■「(次は)私が天空から柳楽(優弥)さんを見守る、観察しているみたいな役をやってみたいです」(上白石萌歌)
柳楽優弥と上白石萌歌が出演する、スタイルエディトリアルブランド「niko and …(ニコアンド)」のWEB動画が特設サイト及び「niko and …」公式YouTubeにて公開された。
上白石萌歌演じるひとりの女性を主人公とした動画『彼女は着替えて、また旅に出る』篇Story1が2022年9月に公開されていたが、今回は、柳楽優弥演じる謎の男の様子を収めた動画が公開。ふたつの動画は横並びで再生することで完成し、恋する猫と、それを見守る太陽の物語であったことが明らかになる仕掛けになっている。
脚本は、お笑いコンビ・かもめんたるの岩崎う大が担当している。
また、上白石、柳楽へのインタビュー動画と、柳楽・岩崎による対談動画もあわせて公開。インタビュー動画では、芸能界の先輩である柳楽が、上白石からの質問にも答えている。
■上白石萌歌 コメント
――以前SNSで「猫になりたい」という投稿をしておられましたが、今回猫役を演じられて、念願が叶ったのではないでしょうか?念願でした。やったことなかったですね。動物の役を初めてやったかもしれなくて、ちょっと振りかざす手が猫っぽい手になっていたりとか、伸びをするシーンで猫を意識したりとか、私自身猫へのリスペクトがすごく強いので、猫になれて嬉しかったです。
――今回初共演となり、芸能界の先輩でもある柳楽さんに聞いてみたいことはありますか?
柳楽さんは本当に、すごく幼いころからお芝居されてきて、生きている年数イコールお芝居をされている年数になるくらい、ずっとお芝居をされてきていると思うので、お芝居をやるうえで大事にしていることとか、私今22歳なんですけど、22くらいのときにどんなことを考えていたかとか、知りたいです。
――また柳楽さんと共演するなら、どんな役で共演してみたいですか?
今回と逆の立場になってみたいかもです(笑)。柳楽さんが私を見守ってくださる、違う視点を持った人として登場されていたんですけど、(次は)私が天空から柳楽さんを見守る、観察しているみたいな役をやってみたいです。
■柳楽優弥 コメント
――niko and …のブランドについて、どのようなイメージをお持ちですか?性別や年齢を問わず色んな人が馴染みやすいブランドで、着やすいし、今回も何着か着させていただいて、大好きなアイテムもいっぱいできました。とてもハッピーになるブランドです!
――今回、着用したお洋服のスタイリングの中で、一番のお気に入りのスタイリングはどれですか?
ブルドッグがプリントされているニットが大好きでしたね。あと、このMA-1とか、これから涼しくなったり、冬になってきたときに使いやすそうだなと思って着てました。
――今回の衣装は、柳楽さんの普段のファッションに近いですか?それとも新鮮な印象でしたか?
僕は割とシンプルな服を選ぶことが多いので、結構僕、黒が多いんですよ。今回は色々な色にトライできて楽しかったですね。
――脚本家が岩崎う大さんですが、初めて脚本を読んだ際どのように感じましたか?
今までやったことのない、「実験」という名にふさわしい、全然イメージがわかないまま(現場に)入ったんですけど、撮ったものが編集でその場で繋がれていくのを見ると、すごく面白いなというか、新たなインスピレーションなんだなと。映像で色々クリエイティブするっていうのは、楽しかったですね。
――今回初共演となった上白石萌歌さんには、どんな印象をお持ちですか?
透明感があるというか、実際僕お会いしないで撮影しているので、人柄まで分からないんですけど、素敵な方なんだろうなって思いました。
――上白石さんと次回共演することになったら、どんな役で共演してみたいですか?
せっかくこういう設定で出会わせてもらえたので、この感じでドラマやりたいですよね。そのくらい、(この場に上白石さんは)いないんですけど、一緒に撮影しているような感覚になれたというか。
――上白石さんから、柳楽さんへ質問を頂きました。お芝居をする上で大切にしていることは?
当たり前なことがまずできないとなって自分に思うし、習ってきたので、どんなに忙しくても台本をしっかり覚えて、現場に来たいなと思ってますね。当たり前のことなんですけどね。
――もう一つ質問を頂いています。上白石さんと同じ22歳の頃、どんなことを考えていましたか?
ちょうど僕、初舞台をやった時で。キャリアとしては何年か経ってるのですが、自分としてもっとどうやったら演技が上手くなるんだろう、っていうことを今よりももっと迷いながら考えてた時期なのかなって、今思いました。
――今後どんな俳優になっていきたいですか?
今はドラマとか、出演できるメディアが色々広がってきてるし、日本のドラマでも世界の人に見てもらうきっかけが増えてきたので、世界の方に見てもらえるような俳優になりたいなとは思いますね。
――動画では、上白石さん演じるミーちゃんに「あなたを独り占めしたい」と言われるシーンがございます。最近、独り占めしたいほどハマっているものはありますか?
最近料理にハマりはじめて、色々習ってるんですけど、お味噌作りにハマっちゃって(笑)。発酵食品が自分の体に合うんだなということに気づいてから、撮影のロケ地とかでもバッグに入れてお味噌を持って行くぐらい、今ハマってますね。大豆から、麹とか、塩を混ぜて作るんですけど、自分で作った“マイ味噌”がハマっているものです。
――ラストシーンでは柳楽さん演じる太陽が、上白石さん演じるミーちゃんからお願いをされます。柳楽さんは今、何か一つ願いが叶うなら何をお願いしますか?
やっぱりこういう時期だと「健康」は願いますけど、その中でも仕事で、俳優として、どんどんステージを上げていきたいなって思います。そこは一貫して変わらないですね。
――動画が10月公開であることにちなみ、柳楽さんが今年ハロウィンの仮装をするとしたら、どんな仮装をしたいですか?
なんだろう?ってマネージャーさんと話してて、「ジョーカーじゃないですか?」って言われて(笑)。「ジョーカーじゃないんですか」って言われたのが面白すぎたので、ジョーカーです。
――今回の動画やビジュアルをご覧になる皆さんへメッセージをお願いします。
二つの動画が組み合わさって、初めて本当の役柄が見えてくるという面白いコンセプトの動画になっております。ぜひ、何度も見て、いろんな角度から楽しんでいただけたら嬉しいです。nikoand…のアイテムもたくさん使っておりますので、そちらのコーディネートも注目してください!
■柳楽優弥さん×岩崎う大 コメント
――今回の脚本はどのような思いを込めて書かれましたか?苦労した点など、制作秘話がございましたら併せてお聞かせください。岩崎:二つのお話が繋がって一つの物語になる」というオーダーがありまして。そして、お洋服を何回か着替えたいっていう。これだけで結構な無茶ぶりというところがあったんで(笑)。でも、お洋服だからといってお店屋さんのお話とかではないお話が良いっていうのもあって。それと、僕に依頼が来ているというところで、ちょっと笑えるというか、ユーモアがあるお話にしなきゃいけないなっていうのはあって。それで、考えてたんですけど、「着替えるってなんだろうな」とか思ってて、「北風と太陽」とか、あんな話だったらちょっとファンタジックな、良い感じになるのかなって思ってて。ミーちゃんのような猫はきっと人間が感じるよりも、木漏れ日に対して色んなセンサーを人間よりたくさん持ってるんじゃないかな、下手したら味がしたりもするんじゃないかなとか、そんなようなことを考えながら、広げていきましたね。
――柳楽さんが太陽役を演じることは、脚本制作の段階から決まっていましたか?
岩崎:脚本の段階でははっきりとは決まっていなかったですけど、柳楽さんにお願いしたいということで、僕もぜひ柳楽さんに演じてもらえるんだったらいいなぁと思いながら、柳楽さんをイメージして、実現するように願いを込めながら書きました。
柳楽:ありがとうございます。
岩崎:いや、こちらこそです本当に。
――柳楽さんが太陽役を演じるにあたって工夫した点や、苦労した点を教えてください。
柳楽:ここに上白石さんはいないし、イメージの中で、一人芝居っぽいのかな~って。自分でセリフを今日この場では進めていくっていうのが、今までやったことなかったから、ちょっとドキドキもしたし、実際に動画が繋がっているのを見たら「こういうことなんだ」という発見もあったから、面白い実験に混ざれたなっていう印象ですね。あとその中で衣装とか、ファッションがしっかりこう引き立っている感じがするし、映像の中で。おしゃれな世界観に入れた楽しさがありました。
――2つの動画が繋がった、完成形の動画をご覧になっていかがでしたか?
岩崎:上白石さんのパートは事前にも見せていただいてて。一発目の動画でもあるし、このお話の中で言うとヒロインということで、ミーちゃんのところは結構主軸になって話が進んでいくから、それだけでもストーリーが分かりやすいんですけど、柳楽さんの方は一方、“受け”のパートというか。両方の話ががっつりいってると、要はぶつかっちゃって、一緒になった時に見えないから。ただ、その受けの方は受けの方ので、今度はそれだけ見たときにちゃんと演じてもらえていないと、「なんなんだろうこれ」みたいになっちゃうんですけど、柳楽さんにやってもらえると信じて書いてたので、その空間というか、空気はもう柳楽さんが埋めてくれるだろうな~と思いながら。埋めてもらうしかないなと(笑)。僕が今度は柳楽さんに無茶ぶりに近い感じだったんですけど、お上手だなというか、上手とも思わないくらいの感じで、ちゃんと埋めてくれてるっていう、すごく素晴らしい状態になってて、がっつり2つが合わさった時に、感動しましたね。僕が頭の中で想像してたものが、それ以上に色がついて、表現されてたな~という感じで。
柳楽:あんまり自分が演じてきていない(役柄だったので)新鮮というか。ファッションベースでこういう実験的な、映像もきれいだし、とっても好きな…見やすいというか。本当面白かったので、皆さんにも楽しんでいただきたいです。
岩崎:ちょうどいい長さというか、詰まってるな~っていう感じ。小さいチョコレートっておいしく感じるじゃないですか。一個1,000円くらいのチョコ。あんな感じ(笑)。短いお話だけど、意匠がこらされてるという。
――柳楽さんへのインタビューの中で、「今回の物語をドラマ化したい」というお話もございました。
柳楽:誰かに「広げてください」って(頼みましょう)
岩崎:こっから? 始まりますか。
柳楽:広げてください(笑)。
岩崎:いやもうそれは、じゃあ…(スタッフが)誰も俺とちゃんと目を合わせてくれない。
柳楽:(笑)。だけどそうですね、それくらい楽しかったです。
岩崎:柳楽さんは役者さんとしてすごいファンなんですけど、こういうファンタジーなものもちゃんと、面白いですね。
柳楽:(笑)。そうですね、ファンタジーですね。
――お互いの第一印象は?
柳楽:舞台とか僕見させてもらってて。(岩崎さんは)色々書かれてるし、演出もされるじゃないですか。僕はできないからちょっと憧れがあるし、今回もファンタジーとかを書かれるんだなぁということに…何でもできるじゃないですか。
岩崎:まぁ、そうですね(笑)。
柳楽:それがすごいなって思いますね。演じることもできるし、本も書けて演出もできるって、やっぱちょっと羨ましいです。
岩崎:嬉しいですね。でも何でもできるっていうのは、つまり何でもやらないと(やっていけない)、というところがあるので、僕は役者一本の柳楽さんもかっこいいな~、それはすごいなっていうか。僕は柳楽さんって、動物的な感じがするんですよ。イメージ。
柳楽:アニマル。結構言われるんですよ(笑)。
岩崎:あ~、なんか動物っぽいな~って。動物って毛並みがキレイじゃないですか。動物に近づいてみて、「あ、毛並みキレイだな」とか「目ん玉キレイだな」とかは思うんですけど、最初柳楽さんを見たときも、生き物として見ちゃう美しさを持ってるな~っていう印象があって。「太陽やってくれ」ってなかなか無茶ぶりだと思うんですよ。それを等身大の感じで、僕は等身大で演じてもらえたらハマるんじゃないかなって、実際そんな感じでやっていただいた雰囲気でした。良かったです。
柳楽:ありがとうございます。
――今後また柳楽さんが演じる役の脚本を書くとしたら、どんなキャラクター・どんな物語を演じて欲しいですか?
岩崎:今回ファンタジーをやっていただきましたけど、ちゃんと説得力を持たせてくれる人な感じがするから、そういうファンタジーとか…とも思いつつ、普通の若者みたいな。今回はね、萌歌さんの方に猫をやっていただきましたけれども、そういう動物側も、やっぱり上手だと思うんですよね。
niko and … 15周年記念キャンペーン『彼女は着替えて、また旅に出る』篇 特設サイト ※10月18日10時公開
https://www.nikoand.jp/15thcampaign2022/october/