「アルバム『YANKEE』をきっかけに聴き始めて、そこからは必ずレコード屋さんに買いに行って、ずっと車で流していた。歌えない曲はほとんどない」(緑黄色社会・小林壱誓)
緑黄色社会の小林壱誓(Gu)が、レコメンドしたい音楽を紹介する『誰だってNeed music』。第35回となる11月27日放送で紹介した楽曲は、米津玄師「カナリヤ」。
「この曲は、2020年にリリースされたアルバム『STRAY SHEEP』の最後を飾る楽曲です。僕が米津玄師さんを初めて聴いたのは、『YANKEE』ってアルバムが出た時。当時、よく出ていたライブハウスのブッキングの方に教えてもらって、聴き始めたのがきっかけで。そこから僕、出たアルバムは必ずレコード屋さんに買いに行って、ずっと車で流していたので、歌えない曲はほとんどないです!」と、米津玄師のファンであることを公言すると、「あ、勘違いしないで下さい、技術的に歌えない曲はいっぱいあります! どっちが勘違いしてるんだっていう話ですけどね」と、照れ隠しにおどけた小林。
この曲のMVについては、「コロナ禍に入って、コロナに感染した身内が亡くなっても、最後の面会も出来ないという、恐ろしいことが起き始めて。それから少し経った頃ですかね? 2020年8月頃にこの曲のMVを初めて観て、本当にいろいろと考えさせられました」と真面目に語り始め、「まだ観ていないという方には、ぜひ観ていただきたいです。簡潔に言うと、僕らが今の時代に失ったもの、そして決して失っていないもの、というのを、同時に食らう作品になっていて。監督は是枝裕和監督で、田中泯さんとかも出演されていて。映像を見ながら“何かしなきゃ!”って立ち上がりたくなるようなMVです」と熱く紹介。
「こういったメッセージを音楽として、美しい歌として、直接的な表現を用いることなく世の中に投じることが出来るところに、やっぱりこの人は国民的アーティストなんだなと感じた一曲でもあります」と、このMVであらためて感じた、米津玄師の凄さを語った。
楽曲については、「サビの<いいよ あなたとなら いいよ>っていう、こんなにもシンプルな言葉に全てが詰まってて。しかも、そこで初めてベースが登場するんですよね。そこで初めて一番低い音が登場するっていうのも、深いとこから感情が入ってきたような気がして、とても刺さりました」と解説し、「サウンド的なところは、素敵な部分が多すぎて語り足りなくなるんで、聴いていて意外と気づかなそうなところをピックアップしますね。よ~く耳を澄まして聴いて欲しいんですけど、メインボーカルの裏でボコーダーのような、別のメロディラインが鳴ってるんですよ」とマニアックな聴きどころを紹介。
「聴こえるか聴こえないかぐらいの音量で静かに鳴っているんですが。サビのコーラスとかじゃなくて、冒頭のAメロから裏で鳴ってるんで、イヤホンでぜひ聴いてみてください。そういう細部に渡るこだわりに驚かされます」と、ミュージシャンならではの視点で聴きどころを説明した。
様々な角度から米津の魅力を語った小林は、「本当に今もね、どんどん新しいことをやってのけていく姿を見せて下さっている、米津さんですけども。僕は本当にずっとファンなんで、これからも米津さんの生み出す、新しいものを追いかけ続けていきたいと思います!」と、米津への熱いラブコールを送って、番組を締めくくった。
『誰だってNeed music』は、J-WAVE(81.3FM)で毎週日曜午後に放送中の『SAISON CARD TOKIO HOT 100』内で、13時30分~、15時25分~(※)放送。毎回1曲ずつ、小林壱誓が自らセレクトしたおすすめ楽曲を紹介。熱量の高いレコメンドで、楽曲の新たな魅力を伝えていく。
『THE FIRST TIMES』では、放送しきれなかった小林の言葉もノーカットで紹介。radikoでは、放送後から1週間、視聴可能となっている。
『誰だってNeed music』プレイリスト
『誰だってNeed music』概要
11月13日(日)放送
毎週日曜13:30~、15:25~放送
※放送時間は毎週入替
※J-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』内で毎週放送される120秒の長尺CM企画。
緑黄色社会 OFFICIAL SITE
https://www.ryokushaka.com/
米津玄師 OFFICIAL SITE
http://reissuerecords.net/