■「マモちゃん(=宮野真守)の面堂からは隠しきれない“マモ臭”がするのよ(笑)」(神谷浩史)
36年ぶりの新作TVアニメが話題の令和版『うる星やつら』(CXほかで放送中)から、主要キャストを務める神谷浩史と宮野真守が、ファッション誌『Oggi』12月号に登場。人気声優を本気で撮り下ろす好評連載『耳恋 -推しの声が聞きたくて-』で、“名作”復活に駆けた心の内を語っている。
『うる星やつら』は、1980年代に大ヒットした高橋留美子原作(『週刊少年サンデー』連載)のTVアニメ。女好きな高校生・諸星あたるが、宇宙からやって来た美少女・ラムをはじめ、大勢のユニークなキャラクターたちとドタバタを繰り広げるラブコメディが人気を集めた。
令和版では、神谷があたる役を、宮野があたるのライバル・面堂終太郎役を務め、ラム役には上坂すみれと、人気・実力ともに声優界を牽引する3人が新作を担当。名声優たちが演じた作品とどう向き合うか、そこにはそれぞれの葛藤があったという。
■令和版は、知的さとマモ臭?
「古川登志夫さんが演じる、軽薄でインチキな諸星あたるが大好きで、その声が頭から離れられない。どうやって演じたらあたるに聞こえて、かつ今の『うる星やつら』の絵に合うんだろうって、すごく考えたね」(神谷)
「かつて神谷 明さんが演じられた面堂終太郎が絶対的な存在として自分の中にいるんですよ。その演技に追いつこうと思っても追いつけない。それなら自分なりの面堂を目指そうと思ったのはいいけど、神谷さんの面堂とどう向き合えばいいのかわからなくなってしまって」(宮野)
そして出てきたひとつの答えが、「過去へのリスペクトをエッセンスとして取り入れて自分なりに演じる」(宮野)。出来上がった令和版のキャラクターについて、互いをこう評する。
「(神谷浩史が演じるあたるは)スケベでバカで甲斐性なしなんだけど、どこか知的でドキッとさせられる。ラムとのロマンスも、ギャグシーンもドキドキさせてもらえる」(宮野)。
一方の神谷は「マモちゃん(=宮野真守)の面堂からは隠しきれない“マモ臭”がするのよ(笑)。面堂は見た目がよくてお金持ちだけれど、根本的な性質はあたると大きく変わらない。そんなふたりの差を“マモ臭”が確かなものにしてくれているように感じてる」
■令和版あたると面堂はこんな感じ?
対談形式のインタビューで語られるのは、異なる才能が互いをリスペクトしながら、自分なりの答えを見つけていく過程。ツーショットで撮影した写真も異なる個性がぶつかり合うようで、どこかユニーク。令和版あたると面堂はこんな感じ? と想像させられる。
『うる星やつら』番組サイト
https://twitter.com/uy_allstars