■イベントは川原 礫の新作書き下ろしエピソードが織り成す10個の朗読パートと、『SAO』シリーズを彩る劇伴メドレー&12曲のシリーズ主題歌によって構成!
アニメ『ソードアート・オンライン』の10周年を記念したイベント『ソードアート・オンライン -フルダイブ-』が11月6日に東京ガーデンシアターで行われた。
原作者・川原 礫の新作書き下ろしエピソードが織り成す10個の朗読パートと、『SAO』シリーズを彩る劇伴メドレー&12曲のシリーズ主題歌によって構成された『ソードアート・オンライン -フルダイブ-』。
まず映し出されたのは、『SAO』を生んだ茅場晶彦(演:山寺宏一)の「アインクラッド」にまつわる語りにのせて描かれた新規アニメーション映像。キリトたちがナーヴギアをセットすると、出演キャストが声を揃えて「リンク・スタート」を合唱。『SAO』の世界へのダイブが始まる。
『SAO』シリーズの様々な時間軸が切り取られた、今回の朗読パート。最初に紡がれたのは、2024年09月30日のキリト(演:松岡禎丞)とアスナ(演:戸松遥)の1日。この日はアスナの誕生日。どんな誕生日プレゼントを贈ればよいか悩むキリトに、アスナはある行きつけの店を提案する。
続く朗読パートの舞台は、そこから約1年半前となる2023年04月04日。第25層のボス討伐から間もないこの日、第一線から退いて仕立て屋の道を目指すミト(演:水瀬いのり)のもとを、どこか落ち込んだ様子のアスナが訪ねてくる。
ふたつの朗読パートが終わると、『SAO』シリーズを代表するアーティストのひとり、藍井エイルがステージに。公開中の最新作『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』の主題歌「心臓」を熱く歌い上げた。
さらにTVアニメ第1期「フェアリィ・ダンス」編オープニングテーマの「INNOCENCE」、第2期「ファントム・バレット」編のオープニングテーマ「IGNITE」を立て続けに披露し、会場のボルテージを一気に上げた。
■梶浦由記らが紡ぐ『SAO』の名曲たち。ユナもライブ参戦!
朗読パートでは、登場人物たちの誕生日にまつわるエピソードも多く見られた。シリカ(演:日高里菜)は14歳の誕生日である2024年10月04日に、リズベット(演:高垣彩陽)の店を訪れ、ふたりの出会いの物語が描かれる。
さらにクライン(演:平田広明)は自身の誕生日間近である2025年11月24日、現実世界でエギル(演:安元洋貴)に対して、またリーファ(演:竹達彩奈)も2026年04月19日の誕生日当日、シノン(演:沢城みゆき)に対して、各々の相談事を持ちかける。告知されていなかったリズベットとリーファの登場にファンは喜んだ。
3つの朗読パートが終わると、「フェアリィ・ダンス」編エンディングテーマ「Overfly」、そして「ファントム・バレット」編エンディングテーマ「Startear」を、春奈るなさが歌唱。凛とした歌声で会場を魅了した。
次の朗読パートで語られたのは、ユウキ(演:悠木碧)の独白。亡き姉への手紙として、アスナたちとの京都旅行から帰った翌日2026年03月11日、彼女の胸の内が明かされる。
続いてステージ中央に設置されたグランドピアノとともに、本作の音楽には欠かせない梶浦由記が登場。名シーンのダイジェスト映像をバックに、バンド編成で披露した「swordland」をはじめとする6曲の劇伴メドレーを奏で、会場を盛り上げた。
いくつかのサプライズが仕掛けられていた今回のイベント。そのひとつが、ユナによるライブパート。『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』挿入歌「longing」が、ユナの歌声にのせ、拡張ARを用いた演出とともに披露され、ファンの胸を強く揺さぶった。
次の朗読パートで描かれたのは、上級修剣士寮に入寮したキリトとユージオ(演:島崎信長 / 「崎」は、たつさきが正式表記)の一日。ユージオの誕生日である人界暦380年04月10日のふたりの様子が垣間見られる。続いて2026年10月02日、ラース六本木支部にて、現実世界で人間の肉体を持たない者同士であるアリスとユイが、言葉を交わした。
ここからは主題歌4曲が続く。第3期「アリシゼーション》」編第2クールオープニングテーマ「RESISTER」をASCAがパワフルに歌い上げたのち、ReoNaが心に寄り添う歌声で同エンディングテーマ「forget-me-not」、そして後半第2クールオープニングテーマ「ANIMA」を紡ぎ、藍井エイルによる同エンディングテーマ「I will…」と、歌のバトンが渡されていった。
■LiSAがサプライズ登場! 完全新作オリジナル劇場版も発表
イベントもいよいよ終盤。朗読パートではキリト18歳の誕生日である2026年10月07日に、現実世界で集まってお祝いをする一同の姿が。さらにその夜、キリトとアスナは「アインソフィア」で、ユージオとユウキに対面。再会を固く約束する。
感動的なエピソードのあと、ステージ上にはこの日音楽でイベントを盛り上げたアーティスト陣が再集結。作品10周年記念テーマソング「蒼穹のファンファーレ」を全員で披露するという豪華なパフォーマンスで、会場を沸かせまた。
10個目となる最後の朗読パートを飾ったのは、茅場晶彦のモノローグ。会場へ語りかける言葉から、今後の『SAO』の展開にますます期待が高まった。
ここでイベントは終了かと思いきや、なんとLiSAがサプライズ出演し、アニメシリーズ始まりの1曲である、第1期オープニングテーマ「crossing field」を熱唱。拡張ARで激闘するキリト&アスナも加わったステージを前に、会場はこの日いちばんの熱気に包まれた。
最後にスクリーンに映し出されたのは、「特報」の文字。客席には大きなどよめきが走り、完全新作オリジナル劇場版の制作始動が告知されると、鳴り止まない拍手が響き渡った。
圧倒的な没入感で魅せた体験型イベント『ソードアート・オンライン -フルダイブ-』。『SAO』の記念すべき日にふさわしい本イベントは、ファンと制作陣が抱く『SAO』への熱や深い想いを改めて感じさせるものとなった。
Stagecrowd、Straming+での配信チケット販売は、11月13日21時まで、アーカイブ視聴は11月13日23時59分まで。『SAO』の世界へダイブできるメモリアルイベントを、ぜひこの機会に体感してみよう。
(c)2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project
『ソードアート・オンライン』公式サイト
https://sao-p.net/
『ソードアート・オンライン』10周年特設サイト
https://sao10th.net/