■「そして、普段歌っていることが『ひとりぼっちじゃない』に活きていると思うのと同じように、『ひとりぼっちじゃない』で得たものを歌に還元できるのではないかなとも思っています」(井口理)
10月28日、第35回東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門『ひとりぼっちじゃない』公式上映にて、本作に出演した井口理、馬場ふみか、河合優実、そして、伊藤ちひろ監督の舞台挨拶が行われた。『ひとりぼっちじゃない』は、本上映がワールドプレミアとななる。
舞台挨拶に登壇した井口は、緊張の面持ちで、舞台挨拶登壇の気持ちを「すごく緊張しています。でも今日皆さんにこの映画を観ていただくことができて本当にうれしいです」 と語り、舞台挨拶はスタート。
出演を決意させた理由について、井口は「原作を読んだのですが、自意識やコミュニケーションの難しさみたいなものを主人公のススメと同じように感じていたので、そういうところを表現できるのではないかと思い参加させていただくことにしました」、馬場は「これまで演じたことがないような難しい役柄だったので、ぜひ挑戦してみたいと思いました」、河合は「脚本を3行読んだだけで『これは面白い!』と、自分の感性とバチッとはまり、すぐに『出たい』と思いました」と語った。
本作が初監督となる、原作・脚本も兼ねた伊藤監督は「原作を書いていたときに編集者の方に『映画化しないんですか?』と言われていたのですが、自分が監督をするとは思っていませんでした。大好きなキャストの皆さんと一緒に映画が作れて本当にうれしいです。」と語った。
コミュニケーションが苦手な主人公・ススメを演じた井口は、役作りについての質問に対し、「原作のススメは日記形式なので、撮影前に自分で日記を書きました。普段は自分の言葉をはっきり表すことはないのですが、日記を書くことでススメと自分をリンクさせていきました」とコメント。
ススメが恋する謎の女性・宮子を演じた馬場は「自分は普段は早口なんですが、監督から、宮子はとにかくゆっくり話してくださいと言われて、普段、友達と話すときもゆっくり話すようにしました。ゆっくり話すのは体力を使いました」、宮子の友達でありながらススメに近づく蓉子を演じた河合は「蓉子はトリッキーな人物像ではあったので、蓉子が聴いていそうな楽曲のプレイリストを作って聴いていました」と、それぞれ撮影を振り返った。
司会者から、馬場と河合に「俳優・井口さんをひと言で表すと何という言葉があてはまりますか?」と質問が投げかけられると、河合は手を挙げ、「真剣!」と答え、馬場は「普段、King Gnuの井口さんとして見ているのとは違う、ひとつのセリフ、ひとつのシーンに真剣に向き合っている役者・井口さんを見て、私もこうありたいと思いました」と答えた。
これを聞いた井口は「やめてくださいよ、そんなイメージないんだから。好感度上がっちゃうじゃないですか」と少し照れたように返して場内を沸かせ、大きな拍手に包まれ舞台挨拶は終了した。
上映後にはQ&Aトークセッションに、井口理と伊藤監督が再び登壇。観客のQ&Aに真摯に答え、映画を見終わったばかりの会場が再び熱気に包まれた。
最後に井口は「『ひとりぼっちじゃない』に参加し、ススメと向き合って役と向き合うということはこういうことなのかと、役者としてのスタートが切れたのではないかなと思う。そして、普段歌っていることが『ひとりぼっちじゃない』に活きていると思うのと同じように、『ひとりぼっちじゃない』で得たものを歌に還元できるのではないかなとも思っています」と語り、トークセッションは終了した。
映画『ひとりぼっちじゃない』は、2023年春公開。
映画情報
『ひとりぼっちじゃない』
2023年春 公開
出演:井口 理(King Gnu)、馬場ふみか、河合優実
相島一之、高良健吾、浅香航大、長塚健斗(WONK)、じろう(シソンヌ)、盛 隆二 森下 創、千葉雅子、峯村リエ
監督・脚本:伊藤ちひろ
企画・プロデュース:行定 勲
原作:伊藤ちひろ『ひとりぼっちじゃない』(KADOKAWA刊)
配給:パルコ
(c)2023「ひとりぼっちじゃない」製作委員会
リリース情報
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映画『ひとりぼっちじゃない』作品サイト
http://hitoribocchijanai.com
King Gnu OFFICIAL SITE
http://kinggnu.jp/