■クライマックスは、オリジナル曲を絵画に見立てて披露した組曲「展覧会のゴスペラーズ」
ゴスペラーズ初となるフルオーケストラツアー『billboard classics The Gospellers Premium Symphonic Concert 2022』の東京公演が、11月15日・16日に東京文化会館にて開催された。
オープニングは、ゴスペラーズの楽曲をオーケストラアレンジで響かせる序曲で幕を開けた。ホルストの「金星」やドビュッシーの「月の光」をマッシュアップした、本ツアーならではの編曲による「星屑の街」「月光」を始め、代表的なナンバーを歌い上げていく。
休憩を挟んで2部は、指揮の田中祐子が選んだ歌劇『ウィリアム・テル』序曲「スイス軍の行進」の華やかな演奏でスタート。続いて、ファレル・ウィリアムスの「Happy」、サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」のカバーを披露。「展覧会のゴスペラーズ」と題する組曲では、オリジナル曲を絵画に見立てて披露するという構想が見事に花開き、ムソルグスキーの「展覧会の絵」の荘厳な響きとともにコンサートの山場を迎えた。
アップテンポなアンコールナンバーでは、観客の手拍子により会場の熱気は最高潮となり、万雷の拍手で幕を閉じた。
本ツアーでは事前に全演奏プログラムを発表し、指揮の田中祐子、メンバーの北山陽一と村上てつやの3人による座談会の内容もテキストと音声で公開。クラシック曲の引用や新旧の世界的大ヒットナンバーの選曲について、トークでも触れられているとおり、ポップスファンにもクラシック愛好家にも、どちらも満足できる公演となっている。
今後のツアーは、札幌、福岡、西宮、名古屋の各都市へと続き、各地のオーケストラと共に、ゴスペラーズの新しいチャレンジを5つの街へ届けていく。5人の個性溢れる声とマエストロ・田中祐子の指揮、オーケストラ、全員の呼吸が合った瞬間の感動をぜひ体験しよう。
北山陽一×村上てつや×田中祐子(指揮)座談会前編ページ
https://www.billboard-japan.com/special/detail/3703
北山陽一×村上てつや×田中祐子(指揮)座談会後編ページ
https://www.billboard-japan.com/special/detail/3716
公演公式サイト
https://billboard-cc.com/classics/gospellers2022
ゴスペラーズ OFFICIAL SITE
http://www.gospellers.tv/