■全編アニメで構成された山下達郎「さよなら夏の日」MVは、YOASOBI、米津玄師などのMVを手掛けている新進のアーティスト、藍にいなが制作!
名作と名高い、山下達郎のスタジオアルバム『ARTISAN』が、2021年最新リマスタリングにて、本日8月18日に発売される。
『ARTISAN』は1991年に発売された、山下達郎10作目のオリジナルアルバムで、オリコン週間ランキング1位を獲得。オリジナルアルバムとしては『僕の中の少年』(1988年発売)に続く作品で、音作りや演奏のほとんどを山下達郎ひとりでこなし、オリジナリティー溢れる自由な音世界を求めた作品だ。
まさに「ARTISAN(職人)」の名にふさわしい作品であり、「アトムの子」「さよなら夏の日」「ターナーの汽罐車」「Endless Game」など、山下達郎のライブでもおなじみの代表曲を収録した傑作だ。
ここ数年、70年代、80年代のジャパニーズシティポップが世界的なブームとなり、その最重要アーティストとして、山下達郎の音楽が海外の若いリスナーたちから絶大な支持を受けているが、1991年に発売された本盤は、日本のファンから名作として人気が高い。
そして、本日、このリマスター盤の発売を記念して、アルバムの収録曲である「さよなら夏の日」のMVがあらたに制作され、公開された。
「さよなら夏の日」は、ガールフレンドと遊園地のプールに行った際、夕立に遭ったという、高校時代の山下達郎の実際の思い出をもとに作られた楽曲で、夏(青春)が終わって、少年少女は大人になっていくという、10代への憧憬や感傷的な思いのなかに、未来への小さな希望が込められた、夏を代表する名曲である。
今回のMVの制作にあたり、スタッフはこの楽曲を現代の若いリスナーにも届けるために、YOASOBI、米津玄師、オリビア・ロドリゴなど様々なアーティストのMVを手掛けている、新進のアーティスト、藍にいなに制作をオファー。夏を代表する名曲が、発売から30年の時を経て、今を代表するアーティストの手により、あらたに生まれ変わった。
全編アニメで構成されたこのMVは、「時間」という少年少女が抱える普遍のテーマを主題に、青春時代の危うさや儚さを巧みに表現。鮮烈な印象とともに、楽曲にまるで現代の新曲のような新鮮さを与えている。
また、当時のシングルのジャケットに登場した犬と線路のオマージュなど、オールドファンも思わずニヤリとする演出にも注目だ。
なお、1991年のアルバム発売当初、この楽曲のMVは作られなかったため、「さよなら夏の日」のMVが制作されるのは初の試みとなる。
いつまでも色褪せない10代の記憶のように、今も色褪せない夏の名曲を、最新映像とともにぜひ楽しもう。
■藍にいな コメント
「さよなら夏の日」に映像をつける機会をいただけたこと、とても光栄です。このお話をいただいたとき、うれしい反面、すでにたくさんの方に愛されている楽曲に映像をつけることにプレッシャーもありました。山下達郎さんご本人の思い出の曲であると同時に、楽曲を愛しているすべての人の思い出を背負うこの曲に、どう映像をつけるかと考えたときに、少年少女が抱える普遍的なテーマ、「時間」を描こうと決めました。あの頃の時間にはやっぱり不思議な力がある、完成した映像を観ながら改めてそんなことを考えました。楽曲の力をお借りしながら、彼らが抱える時間の危うさや儚さを表現できたんじゃないかと思います。楽しんでいただけたら幸いです。
リリース情報
2021.08.18 ON SALE
ALBUM『ARTISAN (30th Anniversary Edition)』
山下達郎 OFFICIAL SITE
https://www.tatsuro.co.jp/