■7ORDER・阿部顕嵐は、事故を起こした高校生役に抜擢!(※山崎光とのWキャスト)
PARCO劇場開場50周年記念シリーズ 『ラビット・ホール』が、4月9日よりPARCO劇場にて上演。このたび、本作の新ビジュアルが公開された。
2007年にピュリツァー賞を受賞した戯曲『ラビット・ホール』(Rabbit Hole)は、傷ついた心が再生に至る道筋を、家族間の日常的な会話を通して繊細に描いた傑作として知られる。2010年には、ニコール・キッドマンの製作・主演により映画化もされ、数多くの映画賞に輝いた。この珠玉の物語を、近年最も熱い注目を集める藤田俊太郎の演出と、最高の俳優たちの競演で上演する。
4歳のひとり息子を亡くした若い夫婦ベッカとハウイー。息子は、飼い犬を追いかけて飛び出し、交通事故にあった。ふたりの悲しみへの向き合い方は真逆で、お互いの心の溝は広がるばかり。妻ベッカは、彼女を慰めようとする妹や母親の言動にもイラつき、深く傷ついていく。ある日、事故の車を運転していた高校生ジェイソンから会いたいと手紙が届く。それを読んだベッカは……。
主役ベッカを演じるは、今回が舞台初主演となる宮澤エマ。舞台に留まらず2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』をはじめ、その確かな演技力で近年映像での活躍も目覚ましく大注目の彼女が、至高の戯曲に挑む。そして夫ハウイーを演じるのは、作品毎に観客の支持を高め続け、本年度第57回「紀伊國屋演劇賞個人賞」を受賞した成河。宮澤エマと成河による夫妻の繊細かつ豊かであろう台詞の応酬に期待が高まる。
妹イジー役は、蜷川幸雄の「ネクスト・シアター」が生んだ大型女優、土井ケイト。藤田俊太郎作品の常連女優でもある土井のイジーは舞台を弾ませるに違いない。また、事故を起こした高校生ジェイソンは、人気グループ・7ORDERのボーカルとして活躍し、舞台等でも多くのファンを魅了する阿部顕嵐と、オーディションで抜擢された山崎光(崎は、たつさきが正式表記)がダブルキャストで演じる。
そしてベッカとイジーの母ナットを演じるのは、数多くの演出家から厚い信頼を集めるシルビア・グラブ。『三谷幸喜のショーガール』や森新太郎演出『ジュリアス・シーザー』(2021年)など、PARCO劇場には欠かせぬ女優だ。
演出は、『ジャージー・ボーイズ』(2016、2018、2022年)、『天保十二年のシェイクスピア』(2020年)、『NINE』(2020年)など優れた作品で、数々の演出家賞、作品賞に輝く藤田俊太郎。
悲しみの底から、人はどうやって希望の光を手繰り寄せるのか。人間の希望の本質とは何か。『ラビット・ホール』は、わたしたちの身の回りのありふれた風景や会話から、確かな希望の光を鮮やかに紡ぎ出す。
舞台情報
PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『ラビット・ホール』
04/09(日)〜04/25(火) 東京・PARCO劇場(渋谷PARCO 8F)
※秋田・福岡・大阪公演あり
作:デヴィッド・リンゼイ=アベアー
翻訳:小田島創志
演出:藤田俊太郎
出演:宮澤エマ 成河 土井ケイト 阿部顕嵐/山崎光(ダブルキャスト) シルビア・グラブ
作品サイト
https://stage.parco.jp/program/rabbithole