■「エドが父に暴言を吐くシーンがあったのですが、内野さんから”もっと来ていいよ”と言っていただいたので、遠慮なく演技できました。すごくありがたかったです」(山田涼介)
劇場で現在公開中の『復讐者スカー』本編後に上映されている、『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』の予告映像が解禁された。
予告映像は、「色欲(ラスト)、強欲(グリード)、怠惰(スロウス)、暴食(グラトニー)、嫉妬(エンヴィー)、憤怒(ラース)、傲慢(プライド)。七つの感情をホムンクルスとして切り離してますます人間から遠ざかっているぞ」という、エルリック兄弟の父親であり物語の鍵を握るヴァン・ホーエンハイム(内野聖陽)の台詞から幕が上がる。対して、ホムンクルスの生みの親であり、不気味にもホーエンハイムと全く同じ見た目を持つ最後の敵“お父様”は「私は人間になりたいわけではない。完全な存在になりたいのだ」と表情もなく言い放ち、ふたりの間には不穏な雰囲気が漂う…。
5月20日より全国公開中の『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』では、悲しい過去を背負い額に傷のある謎の男“スカー”との対峙や、過去に繰り広げられた凄惨なイシュヴァ―ル殲滅戦での軍部の過ち、リン・ヤオ(渡邊圭祐)を始めとしたシン国の人々など新たに参加するキャラクターも見どころだが、それに続く原作の最終話までを描き切った『最後の錬成』では、人間を超越した完全な存在になることを目論む最後の敵 “お父様”とエドと仲間たちによる最終決戦がキャスト陣の迫真の演技、そして最新のCG技術を用いて迫力満点に描かれている。
予告映像には、主人公エドワード・エルリック(山田涼介)をはじめ、ウィンリィ・ロックベル(本田翼)、ロイ・マスタング(ディーン・フジオカ)、リザ・ホークアイ(蓮佛美沙子)、エンヴィー(本郷奏多)、キング・ブラッドレイ(舘ひろし)、セリム・ブラッドレイ(寺田心)なども登場。
そして、主演の山田涼介、そして山田演じるエドの父・ホーエンハイム役と最後の敵”お父様”を演じた内野聖陽からのコメントも到着した。
山田は、父親であるホーエンハイムとして内野の参加が決まった時には、「髭などのビジュアル面で、どのように内野さんがホーエンハイムになっていくのか、ワクワク感がありました。現場でお会いした時には、原作から飛び出てきたんですかというビジュアルでした」と当時の心境を振り返った。
また、内野はホーエンハイムという役柄を演じるにあたって「この父と子の関係性は少し特殊で、情けないというか抜けたところがあるので、新鮮な感覚でした」と明かす。山田の印象については、「山田さんの魅力がすごく出ている、格好良いエドの印象がありました。今回ご一緒して(演技が)自由自在なんですよ。そこがとても頼りがいがありました」と、座長・山田への絶大な信頼感を語った。
実際に撮影現場では、内野が山田自身の緊張を解いてくれた場面もあったという。
「エドが父に暴言を吐くシーンがあったのですが、内野さんから”もっと来ていいよ”と言っていただいたので、遠慮なく演技できました。すごくありがたかったです」と山田が語ると、内野も「山田さんの(元々ある)礼儀正しさを抜いてほしくて、伝えました」と話しており、お互いリスペクトし合いながら演技プランを重ねていった。
完結編の中でも『最後の錬成』で山田は、エドと青年時代のホーエンハイムを、内野はホーエンハイムと”フラスコの中の小人”と、それぞれが複数の役柄を演じ分けた。山田は役柄の演じ分けについて、「ホーエンハイムの青年時代を演じたときに、喋りのテンポは内野さんを参考にしました。また、内野さんのほくろの位置も参考に描かせていただきました(笑)」とエピソードを明かした。
一方で内野も、山田が演じる青年時代のホーエンハイムについて「私の若い頃がこんなに色っぽくていいのかというくらい、魅力的でした」と語った。
映画情報
『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』
完結編二部作連続公開
『復讐者スカー』大ヒット上映中
『最後の錬成』6月24日(金)公開
配給:ワーナー・ブラザーズ映画
(C)2022 荒川弘/SQUARE ENIX
(C)2022 映画「鋼の錬金術師2&3」製作委員会
『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』作品サイト
https://wwws.warnerbros.co.jp//hagarenmovie