■「本当に楽しかったです! 皆さんと必ずまた会えますようにそれまで元気でいてください。皆さんにまたいろいろとご報告ができるように頑張ります」(aiko)
aikoのファンクラブ「Baby Peenats」およびモバイルサイト「team aiko」会員限定ライブ『Love Like Rock Limited vol.2』のツアーファイナルが、10月12日に東京・Zepp Hanedaにて開催された。
『Love Like Rock Limited vol.2』は、約15年ぶりのファンクラブツアーとなっており、本来は10月12日にツアーファイナルを迎える予定だったが、愛知・Zepp Nagoya公演、福岡・Zepp Fukuoka公演、大阪・Zepp Osaka Bayside公演の1日が2023年に延期されたことで、この日のZepp Haneda公演がツアーのひと区切りとなった。
aikoを象徴する赤い緞帳に「Love Like Rock Limited vol.2」の文字が投影されると、ライブがスタートした。ライブの始まりを告げる挨拶代わりの1曲、「ゆあそん」で幕を開けると「させないで」と続けてゆったりと会場の時間は流れていく。
そして3曲目には今年の4月にリリースされた「ねがう夜」を披露。今回のツアーから新曲として加わった「ねがう夜」のアップテンポなビートに合わせて、観客のボルテージも上がっていくと、aikoもそれに合わせてツアーではお馴染みの花道に出て行き中央で熱唱。会場はたちまち一体感で包まれた。
その後「くちびる」を披露すると、「本当は今日最終日なのですが、来年の2月に名古屋、福岡、大阪で振替公演があるのですが、そこではまた違った形でやろうと思ってます」と、来年の振替公演に向けてあらたな準備を模索していることを発表した。
コロナ禍ということもあり、まだ観客は声が出せない状況ではあるが、いつものように観客を巻き込んだコミュニケーションでaiko流のおもてなしをすると、あっと言う間に観客とaikoの距離は縮まった。
続けて「その目に映して」「赤いランプ」を歌唱。これぞまさに「Love like Rock」だと言わんばかりのアップテンポなアレンジに、赤いランプを象徴する赤い照明の演出で、会場は熱気に包まれる。
その後も「beat」「エナジー」とアップテンポなナンバーを連ねていき、ステージを縦横無尽に走り回りながら歌うaikoの姿を見て、観客との距離が近いライブハウスツアーならではの醍醐味を感じた人も多かっただろう。
湿気と熱を帯びた4曲を歌い終えるとaikoは「楽しすぎる…」とひと言。今この瞬間をこの場に居合わせたファンと純粋に楽しんでいる様子が不意に出たこのひと言にすべて詰まっていた。
途中のMCでは、新曲「夏恋のライフ」がCMソングとなっているカルビーのポテトチップスに関するクイズもaikoからバンドメンバーに出題され、その話題に続ける形で「夏恋のライフ」を披露。先ほどまで熱気に包まれていた会場は、夏の終わりを感じさせる秋風が漂っているような心地いい音によってクールダウンしていく。心地よくも壮大なアレンジで彩られたバンドサウンドとともにエモーショナルな歌声に会場が酔いしれた。
その後もしっとりと聴かせる「雨踏むオーバーオール」やポップなサウンドが心躍る「アスパラ」を披露して、ライブはメドレーパートに突入。
最近はフルサイズで聴いてほしい気持ちがあってやることが少なくなってしまったというメドレーは、「格好いいな」から始まり「リップ」「戻れない明日」「犬になる」「カブトムシ」など全10曲を繋げた形で披露された。
「やりたい曲が多すぎて、話し合って島田さんに繋げていただきました」と話したaikoに、本ツアーのキーボードを担当している島田昌典が「次は、全曲やりましょう」と冗談交じりに返した。メドレーが終わると「クラスメイト」「花火」「列車」を披露して本編が終了した。
アンコールでは、この日にリリースされた43枚目シングルの表題曲「果てしない二人」を披露。「ただただハッピーなラブソングが歌いたい」というきっかけから書かれた本楽曲を象徴するような、心躍るピアノのイントロが響くと、もう一度会場はライブの雰囲気に立ち戻った。
アンコールからはホーン隊が加わり、より潤沢で洗練されたサウンドが会場を埋め尽くしていく。続けて披露された「帽子と水着と水平線」では、途中で曲が止まるとドラムの神谷洵平が持ってきた「じゃがいも」を振り回して会場を沸かせる一面も。その後即興でラテンアレンジされた「帽子と水着と水平線」が披露され、元のアレンジに戻ると、颯爽と流れるビートに合わせて観客も飛び跳ねて楽しんだ。
最後に「ストロー」を歌って終演かと思いきや、ライブはダブルアンコールに突入。バンドメンバーと息の合ったアレンジソングを披露し、まだまだ会場全体でライブを楽しみたい気持ちを歌に乗せたあと、「ドライブモード」「未来を拾いに」「ボーイフレンド」「be master of life」を立て続けに歌唱し会場のボルテージは最高潮に達した。
ダブルアンコールの4曲を歌い終えても再び会場からは、3回目のアンコールを求める拍手が送られた。それに応える形で3度目のアンコールがスタート。ここまでメドレーを含めると31曲を披露してきたとは思えない歌力で「milk」を歌い上げる。
そして最後は「Love Like Rockはこの曲をじゃないと終われないので、ちょっと思考を変えてみんなの膝を破壊するようにこの曲を歌います!」とこの日2度目の「be master of life」をさらにBPMを上げた即興アレンジで披露。
最後にaikoは「本当に楽しかったです! 皆さんと必ずまた会えますようにそれまで元気でいてください。皆さんにまたいろいろとご報告ができるように頑張ります。今日は本当にありがとうございました!」と伝えて、合計33曲を熱唱したライブの幕を閉じた。
なお、本公演のセットリストをまとめたプレイリストが、各サブスクリプションサービスにて公開されている。こちらもぜひチェックしてみよう。
PHOTO BY 岡田貴之
■『aiko Live Tour「Love Like Rock Limited vol.2」』
2022年10月12日(水)東京・Zepp Haneda
<セットリスト>
01. ゆあそん
02. させないで
03. ねがう夜
04. くちびる
05. その目に映して
06. 赤いランプ
07. beat
08. エナジー
09. 夏恋のライフ
10. 雨踏むオーバーオール
11. アスパラ
12. メドレー
格好いいな
リップ
うん。
マント
戻れない明日
夏が帰る
遊園地
Last
犬になる
カブトムシ
13. クラスメイト
14. 花火
15. 列車
[ENCORE]
16. 果てしない二人
17. 帽子と水着と水平線
18. ストロー
[ENCORE 2]
19. ドライブモード
20. 未来を拾いに
21. ボーイフレンド
22. be master of life
[ENCORE 3]
23. milk
24. be master of life
リリース情報
2022.10.12 ON SALE
SINGLE「果てしない二人」
2022.10.12 ON SALE
DIGITAL SINGLE「号泣中」
セットリストプレイリスト
https://aiko.lnk.to/LLRL2
aiko OFFICIAL SITE
http://aiko.com