■「『さもありなん』は普遍の優しさから⽣まれた⼀曲です」(森山直太朗)
森山直太朗が、松山ケンイチ×長澤まさみの初共演で話題を集める映画『ロストケア』の主題歌として、新曲「さもありなん」を書き下ろしたことが発表された。
映画『ロストケア』は連続殺人犯と検事が対峙し、なぜ彼が殺人を犯したのかに迫る社会派エンターテイメント。
ある民家で、老人と介護センター所長の死体が発見され、犯人として捜査線上に浮かんだのは死んだ所長が務める訪問介護センターに勤める斯波宗典(松山ケンイチ)。
彼は献身的な介護士として介護家族に慕われる心優しい青年だった。検事の大友秀美(長澤まさみ)は斯波が務める訪問介護センターで老人の死亡率が異常に高いことを突き止める。
この介護センターでいったい何が起きているのか?
「私は救いました」。斯波は犯行を認めたものの、自分がした行為は“殺人”ではなく“救い”だと主張する。
斯波の言う“救い”とは一体何を意味するのか。なぜ、心優しい青年が未曽有の連続殺人犯となったのか。
斯波の揺るぎない信念に向き合い、事件の真相に迫る時、大友の心は激しく揺さぶられる。“救いとは?”“正義とは?”“家族の幸せとは?”現在の日本が抱える社会と家族の問題に正面から切り込む作品となっている。
そんな映画のために、森山直太朗が書き下ろした新曲「さもありなん」は、アコースティックギターのやさしく、繊細な音色が印象的なバラード。
脚本を読み、そして映画の1シーンを見た森山自身が「普遍の優しさから⽣まれた⼀曲」と語る楽曲に仕上がっている。
松山ケンイチと長澤まさみが演じる『ロストケア』、そこに森山直太朗の歌声がどのような色を添えるのかにも注目集まる。
そして、映画『ロストケア』の特報映像が解禁! 自分のしたことを “殺人”ではなく“救い”だと主張する斯波は、白髪でただならぬ過去をもつような佇まいとその信念をもった真っ直ぐな目つきで大友に言葉を浴びせる。
大友は斯波の一つひとつの言葉に押されながらも正義を貫き通すため反発する証人尋問シーンが特報映像で描かれ、ふたりの鬼気迫る演技は必見。
映画『ロストケア』は来年3月に劇場公開される。
■森山直太朗 コメント
前⽥監督からお話をいただき「さもありなん」という曲ができました。
介護という⼀つのテーマでも⽣きている⼈の数だけ無数の問題と途⽅もない答えがあって、何が善で悪なのかはそれぞれ倫理観、置かれている⽴場によって異なります。
⼤切なのはその「異なり」を寄り添い⾒守ること。
是か⾮か、ありか無しかを問い合うより無意識の視点で相⼿の想いを感じること。
「さもありなん」はそんな普遍の優しさから⽣まれた⼀曲です。
泡と化す宇宙の⾔葉。境のない世界になることを願いながら。■前田哲監督コメント
森山直太朗さんに、映画のイメージを掴んでもらうため編集前の一部の映像をご覧いただきました。
森山さんは映画のテーマを深いところで感じとられ、私が思い描いていたものからさらに飛躍させた素晴らしいアイデアを提案してくれました。
森山さんが映画と真摯に向き合ってくださった結果。
映画を大きく包み込んでくれた、真の意味での映画主題歌を作ってくれました。
私は初めて聴いた時の、心にゆっくりと沁みていき魂が解き放たれる感覚を一生忘れません。
森山さんに出会えたことは、映画にとっては必然であり、私にとっては感謝とともに貴重な同志を得た気持ちです。ありがとうございました。
作品情報
『ロストケア』
出演:松山ケンイチ、長澤まさみ、鈴鹿央士、坂井真紀、戸田菜穂、峯村リエ、加藤菜津、やす(ずん)、岩谷健司、井上肇、綾戸智恵、梶原善、藤田弓子/柄本 明
原作:『ロスト・ケア』葉真中顕 著/光文社文庫刊
監督:前田哲 脚本:龍居由佳里 前田哲
主題歌:森山直太朗「さもありなん」(ユニバーサル ミュージック)
音楽:原摩利彦
制作プロダクション:日活 ドラゴンフライ
配給:日活 東京テアトル
(C)2023「ロストケア」製作委員会
『ロストケア』公式サイト
lost-care.com
森山直太朗 OFFICIAL SITE
https://naotaro.com/