね」と自身の曲を例に挙げながら、そのすごさを詳しく説明した。
サウンド面に関しては、「ギターの音色がすごく変容していくんですよ。全編通して。サビ中なんて本当に、シンセなのかファズっぽいギターなのか分からないような部分もあったり。けど、もうそんなのどっちでもいい! 『とにかく、マジでカッケぇ!』に尽きてしまう。そんな勢いとエネルギーを放っていて、手放しで聴きたい音楽だなって思います。“分析なんて野暮だね ラララララララ”って感じですね、本当に(笑)」と語ると、「最後ね、オカモトショウさんの“Come on,swing,uh ah”って声に応じてセッションみたいにギターが重なってくるところとか、その後のハマ・オカモトさんのベースがエグいウネりをかますところとか。もっと聴きたいのに、だんだん曲はフェードアウトして終わっちゃう感じとか、語り始めたら好きポイントにキリがないんですよ、これ!」と絶賛し、「そんなOKAMOTO’Sのアグレッシブなロックナンバー『BROTHER』。みなさんもぜひ聴いてみてください」と締めくくった。
『誰だってNeed music』は、J-WAVE(81.3FM)で毎週日曜午後に放送中の『SAISON CARD TOKIO HOT 100』内で、13時30分~、15時25分~(※)放送。毎回1曲ずつ、小林壱誓が自らセレクトしたおすすめ楽曲を紹介。熱量の高いレコメンドで、楽曲の新たな魅力を伝えていく。
『THE FIRST TIMES』では、放送しきれなかった小林の言葉もノーカットで紹介。radikoでは、放送後から1週間、視聴可能となっている。
『誰だってNeed music』プレイリスト
『誰だってNeed music』概要
1月22日(日)放送
毎週日曜13:30~、15:25~放送
※放送時間は毎週入替
※J-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』内で毎週放送される120秒の長尺CM企画。
緑黄色社会 OFFICIAL SITE
https://www.ryokushaka.com/
OKAMOTO’S OFFICIAL SITE
https://www.okamotos.net/