2022年に放送されたドラマの数々。どのドラマもストーリーもさることながら、主題歌も素晴らしかったのが印象的である。
今回は話題になった、2022年ドラマ主題歌を20曲紹介していきたい。
■人気の2022年ドラマ主題歌20選 楽曲一覧
「カメレオン」King Gnu
「Flow」Perfume
「Always」ENHYPEN
「レンズ」幾田りら
「心という名の不可解」Ado
「GLOW」idom
「茜」森山直太朗
「クレッシェンド」超特急
「初恋の悪魔」SOIL & “PIMP” SESSIONS
「六等星」J-JUN with XIA (JUNSU)
「The Answer」なにわ男子
「それを愛と呼ぶなら」Uru
「Baby’s Alright」 [Alexandros]
「初恋が泣いている」あいみょん
「燦燦」三浦大知
「Another Day Goes」Lizabet
「踊るように人生を。」King & Prince
「Betrayal Game」BE:FIRST
「Walkin’ In My Lane」milet
「人間ごっこ」RADWIMPS
フジテレビ系月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』
「カメレオン」King Gnu(キングヌー)
King Gnuが書き下ろした「カメレオン」は、2022年3月にリリースされた楽曲だ。
作詞作曲を手がけた常田大希いわく、“「人間という複雑な生き物を、あきらめずに理解しようと向き合い続けることに愛があるのではないか」”と思い、この曲を書いた”とのこと。
これはドラマの主人公、菅田将暉演じる久能 整が、登場人物たちが直面する謎や事件を解決しながらも、彼ら心を理解し、解きほぐし、希望を抱かせる姿とマッチしている。
TBS火曜ドラマ『ファイトソング』
「Flow」Perfume(パフューム)
2022年3月にリリースされた「Flow」。
空手の日本代表を目指していた主人公木皿花枝(清原果耶)が、夢破れながらも持ち前の根性で逆境に立ち向かう姿を描いた『ファイトソング』。
主題歌の「Flow」は、そんな主人公を勇気づけ、後押しするような前向きなポップチューンだ。どれだけ環境や状況が変化しようとも、心は決して変わることはない、と歌うperfumeのクリアな歌声が、「自分は間違っていなんだ」と思わせてくれる良曲。まっすぐひたむきに突き進む花枝の姿とリンクしている。
日本テレビ系水曜ドラマ『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』
「Always」ENHYPEN(エンハイプン)
韓国出身の7人組ボーイズグループ・ENHYPENが歌う「Always」は2022年2月リリースの楽曲。
明るくポップな同曲の“君は君のままでいいんだよ”“無理しないで”という歌詞が、高畑充希演じる主人公・高橋雛子の背中をそっと押してあげているように響く。
出世欲がまったくない雛子に突然降りかかった、「子会社の社長就任」という無茶ブリ。待ち受ける様々な難関に正面から体当たりで挑む、不器用だけどまっすぐな雛子のまさに“応援歌”となっている。
TBS系 火曜ドラマ『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』
「レンズ」幾田りら(いくたりら)
2022年6月リリースの「レンズ」は、YOASOBIのボーカル・ikuraとしても活動する、シンガーソングライターの幾田りらがドラマのために書き下ろした楽曲。
愛する人を大切に思う時に芽生える、切なさや苦しさ、喜びを繊細に表現した歌だ。ドラマの終盤に流れる彼女の透き通った温かい歌声が、作品の温かい雰囲気とぴったりマッチ。
登場人物がみんな心優しく、悪い人が出てこない癒しのドラマ。この作品の主題歌は、まさに彼女以外に考えられない! といったところだろう。
カンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『ドクターホワイト』
「心という名の不可解」Ado(アド)
2022年1月にリリースされたAdoの1st Album『狂言』に収録されている「心という名の不可解」は、浜辺美波主演の医療ミステリー『ドクターホワイト』の主題歌。
彼女が演じる正体不明の主人公・白夜が病名を覆して患者の命を救う姿が痛快な作品。白夜が「それ、誤診です」という決め台詞を言うシーンなど、ストーリーの印象的なシーンで毎回流れるのがこの主題歌だ。
荒々しい情熱を内に秘めたような彼女の力強い歌声が、物が立を否が応でも盛り上げてくれる。作詞・作曲はまふまふで、天才と天才のバトルから生み出された名曲である。
フジテレビ月9ドラマ『競争の番人』
「GLOW」idom(イドム)
公正取引委員会第六審査、通称「ダイロク」を舞台にしたドラマ『競争の番人』の主題歌に抜擢された、期待の新人idom。「GLOW」は、そんなidomが2022年8月にリリースした楽曲だ。
美しいメロディラインと豊かな表現力が特徴的なこの楽曲は、ドラマのストーリーに鮮やかな彩りを与えている。
毎回物語のピーク時に流れる主題歌は、強い信念のもとで自らの職務をまっとうしようとする登場人物たちを支え、励ましているようだ。聴く人を勇気づけてくれる、最高の応援歌と言えるだろう。
日本テレビ系水曜ドラマ『家庭教師のトラコ』
「茜」森山直太朗(もりやまなおたろう)
森山直太朗の「茜」は、2022年8月に配信リリースされ、橋本愛演じる主人公の家庭教師・トラコが様々な問題を抱えた家庭を救うドラマ『家庭教師のトラコ』の主題歌に選ばれた。
元々、同曲は森山直太朗が自身主演の舞台のために2017年に書き下ろした知る人ぞ知る作品で、主題歌のオファーを受け、ストーリーに目を通した彼は、「この曲しかない」と感じたのだという。
家族の愛を知らずに育ったトラコの母親への思いとリンクする、美しく切ない楽曲だ。
TBSドラマストリーム『理想ノカレシ』
「クレッシェンド」超特急(ちょうとっきゅう)
メインダンサー&バックボーカルグループの超特急が、デビュー10周年の2022年6月に配信リリースした「クレッシェンド」。TBSがすべての女性に贈る、王子様育成ラブストーリー『理想の彼氏』の主題歌を飾っている。
大政絢演じる主人公・優芽子と佐藤大樹演じる謎の青年の関係とリンクするような歌詞が「最高にキュンキュンする!」と話題になるだけでなく、毎回ドラマの名シーンで流れるので「明るくてハッピーになれる!」とも高評判。出勤や通学の時に聴いて、モチベーションを上げる人も多いのだとか。
日本テレビ系土曜ドラマ『初恋の悪魔』
「初恋の悪魔」SOIL & “PIMP” SESSIONS(ソイル・アンド・ピンプ・セッションズ)
男女4人の恋と友情と謎を描いたおしゃれなミステリアスコメディ『初恋の悪魔』。
ドラマを彩るのが、SOIL & “PIMP” SESSIONSによる、2022年7月に配信リリースされた同名曲の主題歌だ。
しかも、この主題歌、物語が佳境に入った第8話からRHYMESTERとのコラボバージョンがテーマ曲として起用された。大人と大人のかけ合いといった、遊び心満載の一曲。ドラマの小粋な雰囲気にマッチしている。
日本テレビ系水曜ドラマ『悪女(わる) ~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~』
「六等星」J-JUN with XIA (JUNSU) (ジェジュン・ウィズ・シア(ジュンス))
「六等星」は2022年6月リリースの楽曲だ。深見じゅんの大ヒット漫画をドラマ化した『悪女(わる) ~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~』の主題歌でもある。
主題歌の「六等星』は、理不尽なことに苦しんだり、生きづらさを感じたりしてしまいがちなこの世界だけど、小さな希望を頼りに生きていこう…というテーマで作られており、どんな時でも前向きに頑張る主人公・田中麻理鈴そのものを表しているような曲だ。
悩んだり落ち込んだりしても、頑張ろう! と、奮い立たせてくれる。
日本テレビ系日曜ドラマ『金田一少年の事件簿』
「The Answer」なにわ男子(なにわだんし)
2022年4月リリースのなにわ男子「The Answer」。なにわ男子のメンバーである道枝駿佑が5代目金田一 一を演じる『金田一少年の事件簿』の主題歌だ。
前作「初心LOVE」(ういらぶ)とは一転、「The Answer」はエネルギッシュなダンスで魅せるナンバーだ。難解な殺人事件を解き明かしていく金田一一の姿とリンクするような、重厚感あふれるスリリングなサウンドは、ドラマのクライマックスを否が応でも盛り上げてくれる。
特に予告映像のバックで、この主題歌が流れた瞬間「次はどんなことが待ち受けているんだろう…」とハラハラドキドキさせてくれた。
TBS系 日曜劇場『マイファミリー』
「それを愛と呼ぶなら」Uru(ウル)
二宮和也主演のミステリードラマ『マイファミリー』のために書き下ろされた、Uruの歌う「それを愛と呼ぶなら」。2022年6月にリリース。
ドラマのテーマである“壊れかけた家族の絆の再認識”に沿って作られた同曲。ドラマのクライマックスシーンで流れると、愛する人を失う辛さや愛情の大切さについて考えずにはいられない。
犯人がわからない、ハラハラドキドキの連続で、希望の光になっていたのが、Uruの優しい歌声だった。
テレビ朝日系木曜ドラマ『六本木クラス』主題歌
「Baby’s Alright」 [Alexandros](アレキサンドロス)
2022年7月リリースの「Baby’s Alright」は、大ヒット韓流ドラマ『梨泰院クラス』のリメイク作品『六本木クラス』の主題歌。巨大な権力に立ち向かう主人公を後押しするような、疾走感溢れるカッコ良いサウンドだ。
また、『梨泰院クラス』の主題歌「start」のカバー、THE BEAT GARDEN「Start Over」も原作へのリスペクトが感じられると話題になった。
カンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』
「初恋が泣いている」あいみょん
2022年5月に配信リリース、6月にCDリリースの「初恋が泣いている」は、広瀬アリス主演のドラマの主題歌。切なくも温かいナンバーだ。
恋愛経験ゼロの女性が、本気の恋に落ちていく姿を描いたドラマにぴったりの“初恋”をテーマにした同曲。
あいみょんいわく「恋を擬人化しながら作った曲」なのだそう。純粋でまっすぐな初恋を思い出させてくれる歌なので、聴いていると恋がしたくなることだろう。
NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』
「燦燦」三浦大知(みうらだいち)
沖縄を舞台にしたNHLK朝の連続テレビ小説『ちむどんどん』。主題歌を手がけたのは、沖縄出身のアーティスト・三浦大知。「燦燦」は2022年6月リリースされた。
沖縄料理に情熱をそそぐヒロイン・比嘉暢子に向けた手紙のようなこの歌は、とても優しく心に染み入り、感動を呼ぶ。
さらに、三浦大知の歌声をじっくり堪能できるのもポイントが高い。語りかける時には優しく、未来へと向かっていくさまを表現する時は意思を感じさせる強さのある声で歌い上げている。
家族、友人、恋人…大切な誰かを思い浮かべながら聴きたい曲だ。
TBS系 日曜劇場『DCU』主題歌
「Another Day Goes」Lizabet(リザベット)
TBSとハリウッドの共同製作で作られたドラマ『DCU』。主題歌は、Lizabetのデビュー曲「Another Day Goes」(2022年3月リリース)。
水中捜査に特化した架空の組織「DCU」が水にまつわる事件とその謎を解き明かす物語に、神秘的なサウンドが溶け込む。
さらに、彼女の透明感ある歌声が難局に立ち向かう登場人物たちを優しく包み込む。意志の強さを感じるまっすぐな歌詞にも注目してほしい。
日本テレビ シンドラ『受付のジョー』
「踊るように人生を。」King & Prince(キングアンドプリンス)
営業マンから受付への世界へと飛び込んだ主人公の奮闘を描く『受付のジョー』。主題歌は2022年4月にリリースされたKing&Princeの「踊るように人生を。」。
明るいメロディと、辛いことがあっても前を向いて進んでいこうという前向きな歌詞は人生の応援歌として、すべての人たちに等身大のエールを送ってくれる。
ドラマの劇中では、切ないバラードバージョンも流れている。
読売テレビ・日本テレビ系木曜ドラマ『探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り~』
「Betrayal Game」BE:FIRST(ビーファースト)
痛快コメディミステリー『探偵が早すぎる~春のトリック返し祭~』の主題歌「Betrayal Game」は、BE:FIRSTが2022年4月にリリースした、セクシーなナンバーだ。
ソウルミュージックやR&B要素が色濃く反映されたこの曲のテーマは“二面性”。
男女の巧みな駆け引きが表現された大人っぽい楽曲が、ドラマの世界観にハマっている。滝藤賢一演じる千曲川と広瀬アリス演じる一華の一風変わったバディの関係をスタイリッシュに表現している。
フジテレビ系木曜劇場『やんごとなき一族』
「Walkin’ In My Lane」milet(ミレイ)
下町育ちの女性が大富豪の御曹司と結婚したことで、上流社会の理不尽なしきたりや人間関係に巻き込まれていく姿を描いたドラマ『やんごとなき一族』。主題歌は2022年5月リリースの「Walkin’ In My Lane」。
「自分らしく人生を冒険できるように」との思いで作られたこの曲は、主人公・佐都の心情にぴったり寄り添っていると評判。
また、挿入歌は、一途な片思いを歌ったwacciの「恋だろ」。物語のクライマックスで流れるこの曲は「好きというゆるぎない気持ち」を歌っている。
TBS金曜ドラマ『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』
「人間ごっこ」RADWIMPS(ラッドウィンプス)
ドラマの世界観に共感した野田洋次郎が、台本を熟読し、演出家やプロデューサーと打ち合わせを重ねて出来上がったのが2022年7月に配信リリース「人間ごっこ」である。
主人公の石子と羽男が人間的に成長していく姿とこの曲の世界観が折り重なり、物語に二重三重もの感動や余韻を与えてくれる。
名シーンに華を添え、もはやドラマの一部になっていると言っても過言ではない。
■最新ドラマ主題歌情報をニュースでチェック
良いドラマに欠かせないのが、雰囲気を盛り上げてくれる主題歌。
今後も様々な名作と共に、名曲が生み出されるに違いないだろう。最新主題歌情報は『THE FIRST TIMES』のニュースをチェックしてほしい。
きっと、あなたにとってとびきりのドラマ、とびきりの歌に出会えるはずだ。
TEXT BY peekaboo
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