■「映画に出演して、皆さんに伝えたい戦争の歴史があるということを強く感じました」(二宮和也)
12月9日から全国東宝系で公開される映画『ラーゲリより愛を込めて』。
第二次世界大戦終了後、約60万人の日本人がシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に不当に抑留された。あまりにも残酷な日々に誰もが絶望する状況下においても、生きることへの希望を捨てず、ダモイ(帰国)を信じ仲間たちを励まし続けた実在の人物・山本幡男(やまもと はたお)。ラーゲリでひと筋の希望の光であった山本の壮絶な半生を、高い演技力と豊かな表現力で俳優・アーティストとして、多くの人々に希望を与え続けてきた二宮和也が演じる。妻のモジミを北川景子、山本と同じく抑留者となった男たちを松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕ら豪華俳優陣が熱演する。
先日行われた完成披露試写会では豪華キャスト陣が一堂に会し、雪景色を思わせるホワイトカーペット&スモークバブルの降りしきるなかを登場し話題に。SNSでは試写を鑑賞した人から、
「圧巻の2時間14分。ずっとずっと涙が止まらなかった」
「人を信じることが人を動かし、愛し愛されること。これを学んだ映画だった気がする」
「世界観に引き込まれ号泣してしまった」
など絶賛の声が数多く寄せられている。
先日行われた高校生試写会は「映画を通して“シベリア抑留”の歴史を少しでも多くの方に知ってほしい、特に若い学生の方たちに観て、感じて、考える場にしてほしい」という二宮たっての想いで実現。未来を担う学生たちに“シベリア抑留”の歴史を説くと共に、決して忘れてはいけない歴史であることを話す貴重な場となった。
そして、二宮和也自身の発案により、“シベリア抑留”を学ぶための学校教材として、本作の映像を使用したDVDの制作が決定。二宮和也は、DVDの中でナレーションを務める。
配布される素材は約15分間の映像。「映画に出演して、皆さんに伝えたい戦争の歴史があるということを強く感じました」という二宮のナレーションからスタート。平和祈念展示資料館に展示されている、抑留者が実際に着用していた衣服や、ラーゲリを再現した模型の展示などと共に、二宮が“シベリア抑留”について概要を説明し、「“戦争”や“平和”について考えてみませんか」と問いかける。その後、本作の映像を使用し、「戦争の終わりとシベリア抑留」「ラーゲリ(収容所)での生活」「家族への想い~帰国」と大きく3つの項目に分けて、歴史上の事実を集約。当時の抑留者たちが不当に受けた苦しみ、あまりに過酷な環境に希望が見いだせず絶望する姿、さらには抑留者だけではなく、日本で帰国を待ち続ける家族の懸命な姿も。ダモイ(帰国)までに及ぶ長い闘いの事実を、胸を鷲掴みにされる本作の映像と共に紡ぐ。
最後には「この映像を観て、どんなことが心に残りましたか? 皆さんが感じたことや、調べたことを誰かに伝えてみませんか?」と二宮が学生たちに自ら発信していくように投げかけ、「歴史上の事実を知ってほしい」という熱い想いの詰まった教材DVDとなっている。
このDVDは“シベリア抑留”について数多くの展示を行っている「平和祈念展示資料館」「舞鶴引揚記念館」の協力の下、全国約1,500校の中学校・高校に順次申し込み案内を配布。来年度からは平和祈念展示資料館(総務省委託)が案内を継続する予定となっており、未来を担う学生たちへ歴史を繋いでいく。
映画情報
『ラーゲリより愛を込めて』
12月9日(金)全国東宝系にて公開
原作:『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(辺見じゅん著/文春文庫刊)
監督:瀬々敬久
脚本:林民夫
企画プロデュース:平野隆
出演:二宮和也 他
配給:東宝
(C)2022『ラーゲリより愛を込めて』製作委員会 (C)1989清水香子
『ラーゲリより愛を込めて』OFFICIAL X(Twitter)
@lageri_movie