■「人間的な大きさや温かさが音楽として一つになって、作品とともに楽しんでもらいたい」(三浦大知)
10月21日に公開されるアニメーション映画『ぼくらのよあけ』の完成披露試写会が9月12日都内劇場で開催され、主演の杉咲花(沢渡悠真役)、悠木碧(ナナコ役)、朴璐美(二月の黎明号役)、横澤夏子(岸みふゆ役&『ぼくらのよあけ』応援大使)、三浦大知(主題歌担当)、そして黑川智之監督が登壇した。
完成披露試写直前には、なんとスペインで開催される『第55回シッチェス・カタロニア国際映画祭』アニメ・コンペティション部門にノミネートされたとの吉報も。
明るく元気で感情が大きく表にでる役柄の沢渡悠真を演じた杉咲は、「悠真と一緒に色々な出会いや別れにワクワクしながら冒険をしたような特別な体験でした」とアフレコを回想。悠木から「杉咲さんの声から悠真の優しさが垣間見られるような場面もあったりして、悠真のことがより一層好きになった」と褒められると、杉咲は「嬉しいです」と喜び、「不慣れな部分もあって緊張していたのですが、悠木さんのキュートで温かいお声に何度も心を動かされました。台本を読んでいたとき以上に豊かなところへ連れて行っていただけた感覚になりました」と感謝した。
主題歌「いつしか」を歌い上げた三浦は「SFがテーマだけれど、人とのつながりや子供たちの友情、親との絆など人間らしい部分も描かれた作品。そのような人間的な大きさや温かさが音楽として一つになって、作品とともに楽しんでもらいたいという気持ちを込めて歌いました」と楽曲に込めた思い入れを解説した。
また作品の内容にちなんで、幼少期の忘れられない冒険を杉咲が聞かれると、「小学2年生のころに初めて友達の家へお泊りに行ったとき。一緒にご飯を食べておやすみを言って寝ていた家族が側にいないという寂しさが、小さいころの自分にとっての冒険だったと思います」と懐かしそうに回答。また、朴が「未知なる存在がコンタクトをとってきたら?」と聞かれると、登壇者に「みんなならどうする!?」と逆質問。杉咲は「お菓子をあげてみたいです」と可愛らしい返答で、横澤は「お金で操りたい!」と発言し、笑いを誘った。
一方、自身のステージに立つ前のルーティンを聞かれた三浦は「約束事を作らないのが約束事かもしれない。どんな状況でもフラットにステージに出て行けるような感じがベスト」と回答。『ぼくらのよあけ』応援大使でもある横澤は「子供たちがキラキラしてワクワクしながら毎日を生きている。そんな子供時代が親世代にもあったことを、作品を通して思い出してほしい。そしてナナコがもし我が家にいたら? というのを家族で話し合ってほしい。親子の会話が増える作品だと思いました。是非親子で観てほしいです」とアピールした。
最後に主演の杉咲は「夢のあるテーマのなかに、登場人物たちが叶えたい夢へ向かって突き進む姿が描かれていて、どこか 自分事のように捉えられる物語でもあると思います。この作品を観終えたあと、皆さんにしかない、皆さんだけにしか見えない夜明けが訪れることを願っています」と観客にメッセージを送っていた。
映画情報
劇場アニメ『ぼくらのよあけ』
10月21日(金)全国公開
原作:今井哲也「ぼくらのよあけ」(講談社「月刊アフタヌーン」刊)
監督:黒川智之
脚本:佐藤 大
主題歌:三浦大知「いつしか」
配給:ギャガ/エイベックス・ピクチャーズ
(c)今井哲也・講談社/2022「ぼくらのよあけ」製作委員会
映画『ぼくらのよあけ』作品サイト
http://bokuranoyoake.com/