■『SMTOWNライブ』3日間で計15万人を動員
日本では3年ぶりとなった『SMTOWN LIVE 2022 : SMCU EXPRESS @ TOKYO』が8月27~29日に東京ドームにて開催された。
東京ドームに一歩足を踏み入れると、ステージでは既にGINJO、Raiden、HYO(少女時代・HYOYEON)の3人がDJプレイを続け、客席を盛り上げていた。
この日を待ち焦がれた観客で東京ドームは超満員。追加公演となった8月29日も含めて全てのチケットが瞬く間にソールドアウトとなり、3日間で計15万人を動員した。
タイトルにある“SMCU”とは“SM Culture Universe”の略で、現実世界と仮想世界の境界を越え、全世界が文化で繋がるという、SMが望む未来のエンターテイメント=メタバース向けコンテンツのこと。そして今回の『SMTOWNライブ』は、その“SMCU”の世界観を運ぶ列車(EXPRESS)が世界中を巡り、そこにいる人々に“SMCU”を楽しんでもらうという公演になっていた。
その“SMCU EXPRESS”に乗り、最初に東京ドームのステージに姿を見せたのは、2020年11月にデビューしたaespa。デビュー曲「Black Mamba」「Next Level」を披露、続くWayVが「Kick Back(Korean version)」で、NCT DREAMが「Beatbox」「Hot Sauce」で5万人を熱狂させた。
その後は次々とSM ENTERTAINMENTが誇る人気グループが登場。Red Velvetは「WILDSIDE」、NCT 127は「gimme gimme」「Sticker」を披露。ライブ後半にはNCT Uが「Universe (Let’s Play Ball)」を、NCTが「RESONANCE」をパフォーマンス。そのエネルギッシュなステージが5万人の気持ちをいっそう高揚させた。
また、現在はソロ活動をメインにしているSHINeeが登場。日本でのソロツアーを開催中のONEWが「DICE」を、MINHOが「Heartbreak」を、そしてKEYが「BAD LOVE」と8月30日にリリースされる2ndアルバムのタイトル曲「Gasoline」をチョイス。それぞれが持つ個性を存分に発揮してみせた。
今回は4人のみの参加となったEXOもCHENがバラード曲「Beautiful goodbye」で美しい歌声を聴かせ、SUHOが茶目っ気のあるアクションも取り入れた「Hurdle」で東京ドームを沸かせる。KAIはメロウな「Peaches」で緩急あるダンスを見せ、XIUMINは「Shake」で情熱的なステージを展開。リーダーのSUHOは10月1日に東京体育館で初の日本ソロライブイベントも決定。EXOの変わらぬ人気を感じさせた。
そして、日本のファンが沸いたのが、少女時代のTAEYEONとHYOYEONのステージ。共にダンサーを従え、TAEYEONは「INVU」、HYOYEONは「DEEP」を披露。少女時代はデビュー15周年を記念して、5年ぶりにアルバム『FOREVER 1』をリリース。次はグループでの来日も期待できそうだ。
グループを越えたコラボレーションステージも楽しみのひとつである『SMTOWNライブ』。今回は、aespaのNINGNINGをフィーチャーしたONEWのバラード「Way」に始まり、CHANGMIN(東方神起)/ KYUHYUN(SUPER JUNIOR)/ MINHO(SHINee)がAdoのカバー「阿修羅ちゃん」のパフォーマンスで客席を熱くさせる。また、NCT(SHOTARO SUNGCHAN) X SMROOKIESは「Dream Routine」でシャープなダンスをパフォーマンス。さらに、SMラップユニットでNCTのTAEYONG、JENO、HENDERY、YANGYANG、aespaのGISELLEが「ZOO」を、RaidenがNCTのXIAOJUN、SUNGCHANをフィーチャーして「Golden」を聴かせるなど、SMTOWNでしか見られないコラボステージを披露した。
ライブ終盤には、ガールズユニットプロジェクト・Girls On Topの第1弾ユニット、GOT the beatによる「Step Back」も飛び出し、その華やか、かつキレのいいパフォーマンスで客席の視線を釘付けに。SMアーティストの多彩さとスキルの高さを改めて感じさせた。
もちろん長いキャリアをもつアーティストたちも圧巻のステージで魅了。KANGTAは9月にリリース予定のニューアルバムのタイトル曲「Eyes On You」をムーディーに聴かせ、5月に日本デビュー20周年記念アルバム『The Greatest』をリリースしたBoAは、そのタイトル曲をさすがの説得力でパフォーマンス。そして、SUPER JUNIORは、ライブには欠かせない「Sorry, Sorry(Korean version)」と「Bonamana(Korean version)」で5万人をヒートアップさせた。さらに「★BAMBINA★」では、トロッコでアリーナへ! メンバーによる振付のレクチャーもあり、観客もSUPER JUNIORと一緒にダンス! 広い東京ドームがひとつになった。
今回、残念ながらYUNHOの来日が叶わなかった東方神起は、CHANGMINが奮闘。ダンサーを従えて「Devil」と、日本初披露となる「Fever」をパフォーマンス。彼ならではのスター性で5万人を圧倒してみせた。
ライブの最後は、『SMTOWNライブ』のテーマ曲「Hope from KWANGYA」で締めくくり。また今回Soo-Man Lee統括プロデューサーも韓国から来日し、1日目は最後にアーティスト全員との集合写真に参加したり、2日目にはライブの演出等をアドバイスするなど、東京ドーム公演を盛り上げた。
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