■「来年の5月から追加公演を行います。その頃はもしかして一緒に歌えるようになっていることを願って、皆さん健康に注意してまた付き合ってください」(小田和正)
6月3日、ビッグパレットふくしまを皮切りにスタートした、小田和正3年ぶりの全国ツアー『明治安田生命 Presents Kazumasa Oda Tour 2022 「こんど、君と」』が、11月9日、自身の故郷・横浜に1万3,000人を集めてフィナーレを迎えた。
今回のツアーは、自身のコロナ感染により、8月3日・4日の国⽴代々⽊競技場第⼀体育館と8月13日・14日の沖縄アリーナ公演が延期され、また九州北部を直撃した台風14号の影響により、9月18日のマリンメッセ福岡A館公演が中止に。順風満帆のツアーとはいかなかったが、9月20日に75歳を迎えながらも全国で30万人を動員し、前人未到の最年長アリーナツアーを成功させた。
冒頭のMCでは、「一部なんだか今日がファイナルみたいな雰囲気が漂っているように思えますが、まだ沖縄公演が残っていますし、沖縄のイベンターが今日遊びに来ているので傷つきますから(笑)。まあ、セミファイナルという感じで盛り上がっていきたいと思います」と語った。
8年半ぶりのオリジナルアルバム『early summer 2022』を発表、その中から「so far so good」(NHKドラマ10『正直不動産』主題歌)、「ナカマ」(テレビ東京系『ガイアの夜明け』エンディングテーマ)、そしてツアータイトル名にもなっている「こんど、君と」(NHK「みんなのうた 60」記念ソング)等、新曲とお馴染みの大ヒットソングを織り交ぜながら、花道を縦横無尽に動き回り、客席を大いに盛り上げ、全力で楽しませた。
終盤のMCでは、「セミファイナルはいかがだったでしょうか? 皆さんご存じかとは思いますが、来年の5月から追加公演を行います。その頃はもしかして一緒に歌えるようになっていることを願って、皆さん健康に注意してまた付き合ってください。どうもありがとうございました!」と語った。
今回のツアーも、すべての会場のチケットが発売と同時にソールドアウト。しかし、小田のライブと言えば、自ら花道を降り、客席にマイクを向けて会場皆んなで一緒に歌って楽しめることが醍醐味。そのツアーも、コロナ禍ではマスク着用を義務付けられ、声を出すことさえも控えられた。
それでも、きっとこの先、そんなコンサートができる日が待っているはず――。そんな思いを抱き、その日を心待ちしている多くのファンの期待に応えられるように、2023年6月28日・29日に振替となった東京公演に合わせて、さらなる追加公演が組まれた。思いがけぬその発表に会場から大きな拍手が巻き起こった。
アンコールを含む全25曲、約2時間30分に及んだ横浜公演は、振替となった沖縄公演を残しつつも、いったん幕を閉じる。そして、2023年5月、福井からあらたに追加公演がスタートする(振替公演を除く、8ヵ所16公演、約15万人を動員予定)。
PHOTO BY 菊地英二
小田和正 OFFICIAL SITE
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