■「また学校とかお仕事とか始まると思うけど、私たちと一緒にこれからも楽しんでいきましょう」(Girls²・菱田未渚美)
9都市10公演に及ぶ全国ツアー『Girls² Live Tour 2022 “Shangri-la”』を開催中のGirls²が11月19日、愛知・名古屋国際会議場センチュリーホールでライブを行った。
この日は12月21日にリリースされるニューシングル「Love Genic / Bye-Bye-Bye」から「Love Genic」が初パフォーマンスされるなど、スペシャルなセットリストでファンを魅了。約2時間にわたり、キュートでパワフルなステージを展開した。
この日はまず、オープニングアクトとして後輩グループのLucky²が登場し、最新曲「アイコトバ」、9人体制になって初の作品「DISCO TIME」の2曲を披露。
フレッシュなパフォーマンスで会場を盛り上げ、Girls²へとバトンを渡した。
Girls²のステージの幕開けは、思い切り大人っぽくセクシーに。
ステージの上段に現れたメンバーは映画『バーレスク』のようなムードを放ち、ソロのダンスを挟みながらしなやかかつキレのあるパフォーマンスでライブのオープニングを飾った。
1曲目「Shangri-la」が始まると、今回のツアータイトルでもある「Shangri-la」のネオンサインがピンクに輝く。可愛さと色気を併せ持った衣装に、黒いロングブーツを身につけたメンバーの姿はとても華があるし、個性たっぷりに繰り広げられるパフォーマンスは離れた席から見ても迫力満点。
メンバーの自己紹介ソングになっている「人人人生紹介ソング」では、カフェテーブルや姿見、衣装ラックやトルソーなどの小物も使われていて、目にも楽しい構成だ
「Seventeen’s Summer」では正面のステージから繋がっているサイドステージも使いながら、お客さんと笑顔を交わし合うメンバー。歌詞の中に“名古屋”という地名も挟み込みながら、心の距離の近さも感じさせる1曲に仕上げられていた。
最初のMCでは、改めて自己紹介をしながら今日を楽しみに待っていたことを口々に伝えていた9人。「みんなに感謝の気持ちを伝えられるように、そして明日からも元気に頑張れるように今日のライブをみんなで楽しみましょう」と呼びかけ、「チョコモーモー」「Enjoy」「#キズナプラス」など、アップテンポなナンバーを続けて披露した。
客席も色とりどりのペンライトを揺らしたり、大きく手を振ってレスポンス。心の歓声が会場に響き渡っているようだった。
この日、最初のダンスタイムは、石井蘭、原田都愛、菱田未渚美、山口綺羅の4人。それぞれの得意なダンスのジャンルでソロを披露しつつ、ペアになったり全員になったりとフォーメーションを変えながら切れ味の鋭いダンスで圧倒した。
その後、小田柚葉と隅谷百花のふたりで「Flutter」が歌われたのだが、歌い出してすぐに柚葉が涙で声を詰まらせていた。百花は少しだけ離れた場所に位置していたのだが、お客さんを不安にさせないようにという気遣いからだろうか、まずは自分のパートをしっかり歌い上げ、柚葉のパートになるとそっと見守るような表情を見せていた。
歌い終わると肩を抱き合うような姿が見えた気がしたが、きっと他のメンバーも、何か言葉にならないような気持ちで見守っていたのではないだろうか。
「Shangri-la」のアーティスト写真でも着用している衣装にチェンジし、全員で「スキップ!」を披露した後は増田來亜と未渚美による「JEWEL GIRL」。ちょこんと階段に腰掛け、体を揺らしながら歌うふたりの姿がとても可愛い。
この曲にはみんなでクラップするパートがあるのだが、見守るお父さんやお母さんの隣で目を輝かせている子供たちもバッチリなタイミングでペンライトを振っていて、客席を見ても可愛い景色が広がっていたのが印象的だった。
次のダンスタイムは、鶴屋美咲、小川桜花、來亜、百花、そして柚葉。表情も目力も全開で自己アピールしながら、そして柚葉は得意のアクロバティックな動きも取り入れながら、5人でステージで踊れる喜びを表現していた。
後半は、『TVアニメ「ガル学。~聖ガールズスクエア学院~」コンプリート・ベスト』に収められてる「ツナグツナグ」のピアノバージョンや、美咲と桜花が歌い、綺羅がダンサーとしてエモーショナルなパフォーマンスを披露した「あなたがくれた奇跡」など、しっかり聴かせる選曲もアクセントになっていたし、1stシングル表題曲となっていた「ダイジョウブ」を含むちょっと懐かしい楽曲をメドレーで楽しむこともできた。
活動開始からこれまで、いかに幅広いタイプの楽曲を歌ってきたかがわかる内容になっていたこの日のライブは、「チュワパネ!」と「C’mon Neo Zipang!!!」で本編を終えた。
アンコールではニューシングル「Love Genic / Bye-Bye-Bye」から「Love Genic」を初パフォーマンス。
ちょっと懐かしさもありつつ、目まぐるしく展開していくサウンドがなんとも楽しい1曲だ。曲中で「そんなのずるいじゃん」という未渚美の決め台詞があるのだが、MCでそのパートを再現させられて照れるシーンも。
また、これまでSNSでいろいろと匂わせてきたのは全てこの曲にまつわることだったという種明かしなどをしながら、リラックスしたトークを展開していき、翌日12時からストリーミングが開始され、20時からMVが公開になることもアナウンスされた。
最後のMCでは、9人それぞれが今の思いを伝えた。
未渚美「こうして愛知公演を迎えられたのもみなさんのおかげです。明後日からまた学校とかお仕事とか始まると思うけど、私たちと一緒にこれからも楽しんでいきましょう」
都愛「なかなか会えなくて待たせてしまったかもしれないけど、待っててよかったな、ライブに来てよかったなって思ってもらえるようなライブになってたらうれしいです」
來亜「みなさんに初めて新曲をお披露目できてとてもうれしいです。ライブはすごく楽しいし、みなさんの元気が私たちに伝わって、支えてもらってるなと実感します」
桜花「毎日の中で辛いなとかしんどいなと思うこともあるけど、今日のこのライブを思い出して、また頑張ろうって思ってもらえたらいいなと思ってます」
美咲「Girls²を見てワクワクしたりいい気分になったりしたら、それが心の余裕になって周りに感謝できたりして、幸せの連鎖になっていったらいいなと思いながら活動しています。そんな私たちを支えてくれるのはみなさん一人ひとりの声。いつもありがとうございます」
蘭「SNSなどでみなさんが(今日のための)衣装やボードなどを準備しながら楽しみにしてくれているのを見るたびに、元気をいただいています。東京(公演)まであと少しですが、9人で最後まで走っていきたいと思うので、これからも応援よろしくお願いします」
百花「こうしてライブをすることでたくさんの方と幸せな時間を共有できることに喜びを感じています。今日、みなさんも楽しんでいただけていたらうれしいです」
綺羅「自分たちが守らなきゃいけないものって、ここにいる一人ひとりのファンのみなさんだなと強く思いました。これからもいろんなことを共有して、辛いことは半分こ、楽しいことは2倍にして、一緒に楽しい人生を送っていけたらいいなと思います」
柚葉「今日は泣いてしまってごめんなさい。私をたくさん愛してくれたように今度は私が今まで以上にたくさん愛せるようになりたいし、私のダンスや歌で元気になってもらえるように、今日は辛くても明日は幸せになれるように、精一杯頑張っていくので見守っていただけたら嬉しいです」
ライブで曲が育っていくとよく言うが、まさにGirls²のメンバーも、ライブを通してたくさんのことを学びながら、そしていろんなことを感じながら日々成長しているのだろう。
ファイナルとなる東京公演ではさらに輝きを増した9人が堂々と立っていると思うし、チームとしての絆をもっと強固にしたステージが繰り広げられるに違いない。
アンコール最後の曲となった「恋するカモ」を歌い終えたメンバーは、翌日誕生日を迎える百花へのおめでとうコールを贈りながら、名残惜しそうに会場を見渡し、ステージを後にしていた。
リリース情報
2022.11.20 ON SALE
DIGITAL SINGLE「Love Genic」
2022.12.21 ON SALE
EP『Love Genic / Bye-Bye-Bye』
Girls² OFFICIAL SITE
https://www.girls2.jp/