■「罪の意識や憎しみと共に生きなくともよい世界になればいいのだが」(坂本龍一)
悲しい戦闘が続くこの夏、戦後77年の終戦の日を迎えるにあたって、TBSが「NO WAR プロジェクト つなぐ、つながる」プロジェクトを実施。8月6日から15日までの間、各報道番組が戦争の現実を伝え、いま、そして未来に教訓をつないでいく企画が放送される。
「2022年の世界で、こんなことが起きるなんて……」。多くの人が信じられなかったのではないだろうか。破壊されていく町、涙を流す人々……映像を目の当たりにしてもなお「これは本当にいま起きていることなのか?」と、確かめた人もいたかもしれない。ロシアによるウクライナ侵攻。それは、いま起きている紛れもない現実。そしてそれは、決して私たちと無関係ではない。77年前、世界のいたるところで、もちろん日本でも、いまテレビで見るのと驚くほど似た光景が見られた。
プロジェクトのテーマ曲には、2021年に引き続き、坂本龍一の永遠の名曲「戦場のメリークリスマス」のピアノバージョン、「Merry Christmas Mr. Lawrence – version 2020」が起用される。
これは2020年12月12日に行われたオンラインコンサートで坂本がピアノ演奏した音源を「つなぐ、つながる」プロジェクトのために特別にミックスされた曲。戦争映画の金字塔を彩った名曲が2022年もプロジェクトに花を添える。
【「NO WAR プロジェクト つなぐ、つながる」プロジェクト】
[実施期間]8月6日~8月15日
[参加番組]『JNN NEWS』『Nスタ』『news23』『報道特集』『サンデーモーニング』
TBSでは各報道番組での企画放送に加え、SNSでは、「#きおくをつなごう」企画が2021年に引き続き実施される。これは祖父母らの戦争体験を聞き、その内容や感じたことなどを共通ハッシュタグ「#きおくをつなごう」をつけてSNSで共有する企画。2021年は1500以上の投稿が集まり、貴重な戦争体験を共有、関わった多くの人からは「戦争を自分事として捉えるキッカケになった」との感想が寄せられた。
■坂本龍一 コメント
抑圧した側は一世代で忘れてしまうが、抑圧された側は七世代忘れない。 しかしよく考えると、抑圧した側が忘れてしまうというのも、 無責任なだけではなく、実は潜在的な罪の意識が働いているのだとも考えられる。 アメリカ人が原爆を落としたことを色々な理由で肯定したがるのも、 逆に言えばそれだけ罪の意識を感じているのだと思える。 そんな罪の意識や憎しみと共に生きなくともよい世界になればいいのだが。■総合プロデューサー・山岡陽輔 コメント
教訓をつなぎ平和な未来を築いていく。人と人とが思いを一つにしてつながり、「戦争のない世界」を目指していく。そんなプロジェクトになると良いなと思います。
(C)TBS
公式サイト
https://www.TBS.co.jp/TBS-NOWAR-project/