■原作者のさかなクンの実際の同級生であるドランクドラゴンの鈴木拓に見守られながら、生きた魚をシメる特訓の様子も!
のん主演映画『さかなのこ』(9月1日公開)のメイキング映像および場面写真が公開された。
さかなクンの自伝的エッセイ『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』(講談社刊)を原作にした本作。
子供の頃からとにかくお魚が大好きな主人公・ミー坊が大人になり社会の荒波に揉まれるなかでも、母親や良き友人など周りの人に温かく見守られながら、お魚への“好き”を貫いて生きていく姿が沖田監督の手腕によってユーモアたっぷりに描かれている。
ミー坊を演じるのは、俳優としての活躍はもちろん、イラスト制作、音楽、映画監督など創作あーちすととしての活動を精力的に行っているのん。誰もがビックリのキャスティングに、オファーを受けたのん自身も初めは驚きをもったようだが、「まず、さかなクンさんの役を私にいただけたことがすごくうれしかったです。ミー坊が“好き”ということだけを貫いて、まっすぐに突き進んでいく姿がすごく気持ちよくて。ミー坊のように、好きなことを追い続けて生きていたらいいことがあるかもしれない。そういうポジティブなメッセージが感じられました」と振り返っている。
既存の枠組みにとらわれずにあらたな道を切り拓いているのんなら、変化し続ける周囲の中で変わらずに自分のままで居続けるミー坊、そしてさかなクンの本質を体現できるに違いない、という制作陣の熱い想いから今回のキャスティングが実現し、原作から大胆なアレンジが加えられて仕上がった映画のシナリオも、のんが演じることを想定して作り上げられたそう。
「本読みのときに、ホワイトボードの真ん中に『男か女かは、どっちでもいい 沖田』と書かれた紙が貼りつけられてて、ドキッとしました。すごくカッコいいし、“あ、どっちでもいいんだ!”という気づきというか。男性の役だと思っていたんですけど、私に来たということは、ジェンダー云々の話じゃなくて、魚が好きという人としてのミー坊を演じればいいんだなと思いました」と明かすのんが、ひとりの人間として“好き”に真っすぐに向き合い人生を進んでいくミー坊の姿を見事に体現。
関係者はもちろんのこと、各地で開催された試写会でひと足早く鑑賞した観客からも
「さかなクンにしか見えなくなってきて、ほっこりしっぱなし」
「面白そうな配役だなとは思ってたけど、想像よりもずっとお似合いだったし、のんが演じてるからこそかわいらしくて愛される主人公だった!」
「のんじゃなかったら違和感あったかも。男性女性だからどうとかじゃなく、のん以上の存在はいないね」
と圧倒的支持を集めている。
そんな本作のメイキング映像が解禁。
さかなクンの実際の同級生であり、本作に出演しているドランクドラゴンの鈴木拓に見守られながら、魚をシメるシーンのためにのんが練習する場面では、活きのいい魚がハネた瞬間に思わず「わあ!」と声を上げて驚きながらも、エラにバタフライナイフを入れて実際に捌いていくドキドキがこちらにも伝わってくる。
撮影前から生きた魚で何度も何度も練習を重ねたというのんの、真剣な眼差しを感じられる映像になっている。
さらにトレードマークのハコフグやたくさんの魚が描かれた白衣の衣装のまま、防波堤を一気に駆け抜け海中にダイブする瞬間を捉えた映像も公開。
本番のチャンスが少ないなか緊張の面持ちで駆け出すも、迷いを感じさせない足取りで思いっきり空中に飛び出したのん。ほぼ一発で狙いどおりのシーンを収めることができた沖田監督は大興奮。これまでも何度も水に潜る経験をしてきたのんならではの順調な撮影の様子が伝わってくる。
海中ダイブを含め、今回すべてのシーンでスタントなしの体当たりで挑戦したのん。これらの完成シーンをはじめ、のんが全力で体現するミー坊を、ぜひ劇場の大きなスクリーンで楽しもう。
映画情報
『さかなのこ』
9月1日(木)よりTOHOシネマズ 日比谷 他にて全国ロードショー
出演:のん 柳楽優弥 夏帆 磯村勇斗 岡山天音 三宅弘城 井川遥
原作:さかなクン『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』(講談社刊)
監督・脚本:沖田修一
脚本:前田司郎
音楽:パスカルズ
主題歌:CHAI「夢のはなし」(Sony Music Labels)
製作:『さかなのこ』製作委員会
制作・配給:東京テアトル
(C)2022「さかなのこ」製作委員会
映画『さかなのこ』作品サイト
http://sakananoko.jp