■オバマ元米大統領お気に入りの「ブレイク・マイ・ソウル」も収録!
ビヨンセが、2016年に発売した『レモネード』以来6年ぶり、待望の7枚目の最新アルバム『RENAISSANCE』(ルネッサンス)を7月29日に発売した。
2014年『ビヨンセ』、2016年『レモネード』と直近過去2作を映像付きのビジュアルアルバムとしてリリースし、その発売形態の先駆者となったビヨンセ。しかし今作はその逆で、映像情報が溢れかえる世の中に対して「ビジュアルからではなく、再び音だけを楽しむ」という体験を提供。原点に戻ってシンプルに音を楽しんでもらいたい、というメッセージを込められた作品となった。
ただ、皆が音源を楽しみ、おのおのの世界を楽しんだあとは、ビジュアルのリリースが予定されている模様。6月に先行発売されたシングル「ブレイク・マイ・ソウル」は、リリックビデオのみ公開されていたが、90年代ハウストラックをサンプリングし“ストレスを手放して、開放して”というメッセージを歌い、全米シングルチャート初登場7位を記録。自身20曲目のTOP10入りを果たし、先日発表されたオバマ元米大統領が選ぶ「サマープレイリスト2022」の1曲目に選曲されるなど話題となり、すでに夏のアンセムとして世界的ヒットとなっている。
今作でビヨンセは、全曲にエグゼクティブプロデューサーとして参加。ジェイ・Z、ザ・ドリーム、ドレイク等おなじみのメンバーに加え、ラファエル・サディーク、ラビリンス、ラッキー・デイ、シド、スクリレックス、ホニー・ディジョン、グリーン・ヴェルヴェット、サブリナ・クラウディオ等がプロデューサーとして参加している。過去曲のサンプリング曲のプロデューサーとしては、ザ・ネプチューンズ、ドナ・サマー、ジョルジオ・モロダー、ビッグ・フリーディア、ジェームス・ブラウンらがクレジット。フィーチャリングには、Beam、Tems、グレイス・ジョーンズが参加している。
ナイル・ロジャースがギターで参加し、ティーナ・マリーの「Ooo La La La」をサンプリングした4曲目「カフ・イット」は夏にぴったりな軽快なディスコファンク。7曲目の「チャーチ・ガール」は、ジェームス・ブラウンが手掛けたリン・コリンズの「Think About It」がサンプリングされたゴスペル調のR&B楽曲。16曲目「サマー・ルネッサンス」は、ディスコの女王ドナ・サマーとジョルジオ・モロダーによる「I Feel Love」をサンプリングし、ラストにふさわしい盛り上がれるエレクトロサウンドとなっている。
「act i =第一幕」と表現され、3幕構成のプロジェクトのひとつであると言われ、パンデミックのなか、3年以上かけて制作された今作について、ビヨンセは「このアルバムを作ることで、私は夢を見ることができ、世界が恐ろしい時を迎えていたなか、逃げ場を見つけることができました。私の意図は、安全で、裁きとは無縁の、完璧主義ではない、考えすぎることのない場所を作ることでした。大声で叫び、解放され、自由を感じる場所のことです。それは、美しい探求の旅でした。この音楽があなたに喜びをもたらしてくれますように。思いっきり楽しんでくれたらいいな。そして、ユニークで強く、セクシーな、そのままのあなたらしさを感じてくれることを願っています」と語っている。
そして、「ようこそ、クラブ・ルネッサンスへ」というメッセージと共に、「新しいクラブ時代のセレブレーション」と位置付けられた今作は、コロナ禍に我慢を強いられた人々に対して、再び生きる喜びを満喫しようというメッセージが込められ“ルネッサンス=再生”のあらたな出発点とも言える。
これまで完璧主義を貫いてきたビヨンセが提言した「完璧主義からの解放」というメッセージと共に、ソウルフルで伸びやかな歌声が、人々に開放をもたらそうとしている。
リリース情報
2022.06.21 ON SALE
SINGLE「ブレイク・マイ・ソウル」
2022.07.29 ON SALE
ALBUM『ルネッサンス』
ビヨンセ OFFICIAL SITE
https://www.beyonce.com/
http://www.sonymusic.co.jp/artist/Beyonce/