■4時間にも及ぶ“真夏の宴アットホーム”は大盛況! ハッシュタグ「#エビライ2021」は、スタートから1時間を待たずして圧倒的トレンド1位に!
超特急、DISH//らを擁する、スターダストプロモーション所属のEBiDANが、8月15日にオンライントークイベント『EBiDAN THE TALK PARTY』を開催した。所属グループが一堂に会する毎年恒例のライブイベント『EBiDAN THE LIVE』が中止になったことを受け、代替生配信として急遽開催が決定したスペシャルなイベントは、オフィシャルYouTubeにてなんと無料で生配信。全8組のアーティスト+幻のシャッフルユニットまで集結し、和気藹々のあまり予定の3時間を大幅に超えるフルボリュームで、EBiDANが持つ色とりどりの個性とそれぞれの進化、そして団結を画面越しで知らしめた。
ファンには夏の風物詩として親しまれている『EBiDAN THE LIVE』(通称“エビライ”)は、2013年のスタート以来規模を拡大し続け、2019年には幕張メッセで2万人を動員しながらも、昨年はコロナ禍により開催見送りに。8月14・15日に東京ガーデンシアターにて2デイズで計画されチケットが発売と同時に完売していた今年の公演も、感染状況を鑑みて8月初旬に中止がアナウンスされたが、その際には“エビライ中止”がTwitterでトレンド入りするほど大きな話題を巻き起こした。
2年連続の“エビライ”中止に悲しむファンに、少しでもエンターテイメントを届けて楽しんでもらうべく、ライブ2日目を予定していた8月15日の開演予定時刻だった16時から本配信イベントはスタート。安全を考慮して出演者は全員ZOOMを個別に繋いでのリモート参加となり、まずはMCとして超特急のリーダー・リョウガと、これまでEBiDAN関連の番組やライブでナレーションを務めてきた声優・酒巻光宏が画面に。この2人のコンビは2015年に行われたタクヤ(超特急)の生誕祭以来ということで、リョウガが酒巻にラブコールしたことにより実現したという。
■BUDDiiS
ここからは“エビライ”のタイムテーブルに基本沿って、出演が決定していた各グループが順にZOOMに入室し、それぞれ持ち時間がカウントダウンされるなか、予定していたパフォーマンスやセットリストを解説。1番手のBUDDiiSは11人ユニットということで、それだけの数のZOOM画面が一気に並ぶ様は壮観である。FUMINORIは「BUDDiiSとしては初の“エビライ”だったので感謝の気持ちでいっぱいでしたし、少しでもライブが盛り上げられるように考えていました」とコメント。その最初の曲に「CLICK ME」を持ってきたことに対しては、「初のオリジナル曲で大事にしてきたので1曲目に持ってきたかった」と語ってくれた。また、SNSで発信する日常動画が話題の兄弟インフルエンサーである森兄弟の弟・SHOOTと一つの画面に収まっていた兄・MORRIEは、自分一人だけ回線が止まるような”フリーズ芸”を見せ、企画コーナー“5秒で答えて!!”で“動物園に行ったら一番楽しみな動物は?”という問いに「猿」と答えるSHOOTの横から「フラミンゴ!」と口を出したり、スクショタイムで変顔をしたりとやりたい放題。「1組目でわかったけどすごくワチャワチャするね」と驚く酒巻に、リョウガは「これは予定の倍かかりますね」と応えたが、まさに、そのとおりの結果となった。
■EBiDAN NEXT(大西翼&咲太朗)
2番手はEBiDAN NEXTから大阪出身の19歳・大西翼と福岡出身の18歳・咲太朗が登場。北は仙台から南は沖縄まで、日本中から集まったEBiDAN研究生の選抜チームであるEBiDAN NEXTは、総勢19人でEBiDANの先輩らが総出演していた日テレのドラマ『FAKE MOTION』楽曲のメドレーを披露する予定だったという。「先輩の動画を見ながら練習したので、いつか披露したい」と伝えた大西に、リョウガが「メドレーに超特急が演じる薩川の曲が入ってないなぁ」とチクリ指摘する場面も。また“他の EBiDAN グループでいちばん気になるのは?”という設問にSUPER★DRAGON、“リスペクトする人物は?”に同ユニットのボーカル・古川毅の名前を挙げ、「9人全員の人間性というか曲が好きで…」と熱弁を奮い始めた咲太朗に、リョウガは「オタクが混ざってるぞ?」と言いながらも、その初々しさに「心が浄化される」と息をついた。最後に大西翼は自身が出演する予定の明治座で行われる公演『第2回ももクロ一座特別公演』を告知する際、スターダストの先輩であるももいろクローバーZの名前を挙げると、別画面では背筋を正すリョウガの姿が映し出され、ファンを密かに楽しませた。
■原因は自分にある。
2019年に始動したユニット・原因は自分にある。は、「まだまだ僕らを知らない人も多いので、2日間とも10分間ぶっ通しのメドレーで、僕らの魅力を伝えるつもりでした」と大倉空人が断言。グループ名にちなみ「何の原因があるんですか?」とリョウガに問われると、小泉光咲は「新時代のエンターテイメントを創り上げる原因です!」と返したが、ちょうど2年前に現グループ名に改名したときは、リョウガいわく「字面だけ見ると、ただの反省」なネーミングだけに、みんなから心配されたという。そんな威圧感のあるグループ名とは裏腹に、“5秒で答えて!!”では最年長の武藤潤によるツッコミどころ満点の回答で、グッと親しみやすさをアピール。リスペクトする人物に「織田信長です!」と回答しながら、手の平を頭にかざして小首を傾げる可愛らしいキメポーズを見せて、リョウガに「信長はそんなポーズしない」と呆れられていた。
■ONE N’ ONLY
続くONE N’ ONLYも、ワイルドでクールなビジュアル&パフォーマンスとはギャップのある気さくなパーソナリティを全開に。この日のメンバーは全員“エビライ”グッズのTシャツ姿だったが、なんとTETTAは前後ろ逆に着て“EBiDANしか勝たん!!”という背面のデザインをさらし、「え、今、着替えたほうがいいですか?」とトボけて全力で止められる。しかし、TikTokでブラジルの楽曲を踊ったことがキッカケで、国内アーティスト1位となる300万超のフォロワーを持つ彼らが「Ola! Somos ONE N’ ONLY!」と挨拶すると、コメント欄に一気にポルトガル語が。TETTAも「僕らまだ海外行ったことないんですけど、まずは日本の裏側のブラジルに行きたいなと」と意気込む。“5秒で答えて!!”に挑戦したEIKUも、EBiDANで気になるグループにバンドのDISH//、リスペクトする人物に玉置浩二を挙げて生粋のアーティスト気質を示しながらも、自撮り時のお気に入りポーズでは「今週も頑張ろうっていう意味」と謎のファイティングポーズを見せて、メンバーの天然率の高さを示してみせた。
■さくらしめじ
フォークデュオのさくらしめじが登場すると、「俺の知ってる雅功じゃないんだけど」とリョウガに金髪を見咎められた田中は、「ちょっとグレました! ときどきグレます」ときっぱり。両日メドレーで組んだ“エビライ”のメニューに関して、高田彪我(「高」は、はしごだかが正式表記)も「1日目はアコースティックギターの弾き語り、逆に2日目はアコギだけ弾いてるわけじゃないぞと、エレキギターをギャンギャン鳴らして盛り上げたかった」と説明する。「エレキになると僕の知ってるさくらしめじじゃなくなる」「進化してますね、さくらしめじも」とリョウガが漏らしたとおり、今年は共に20歳を迎えるふたりは、従来のピュアな少年のイメージから羽ばたこうとしているようだ。 EBiDANで気になるグループに、原因は自分にある。を挙げた高田は「曲調が刺激的で、ああいう曲調を自分たちでも作ってみたい」と意欲を述べつつ、「リョウガさんとは同じ誕生日で名前も似てるから運命を感じます」という発言も。「それ、原因は母にある。だな」というリョウガの返しも上手い。
■M!LK
M!LKの出番では、佐野勇斗の声は聞こえるのに彼には聞こえていないという、ZOOM配信ならではのトラブルも。しかし、何があろうと和やかに進められるのはさすがで、「1日目はキラキラな曲で固めて、2日目はラブソングからテンションの上がるワイルドな曲でギャップを見せようと思ってたんですけど…いやぁ悲しいですよ、披露できなくて!」と、解説する塩崎太智(「崎」は、たつさきが正式表記)はなぜかニコニコ顔。リョウガに「なんでうれしそうなんだよ!」と突っ込まれつつ、「この5人のM!LKで“エビライ”に出るのが初めてだったので、新しいM!LKをお届けしたかった」と、真意を語ってくれた。“5秒で答えて!!”のお気に入り自撮りポーズで塩崎が両手人差し指の先を鼻の穴に向けると、「嘘つけ!」と決めつけたリョウガに対し、「ライブ直前とか、僕らを笑わせるためによくやってます」(山中柔太朗)という驚きの事実も。コミカルな空気の中でも「エビライ開催できないのが本当に悔しかった」と吉田仁人は強調し、去り際には「メッチャ楽しかった!」(曽野舜太)、「おふたり、最後まで頑張ってください」(佐野)と清々しさも残した。ふざけるときはふざけ、締めるところはしっかり締める、このメリハリこそM!LKの大きな魅力である。
■ユーキ(超特急)、TETTA(ONE N’ ONLY)、杢代和人(原因は自分にある。)
ここで酒巻いわく「グッズスペシャリストのお三方」としてユーキ(超特急)、TETTA(ONE N’ ONLY)、杢代和人(原因は自分にある。)が登場し、“エビライ”のグッズを紹介。ただし、ユーキとTETTAが漢字クイズに回答すると、杢代がグッズを紹介できるというシステムで、視聴者からの“怖いメンツですね” “問題児集めたな”というコメントが暗示したとおり、まさにカオスの様相が繰り広げられる。なかなか正答できないふたりに「先輩しっかりしてください!」と杢代も激励するものの、“愛蘭土”の正答が“アイルランド”と聞いたTETTAが「アイルランドって国、あるんだ……!」と驚くひと幕も。ギリギリのヒントを出されながら、全7問を答えるのに予定の15分を大幅に超過し、最後の問題に奇跡的にひらめいたユーキが即答して、なんとか全グッズの紹介にこぎつける。「あのふたりは混ぜちゃいけない」という最後のリョウガの言葉に、しみじみと納得させられる30分だった。
■きゅん▽特急(▽はハートマーク)
後半戦ではファン待望のシャッフルユニット4組が、順にアーティスト写真とメンバーを公開してトーク。EBiDANユニットメンバーをシャッフルし、既存のユニット曲を別ユニットメンバーが本気でパフォーマンスすべくリハーサルを密に重ね、当日会場でメンバー発表と同時にパフォーマンスが始まるという“エビライ”でしか見られない、人気“シャッフル”企画。まず超特急、改め“きゅん▽特急”(▽はハートマーク)では、カイ役のKENSHIN(ONE N’ ONLY)が「(きゅん▽特急のメンバーに選ばれて)メチャクチャうれしかったです! たくさん練習したんで、できないのが悔しいですね」と無念を口にした。披露予定だった「Revival Love」は変顔が炸裂する曲だけに、リョウガ役の吉澤要人(原因は自分にある。)も「変顔のレパートリーが足りなすぎるなって、決まった日の夜の風呂場でいろいろ開拓してました」とのこと。ここで“ご本人登場”したカイも「ワンエンのふたりは変顔やれるだろうと思ったけど、他の3人は想像できなかった」と話し、ユーキ役を担当した伊藤壮吾(SUPER★DRAGON)も、「スパドラでは変顔する曲なんてないから」と応えていた。また、ボーカルのタカシ役を担当したTETTA(ONE N’ ONLY)は「改めて超特急の皆さんのパフォーマンス力と運動量に驚きました! ひとりで歌って踊って、どうやって体力の配分してるんでしょう?」と質問。それに「ダンスはダンス、歌は歌って完全に分けてる。自分の中で曲ごとにキャラクターを作ってるから、歌い方を変えることで飽きもこないし、体力も減らないように分散させてる」と答えたタカシに、リョウガは「超特急では末っ子だから、先輩してる姿を見るのが新鮮」と感慨深げな様子を見せた。さらに、タクヤ役の曽野舜太(M!LK)に「4月に三重から上京したばかりで標準語に違和感を感じる。どうしたら関西弁を維持できますか?」と問われると、タカシは「俺も上京して3、4年目くらいは標準語に憧れたけど、途中で“自分を見失ってるな”って気づいた。だから、今はあえて押し出してる」と返答。こうしてシャッフルメンバーとオリジナルメンバーが入り交じっての貴重なトークが聞けるのも、ライブからトークへの代替公演になったがゆえのうれしい副産物だ。
■HASH##
続いてDISH//の「HIGH-VOLTAGE DANCER」をやる予定だったという“HASH##”では、北村匠海役の桜木雅哉(原因は自分にある。)が「研究生時代にずっと(エビライのシャッフル企画に出て)北村匠海さん役をやりたかったので、選ばれてメチャクチャうれしかったです。毎日歌を練習しました」と喜びを露わに。泉大智役の武藤潤(原因は自分にある。)も「ツナギの衣装を着れたことがうれしかったです」と語ったが、矢部昌暉役のNAOYA(ONE N’ ONLY)からは「普段、楽器を持って踊ることがないので、そこは苦労しました」との声もあがった。桜木も「ギターを持ちながらだと肩に重さがかかって歌いにくかったり、そもそも(一緒にパフォーマンスする)先輩の前で歌うことに緊張して、そこにいちばん苦戦しました」と告げたが、橘柊生役のジャン海渡(SUPER★DRAGON)は「メチャメチャ頑張ってましたよ。2日目でしっかり歌えていたので評価は高いです!」と、謎の上から目線で場を和ませる。さらに「現場では僕がリーダーシップをとって」「僕らディズニーに7回行った仲なんで」等、息を吐くような嘘でMCを混乱させるジャンに、NAOYAは「みんなで和気藹々と楽しくやってました。その中心にジャンがいたって感じです」とムードメーカーのお墨付きを。また、撮影のときには「潤と雅哉がすごくぎこちなさそうに肩を組んできた(笑)。あと、僕がいちばん年上なのに身長がいちばん低くて、ちょっと違和感ありました」(NAOYA)、「僕が他の人の靴を履いていてしまって、撮り直しになっちゃったのが申し訳ない」(武藤)というエピソードも公開してくれた。
■TWO N’ ONLY
さらに“TWO N’ ONLY”では、KENSHIN役の塩崎太智(M!LK/「崎」は、たつさきが正式表記)が「ONE N’ ONLYはダンスが難しいイメージあったんで“大変そうだな”って」と語り、逆にTETTA役の田中洸希(SUPER★DRAGON)は「普段からスパドラはバキバキに踊るんで、ダンス的には普段の感じで挑めたんですけど、メンバーの濃さがすごいなと思いました」と告白。というのも、彼とREI役の杢代和人(原因は自分にある。)は、杢代いわく「僕が洸希くんのこと大好きで絡みに行くと、洸希くんが本気で嫌がるっていう“不仲”みたいなイメージが付いていた」そうで、実際、塩崎も「ふたりの仲悪い説、本当なんじゃないかなって思ってた」という。だが「本当は仲いいです!」と杢代が断言してくれたので、ファンは安心してほしい。ちなみに“エビライ”でやる予定だった「Category」はメンバーのHAYATOが振り付けをしており、練習でも彼自身が指導していたとのことで、そのHAYATOは「アベンジャーズみたいな精鋭揃いで、振りを教えに行ったときも僕が一番緊張して。もう、皆さん本家を超えてました!」と称賛。TETTAも「僕はみんなが踊ってる映像を観て、“普通に俺たちよりうまくね?”って。今回シャッフルでONE N’ ONLYをやってもらえるって聞いて、みんなで飛び上がって喜んだから、今回がTWOならTHREE、FOURとやってほしいです!」と望んだ。また、HAYATO役の松村和哉(SUPER★DRAGON)はスパドラのリハでも「Category」の歌い出しを練習していたらしく、パフォーマンスにかける相思相愛の情熱に、HAYATOは「見せられなくて本当に悔しい!」と改めて歯噛み。また、EIKU役の大倉空人(原因は自分にある。)は「スパドラの3人と絡むのは、去年、フットサル大会をした以来なので緊張した」と話し、リョウガも「小学生時代でイメージが止まってる」と語るNAOYA役・柴崎楽(SUPER★DRAGON)の成長に驚く一幕も。杢代いわく「僕、和哉、楽くんと2004年生まれが集結しているんですよ!」という組み合わせの妙もあり、このメンバーでのパフォーマンスはまたいつか実現させてほしいものである。
■原因は僕にある。
最後のシャッフルユニットは、原因は自分のある。の「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」のパフォーマンスを予定していた“原因は僕にある。”。武藤潤役の吉田仁人(M!LK)が「後輩グループをやるのは初めてなので楽しみだったけど、メンツを見て騒がしそうだなと思った」と述べると、吉澤要人役の志村玲於(SUPER★DRAGON)からは「大人なグループやろがい!」と大人ではないツッコミが。その志村は「ダンスをメインでやってる人が集まっていて、(桜木雅哉役の田中)雅功も普段踊らないけど踊ったらメチャクチャ見せ方上手い!」と伝えるが、当の田中雅功(さくらしめじ)は「踊るのが大変で、“たぶん死ぬんだろうな”と思ったら、案の定死にました!」と覆す。「でも、みんな優しく教えてくれた」と続けたように、小泉光咲役の山中柔太朗(M!LK)は「この中だと僕がいちばん後輩なんですけど、皆さん気さくでリハはメチャクチャ楽しかったです」と語って、長野凌大役のEIKU(ONE N’ ONLY)も「みんなで集中して、みんなで作っていきました」と賛同。大倉空人役のHAYATO(ONE N’ ONLY)に至っては「みんな同年代なんでグループラインもすぐできて、これからデビューに向けて頑張っていこうな!って一致団結してました」と笑顔を見せる。ここでオリジナルメンバーの長野凌大と大倉空人が登場し、「先輩方に僕たちの曲をパフォーマンスしてもらえるのがすごくうれしくて、楽しみでした」と口を揃えると、大倉は「凌大が“俺より上手く歌われるのかぁ”って、ため息ついてた」と暴露。また、和やかなトークの中で、杢代和人役の飯島颯(SUPER★DRAGON)の着信音が何度も鳴ってしまい、「スパドラのグループラインが動いてて。すみません!」と平謝りしてメンバーを爆笑させる場面もあった。さらに、吉田が率いた「僕たちは“原因は僕にある。”です!」というコールに、大倉が「M!LKみたいなノリでやられると違うんです」と冗談半分でダメ出し。これもまた、“エビライ”トークバージョンと言える今回ならではのものだ。
■SUPER★DRAGON
ここでグループごとのトークに戻り、SUPER★DRAGONのターンへ。まずは古川毅が「久々の“エビライ”で初めて観てくださる方も多いだろうから、とにかくSUPER★DRAGONの魅力をストレートに伝えようと、ライブの人気曲や外部で勝負に出るときの曲を提示するつもりでいました」と、“エビライ”セットリストへの意気込みを語る。中でも初日のラストに予定していた「Burning in the nights」は、メンバー発信でプロデューサーと話し合い、コレオグラファーも自身らで指名した気合の入った一品とのこと。また「いろいろ沈んでるご時世で少しでも笑顔になってもらいたくて、一年に一度しかない思い出を大切にできるようなライブにしたかった」と口にした志村玲於は、“エビライ”のために新しいアクロバットを仕込んでいたという。さらにレーザーを持ってのパフォーマンス等、昨年のオンラインライブで培った演出も取り入れようとしていたというのだから、“エビライ”に対する本気度は疑うべくもない。“5秒で答えて!!”では池田彪馬が「とんかつにソースを付けない」という癖を明かしたり、カラオケの定番曲に「We Are The World」を挙げて「知らんかった!」とメンバーに驚かれたりと笑いもありつつ、最後は9月から始めるホールツアー“SIX DAY”に向けて「配信中のボイスドラマとリンクしたマルチストーリーライブ。皆さんが選ぶ会場によって運命が決まります」と締めくくり。終始、彼らの持ち味であるストイックな印象が強く残る12分間だった。
■超特急
トリを飾ったのは、もちろん超特急。ZOOMに入室しようとするタクヤのパソコン設定を、実弟であるONE N’ ONLY・NAOYAが手伝うシーンが垣間見られたのも、自宅からの配信ならではだろう。ここでDISH//が急遽参加を見合わせることになったという報告と、DISH//のセットリストが公開され、2日間のメニューを見るなり、カイは「いいじゃん!」と顔を輝かせ、5曲目に置かれた「Seagull」に「俺、この曲メッチャ好き! 拳を突き上げたくなる」と説明を入れてくれる。ちなみに8月頭から全員が療養中だった超特急メンバーは、互いの顔を見るのも久々らしく、ユーキは「タクちゃん、元気だった?」と画面越しに呼びかけながら、バックの背景を次々に変えるサービスも。超特急が予定していたセットリストに話しが及ぶと「超特急ってすごく元気、そしてちょっと変!みたいなイメージがあるから、逆に1日目はオシャレな曲調も入れて僕らのパフォーマンス力を見せつけたかった。2日目はメドレーで懐かしい曲も入れつつ、とにかくノンストップでやろうかなって」と、セットリスト解説は至極真面目だ。さらに、7月にリリースされたばかりの夏曲「CARNAVAL」で一緒に楽しみたいという意図もあったようで、「古参も新規も巻き込んでいきたい」と語るユーキに、酒巻は「先輩なのにストイックで向上心が尽きない」と称賛。タカシは「今年で結成10周年だけど、初心の気持ちを忘れないっていうのは念頭に置いて活動してる」と言い切り、「常に目標を超えてかなきゃいけないし、後輩グループにも僕たちを見て“追いかけたい”って思ってもらえるグループになりたい」と続けたユーキの言葉も頼もしい。
“5秒で答えて!!”では“恋人にしたいメンバーは?”という問いにタクヤがリョウガ、カイがタクヤと回答して、まさかのトライアングルを形成。気になるEBiDANのグループは、タクヤは「M!LK。中でも山中(柔太朗)くん。配信見てたら、カッコいいなぁって」と答えたが、さくらしめじの田中雅功も「柔太朗くんが気になってます!」と名前を挙げていたので、同じEBiDANメンバーをも魅了する彼に今後も注目したいところだ。
グッズ通販のスタートとサイン入りビッグうちわのプレゼントを告知して、最後は出演者全員がZOOMに集合。50人近くがどんどん入室してきて画面がギチギチになるのに対し、タクヤは「イケメンが多すぎて画面割れそうな気がします」と呟き、タカシは「キャパオーバーのリモート授業みたいになってる。同じステージではないけど、同じ画面で集まれるっていうのはうれしいことですね」と微笑む。ちなみに開演時に投稿が呼びかけられたハッシュタグ“#エビライ2021”は、スタートから1時間を待たずして圧倒的トレンド1位に。「EBiDANファンの皆さんの想いのおかげで、こうして共に濃厚な時間を楽しむことができました。来年こそは素敵な思い出を皆さんと作っていきたいなと思っておりますので、皆さん楽しみに待っていてください」というリョウガの挨拶と全員の「さようなら!」で、4時間にも及ぶ“真夏の宴アットホーム”は幕を閉じた。
TEXT BY 清水素子
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