「ドロッとしたものに埋もれた、刃物のように鋭利なものの存在を感じる。それがこの曲の持つ力、私立恵比寿中学がこの曲を歌うことの意味」(緑黄色社会・小林壱誓)
緑黄色社会の小林壱誓(Gu)が、レコメンドしたい音楽を紹介する『誰だってNeed music』。第38回となる12月18日放送で紹介した楽曲は、私立恵比寿中学「愛のレンタル」。
「2019年リリースのアルバム『playlist』に収録されているこの曲。マカロニえんぴつのはっとりさん書き下ろしで、アレンジもマカロニえんぴつのみなさんがやっているということで。90年代のJ-POPを感じるR&Bナンバーで、時々ジャズなアレンジも加わってきたり、音楽性がとても好きです」と、楽曲について説明した小林。「私立恵比寿中学さんのライブ映像を見ると、この曲をスタンドマイクでパフォーマンスされていて。メンバーさんそれぞれの声の個性だったり、歌い方の個性ってのが分かりやすく滲み出ていて、私立恵比寿中学が歌うことの凄みを感じました」と、感想を語る。
「特になんですけど、僕は真山りかさんのファルセットがめちゃくちゃ活きてるなと思って。サビのお尻の<踊ればいい>の下る感じとか、ドロッとした歌い方が曲に憑依してるように見えてすごく素敵だなと思いました」と特に好きな箇所を上げると、「マカロニえんぴつのセルフカバーもライブで聞いたことがあって、それはもちろんマカロニえんぴつとして完成されてるんで、最高でカッコ良かったんですけど。それと同時に『マカロニえんぴつで演奏するなら、提供しなくていいのに』とかじゃなくて。このねっとりとした、ドロッとした世界観の楽曲を、エビ中に歌って欲しいって想いとか意図とかが、作家・はっとりさんの心の声として聞こえてくる気がして。僕も私立恵比寿中学というアイドルが、この曲を歌う意味っていうのをすごく感じました」と、自身の考えを述べた。
さらに、「エビ中がこのR&Bなサウンドの中で、ソウルフルに刺激的な言葉を歌うことによって、何か立ち入ってはならないところまで、曲が足を踏み入れていってるような感覚があるんですよね。うまく言葉にできないと言うか、したくないというか、難しいんですけど。なんとなく分かっていただけるでしょうか? いい意味で寒気がするんですよね」と独特な切り口でこの曲を分析すると、「ドロッとしたものの中に埋もれてる、刃物のように鋭利なものの存在を感じてしまうんですよ。ちょっと曖昧な表現ばかりで申し訳ないんですけど、それがこの曲の持つ力で、私立恵比寿中学がこの曲を歌うことの意味なんだなと思います」と結論付けた。
番組最後に、「楽曲提供ってのは、奥が深いなって思いましたね。それが提供する上で意図的な場合もあるでしょうし、化学反応が起きるっていう可能性ももちろんあるんでしょうけど、とても勉強になりました」と感想を語った小林。「聴けば聴くほど深くのめり込んでしまう、私立恵比寿中学の「愛のレンタル」。みなさんもぜひ聴いてみてください」と締めくくった。
『誰だってNeed music』は、J-WAVE(81.3FM)で毎週日曜午後に放送中の『SAISON CARD TOKIO HOT 100』内で、13時30分~、15時25分~(※)放送。毎回1曲ずつ、小林壱誓が自らセレクトしたおすすめ楽曲を紹介。熱量の高いレコメンドで、楽曲の新たな魅力を伝えていく。
『THE FIRST TIMES』では、放送しきれなかった小林の言葉もノーカットで紹介。radikoでは、放送後から1週間、視聴可能となっている。
『誰だってNeed music』プレイリスト
『誰だってNeed music』概要
12月18日(日)放送
毎週日曜13:30~、15:25~放送
※放送時間は毎週入替
※J-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』内で毎週放送される120秒の長尺CM企画。
緑黄色社会 OFFICIAL SITE
https://www.ryokushaka.com/
私立恵比寿中学 OFFICIAL SITE
http://www.shiritsuebichu.jp/