■映画『レジェンド&バタフライ』で織田信長を演じた木村拓哉が、伊藤英明演じる濃姫の侍従・福富平太郎貞家と共に『岐阜市産業・農業祭~ぎふ信長まつり~』「信長公騎馬武者行列」に参戦!
新型コロナウィルス感染拡大の影響もあって3年ぶりの開催となり、日本中を熱狂の渦に巻き込んだ『岐阜市産業・農業祭~ぎふ信長まつり~』。
開催前から、「岐阜県の人口の2倍の応募が殺到(信長公騎馬武者行列)」「当選枠800人に対して12万人以上の応募(トークイベント)」「岐阜県で往復はがきがなくなった」など、連日多くのニュースが報道され、日本中から注目を集めていた本イベント。11月6日、映画『レジェンド&バタフライ』で主演を務めた木村拓哉が岐阜の地で天下布武を掲げ、天下統一を志した“織田信長”に、そして岐阜が生まれ故郷の伊藤英明が、濃姫の侍従“福富平太郎貞家”として、それぞれが撮影時に着用した衣装に身を包み「信長公騎馬武者行列」に参戦した。
【騎馬武者行列レポート】
この日、出発地点の岐阜市文化センターには“信長”と“貞家”の他にも騎馬武者行列に参加する岐阜市の中学校・高校に通う学生たちや東映京都撮影所の俳優など総勢83名が集結。そして、かつて信長が長篠の戦いで武田軍に打ち勝つために取り入れた火縄銃鉄砲隊に扮した人々や、お祭りを鮮やかな音色で彩る音楽隊が先陣を切って登場。その後“信長”と“貞家”が満を持して登場。“信長”が「皆の者、出陣じゃ!」と威風堂々たる発声から大行列の士気を上げ、騎馬武者行列が遂にスタート。
映画のロゴがあしらわれた横断幕や幟旗、織田家の家紋である【織田木瓜】が入った幟旗がはためくなか、織田軍の行軍さながら大迫力となった騎馬武者行列を見るべく、沿道の観覧席は1万5,000人の観客で埋め尽くされた。
沿道の観客からの「信長様~!」といった歓声に、木村が手を振り扇子を振るとさらに大きな大歓声が起こっていた。岐阜出身の伊藤も地元の人々から温かく迎え入れられ、木村同様に手を振って応えていた。そして、最終地点に先に到着していた伊藤がオオトリを務めた木村を待ち迎え、二人揃って騎馬武者行列を盛大に終えることができた。
【『レジェンド&バタフライ』公開記念トークイベントレポート】
東映70周年記念作品として、日本映画史上最高峰のキャスト・スタッフが集結して製作された映画『レジェンド&バタフライ』。総製作費20億円の壮大なスケールで、誰もが知る日本史上の“レジェンド”織田信長と、謎に包まれたその正室・濃姫(別名“帰蝶”)の知られざる物語を描いている本作の公開を記念したトークイベントが、信長ゆかりの地である岐阜市にて行われ、木村と伊藤にあわせ大友啓史監督が登壇した。ステージに3人が登場すると、割れんばかりの大きな拍手が起こり会場は岐阜市民の熱気に包まれていた。
騎馬武者行列を終えたばかりの木村は、「先程無事にパレードを終えることができて、本当に良かったなと思っています。そしてすごく感謝しています。ひとつの大きな山場を終えて、ふたりで部屋で抜け殻みたいになっていたのですが、会場に入られる皆さんの様子がモニター越しに見えて、もう一度自分もヒデ(伊藤英明)も覚醒してここに立たせていただいております」と挨拶。
今回、ふたりが参加した『ぎふ信長まつり』は、岐阜のまちづくりに貢献した織田信長を称えて開催される秋祭り。木村と伊藤はイベント前日(5日)に岐阜の街を回ったという。そのときのことを伊藤は「夜の岐阜城にロープウェイで登り360度パノラマの景色を見たのですが、ふたりともひと足先に完成した映画を観ていたので、とても感動しました。横を見ると先輩がもっと感動していて、ふたりで見た岐阜の景色は忘れられないものとなりました」と、劇中でも登場する岐阜城を訪れたことを明かした。
すると木村も、「きっと当時は、今のような街の瞬く光はなかったと思うんですけど、天守閣から見えるこの風景を信長も見ていたんだろうなと。人工的な明かりがなかったぶん、天守閣から見える星は綺麗だったんだろうなという想像に浸っていたら、彼にも濃姫にも、もう少しだけ、ふたりの時間を持ってもらいたかったなという思いが湧いてきて、すごい感傷的になってしまいました」と、信長と濃姫へ想いを馳せながら、天守閣からの景色を眺めていたことを話した。
そして、改めて完成した作品について聞かれた木村は「(信長を)演じさせていただき、すべての関係者の皆さんには感謝しかありませんでした。時代劇というものの感覚やイメージはお持ちかと思うのですが、この作品を観終わったあと皆さんの中には、本当に切ないラブストーリーだったという感情が間違いなく残ると思います。だからあのふたりにはもう少し共に生きていて欲しかったという思いになると思います。“人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり”というように、彼は敦盛の一節を愛して口にしますが、この作品は夢でも幻でもなく、映画という作品の中に登場することができた2時間48分という現実になっていると思いますので、その現実を体感してほしいと思います」と作品への気持ちを口にした。
伊藤も「大友監督の監督としての解釈や、木村さんと綾瀬さんの演者としての解釈やバランスが素晴らしいです。監督が仰ったように岐阜が力強く、綺麗に描かれているので岐阜県人として誇りを持てる作品になっていると思います。岐阜を制すものは天下を制すということで、この作品は岐阜から天下を目指していきたいですし、日本中・世界中に広がっていく作品だと思いますので皆さん楽しみにしていてください」と力強くアピールした。
ここで、現岐阜市長である柴橋市長が登場。柴橋市長は「私の役目は40万の市民を代表して木村さん、伊藤さん、大友監督にお礼を申し上げることです! 皆さんと一緒にパレードを歩いた学生さんたちはこの3年の間に入学式が延期になったり、部活動の練習が制約を受けて出来ない時期があったりと苦労して学生生活を歩んできました。そんな彼らが岐阜の町に生まれて良かったと思えるような瞬間を皆さんに作っていただいたこと、ありがとうございます。おふたりが来てくださると発表されてから市民の皆さんも、“岐阜の町が明るくなったね”と言ってくださいました。本当に明るくなりました! それだけの希望と力をおふたりが私たちの町に持ってきてくださいました。ありがとうございました」と精一杯の感謝を伝えた。
これには伊藤も「木村先輩ならやってくれると思っていました。(お祭り出演が)決まる前、木村先輩以外の関係者さんは無理だと思っていたらしいです(笑)。その提案を面白いと思ってくれたのが木村先輩」と話し、木村も「皆様の気持ちが今回のお祭りに向いたということが、逆に他の地域の方たちまで伝わるようになって、これまでにたくさんのニュースで今回のお祭りを取り上げていただいて、ただのお祭りだけではない、人の熱意の伝わり方をしているなと本当に感謝しています。あの時(ヒデ)がパスを出してくれなかったら、こういうことになってなかったので、伊藤英明ありがとう! という気持ちです」と感謝を伝え、会場からは割れんばかりの拍手が伊藤へ向けられた。
イベント終盤には、柴橋市長から木村、伊藤、大友監督に岐阜の伝統工芸品である“岐阜和傘”がサプライズでプレゼント。このプレゼントに木村は「和傘の内側には織田木瓜が浮き上がって、帰蝶と呼ばれた濃姫の存在も描かれていて素晴らしいです」と和傘を客席へ向けながら笑顔を見せた。
最後に伊藤は「このような歴史的イベントが成功したのは皆さんのおかげです。岐阜を制すものが天下を制す! この作品が全国の皆さんに届くように応援してください!」と決意を語り、大友監督も「信長は実際に生きた人なので、失礼のないようにということをスタッフ一同とても大切にしてきました。我々の歴史の上に実際に居た人たちということを大切にした作品です。先人たちの魂を今の時代にどのように伝えていくかを、みんなで知恵を絞りました。岐阜の皆さんには深く、深く届く映画になっていると思いますのでよろしくお願い致します」と話し、木村が「(信長は)しっかり左右を見分けることのできる丘としてこの地を“岐阜”と命名したのですが、その場所から“天下布武”を掲げて前にしか進まなかった。この作品もこの岐阜から全国に、世界中に伝わっていったらうれしいなと思っております。皆さんには自分のホームグラウンドの話だと思っていただけると思います。この『レジェンド&バタフライ』という作品を受け取ってほしいです」と作品に込めた思いをのせたメッセージを贈り、イベントは幕を閉じた。
映画情報
『レジェンド&バタフライ』
2023年1月27日(金)全国公開
(C)2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会
『レジェンド&バタフライ』公式サイト
http://legend-butterfly.com/