■最終公演の模様は、WOWOWプラスで独占生中継!
wacciが2023年1月7日に神奈川・神奈川県民ホールで開催する全国ツアー『wacci Hall Tour 2022 ~Boost!~』最終公演がWOWOWプラスにて独占生中継される。
これに先駆けて、同ツアーより11月6日に日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールで行われた愛知公演のライブレポートが到着した。
【ライブレポート】
彼らのデビュー記念日は、2012年にミニアルバム『ウィークリー・ウィークデイ』をリリースした11月7日。愛知公演はその前日にあたる11月6日というタイミングで行われた。初日の福岡公演から約2ヵ月が空いており、ほぼ初日のような心持ちであると笑った橋口洋。とはいえその期間には学園祭への出演も多かったことから、ワンマンライブをホームのように感じるともコメントし、ファンを温かく見つめた。
ホールツアーに先立つ6、7月の2ヵ月にわたって開催していたライブハウスツアー『wacci Live House Tour 2022~Reboot!~』とは異なり、アコースティックアレンジも交えながら、終始穏やかなテンションでライブは展開。セットリストには新旧の楽曲が織り込まれており、恋が終わった後のほろ苦い心情を歌った「別の人の彼女になったよ」や、涙をそっと拭うような優しさに満ちた言葉とメロディで聴き手の全てを肯定する「大丈夫」といった、代表曲の数々を惜しみなく披露。各地、その日、その会場でしか聴くことのできない日替わり曲も用意した。
メンバー同士呼吸の合ったやり取りを繰り広げるMCには飾ったところがまったくなく、楽曲同様、真っすぐで等身大。コロナ禍の不安な状況をそっと励ますように2021年3月に配信リリースされた「まばたき」からも、そのスタンスを感じ取ることができるのだった。
今年リリースし、人気ドラマの挿入歌に起用され話題となった11枚目のシングル「恋だろ」は、軽やかなマーチングドラムとピアノ、ストリングスに彩られたラブソング。性別や年齢や家柄や国籍、何もかも関係なくあらゆる障壁を乗り越えていく、“人を好きになる想い”の強さを綴った歌詞が心に訴え掛けてくる。
橋口は「この歌が広がる、受け入れられる世の中って、すごい素敵な世の中だなって思います」と語り、慈しむように切々と歌唱。メンバーの演奏にも情感がこもり、エモーショナルなアンサンブルを生んでいた。コロナ禍の制約で歓声を上げることはできなかったものの、曲が終わるとひときわ大きな拍手が鳴り響き、オーディエンスの想いはひしひしと伝わってきた。
記念すべきデビュー曲「会いにいくよ」は、wacciというバンドの方向性をある意味決定付けた、真っすぐで伝わりやすいラブソング。当時どのような気持ちで曲づくりに挑んだのかを明かしたMCからは、10周年というタイミングならではの感慨も伝わってくる。
11月9日にリリースした5thアルバム『suits me! suits you!』からは、新曲「痛い」や「運命じゃない人」などを披露し、バンドの“今”の姿を示したwacci。ツアータイトルに冠した“Boost!”という言葉どおり、ギアを一段上げてバンドとして増強し、11年目に突入していくwacciの次なる一歩を、WOWOWプラスの独占生中継でぜひ目撃してほしい。
TEXT BY 大前多恵
PHOTO BY 西槇太一
番組情報
WOWOWプラス『生中継!wacci Hall Tour 2022 ~Boost!~』
01/05(土)17:30~
【関連番組】
WOWOWプラス『wacci Live at 日本武道館 2021 ~YOUdience~』
01/04(水)23:00~
WOWOWプラス『wacci Music Video Collection & Special Message』
01/04(水)25:00~
リリース情報
2022.11.09 ON SALE
ALBUM『suits me! suits you!』
wacci OFFICIAL SITE
https://wacci.jp/