■「これはノンフィクションというより、ルポルタージュに近いかもしれない」(松任谷由実)
ユーミンこと松任谷由実のデビュー50周年を記念して『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』(山内マリコ・著)が、10月27日に発売される。
17歳で作曲家としてデビュー以来、現在に至るまで日本の音楽シーンを牽引してきたシンガーソングライター松任谷由実の少女時代を、作家山内マリコが小説で描き出す。
幼少期から10代でデビューするまで、名曲「ひこうき雲」ができるまでを、松任谷由実への取材をもとにフィクション化するのは初となる。
■松任谷由実 コメント
これはノンフィクションというより、ルポルタージュに近いかもしれない。
山内マリコさんの獰猛な取材力とインタビューに、記憶のボタンが次々とクリックされ、私は幼少期を、青春を、サーフィンしまくった。目眩く楽しかった。
これは多くの人たちが好きなサクセスストーリーの真逆だから、全くシンパシーが得られなかったとしても仕方ない。
正に、”事実は小説よりも奇なり”。
ひとりの特異な少女が、50s、60s、そして70sの、東京カルチャーとカウンターカルチャーに彩られ、特異なまま大人になってゆくお話。
山内さんの大いなる好奇心が、私自身もすっかり忘れていた愛を、思い出させてくれた。
こんな機会を与えていただけて、本当に良かったと思う。
つくづく私は、”ユーミン”以外のものにはなれなかったのだなあと、覚悟とも諦めともつかない幸せな気持ちで、この小説を読み終えた。
書籍情報
『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』
発売日:10月27日(木)
著者:山内マリコ
価格:1,980円(税込)
仕様:四六判並製
出版社:マガジンハウス
■あらすじ
1970年代、シンガーソングライターとして十代でデビューを飾った荒井由実。のちに日本最大の女性ポップスター、松任谷由実=ユーミンとなる煌めく才能はいかにして世に出たか――。八王子の裕福な呉服店に生まれ、ピアノに触れ、清元を学び、ミッション系の私立女子校に入学。グループ・サウンズが一世を風靡するなか、由実は高度経済成長期の東京を、好奇心いっぱいに回遊しはじめる。米軍基地、ジャズ喫茶、伝説のミュージカル『ヘアー』、大人の社交場キャンティetc.……次々に新しい扉を開けて、才能を開花させていく。少女・荒井由実のデビューまでの軌跡をノンフィクション・ノベルとして描き出す。名曲「ひこうき雲」が生まれるまでーー。
リリース情報
2022.10.04 ON SALE
ALBUM『ユーミン万歳!~松任谷由実50周年記念ベストアルバム~』
『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』詳細はこちら
https://magazineworld.jp/books/paper/3224/
松任谷由実 OFFICIAL SITE
https://yuming.co.jp