■「皆さんと過ごす時間は、幸せで、楽しくて、なんか愛おしいなと思っております」(FUMINORI)
BUDDiiS(バディーズ)が、5月29日、神奈川・横浜武道館にてワンマンライブ『BUDDiiS vol.02 -VOYAGiiE-』を開催した。
2020年9月に結成されたBUDDiiSは、スターダストプロモーション所属の若手男性アーティスト集団、EBiDAN発の10人組ダンス&ボーカルグループ。結成時からSNSを中心に話題を集め、TikTokのフォロワーは20万人を突破。2022年4月には東京・中野サンプラザで2days3公演に及んだ初のホールワンマンライブを成功させたばかり。本公演もチケットがソールドアウト。急きょ同時生配信も行われた。
男性アーティストのライブは初となる横浜武道館のステージには、海賊船を模した巨大なセットが設置。風をはらむ帆の部分は大きなLEDスクリーンとなっている。開演時間になると客電が暗転。<BUDDiiS>と書かれた船が錨を上げ、汽笛を鳴らし、港を離れていく映像に続き、メンバーが甲版に登場。船の先端へと歩みを進めたFUMINORIの合図で、BUDDiiSによる<VOYAGiiE>=航海の旅は堂々と船出を果たした。
オープニングを飾ったのは、メンバーのKEVINがこの日のために書き下ろした新曲「YO HO」。船長の席に立ったKEVINが海賊の掛け声として知られる「ヨーホー」というフレーズに合わせて舵輪を回し、甲版ではメンバーが船員たちの取っ組み合いケンカを思わせるダンス&ラップバトルを展開した。続けて、ロマンチックなラブソング「ALIEN BOY」では、ラップするSEIYAの青髪に会場からどよめきが起き、「To The Top」でMORRIEが高みに上がっていく決意と覚悟を込めたハイトーンを響かせると場内の興奮と熱気が一気に上昇した。
最初のMCでは、横浜出身のKEVIN、YUMA、HARUKIの3人による地元トークで盛り上がったあと、FUMINORIは「最高の航海にしていけたらいいなと思っています。みんなのバイブスを僕たちにぶつけてください」と呼びかけ、FUMIYAの荒々しくハードなフロウが始まる新曲「BEAST2」を初披露。攻撃的でワイルドなパフォーマンスから一転し、「Dream Love」ではKEVINとMORRIEが美しくも迫力のあるハーモニーを響かせ、アーバンR&B「ON & ON」では高揚した気持ちを少しずつ鎮めるようなメロウなグルーヴを放ち、会場の空気をリラックス&スロウダウンさせた。
音と光のブレイクを挟み、「ENCHANT」や「JEALOUS」といったチャーミングでユニークさもあるダンスナンバーで会場を盛り上げたあと、FUMINORIが「僕たちとみんなで最高の航海にしたいと思います。ペンライトを水色にしてもらえますか?」とリクエスト。まるで海のような青色で満たされた空間となったなかで、「BUDDiiS出航!」と声をあげると、サマーソング「Under The Sea」からはメンバーが5台のトロッコに乗り込んでアリーナを周回。メンバーは観客が振るペンライトに応えて、一人ひとりと目を合わせるかのように笑顔で手を振りながら歌唱。「ALRIGHT」ではKEVINが歌うサビに合わせて観客全員で大きくジャンプ。会場が揺れるほどの一体感をもたらし、ウォーミーなプレゼントソング「R4U」では観客の体を心地よく揺らした。
そして、メインステージに戻ったメンバーが前日に横浜武道館でワンマンライブを開催した同じ事務所のアイドルグループ、超ときめき宣伝部のヒット曲「すきっ! 〜超ver〜」を歌い出すと、驚きと喜びが混じった歓声が湧き上がった。「すきっ!」というフレーズが計114回も登場するラブソングを一切ふざけることなく、キュートなセリフや仕草も含めて全力でカバー。最後は2人1組でハートを作り、アイドルのように煌めく笑顔で締めくくった。パフォーマンス後にKEVINが「いや、最高! リハから楽しかった。僕、ひよりんになりました」と充実した表情で語ると、場内スクリーンにも映し出されている配信のコメント欄には「かわいすぎ」「大好き」というコメントが多数寄せられていた。
終盤はFUMINORIが「皆さんと僕たちで最高にピースな空間を作りましょう」と語り、ピースサインを掲げるフリが印象的な「HOT CHEESE」から、君に対する狂おしいほどの愛を歌ったラブソング「Beautiful」を歌い、本編の最後に「Brighter」を観客に向けて手を振りながらパフォーマンス。これから歩んでいく道を照らすような光を放ち、メンバーは名残惜しそうにステージをあとにした。
アンコールの1曲目はKEVINが作詞作曲し、振り付けをFUMIYAが担当した、ファンに向けたラブソング「OZ」。歌詞にメンバー全員の名前が盛り込まれており、YUMAやHARUKIも含めた全員がマイクを持って歌う楽曲で、卒業したKANATAが担当していた<遥か彼方進んでいく>というフレーズをYUMAが代わりに歌うと観客から大歓声があがった。そして、彼らにとって初のオリジナルソングである「CLICK ME」で躍動感たっぷりのパフォーマンスを見せ、FUMINORIが<BUDDiiS、大好きだ>と絶叫し、SEIYAとSHOWがダイナミックな前方宙返りを繰り出した。
あらたな船出を祝福するかのように金と銀のテープが大量に発射されるなかで、10人では初のワンマンライブとなった航海は華々しく終わりを告げた。
最後のMCでは、札幌、名古屋、大阪、福岡、東京の5ヵ所をめぐる全国Zepp Tour『BUDDiiS vol.03 -JOURNiiY-』の開催を発表。FUMINORIは「皆さんと過ごす時間は、幸せで、楽しくて、なんか愛おしいなと思っております」と感謝の気持ちを伝え、「僕たちのエンターテインメントを通して皆さんに寄り添っていけたらなと思ってます。次はZeppツアーで会いましょう」と再会の約束をしてステージをあとにした。なお、本公演は6月5日までアーカイブ配信が行われている。
PHOTO BY 笹森健一、小坂茂雄
■FUMINORI コメント
10人体制になって初めてのワンマンライブ。
ファンのみんなにとっても、僕たちメンバーにとってもすごくいろんな感情が入り混ざったライブだったと思います。
僕たちとバディの絆はとっても固く揺るぎないものでした。
こうしてステージに立たせてもらえること感謝しております。
次は全国Zeppツアー。
まだお会いできてない方もいると思います。初めましての方もそうでない方もまたお会いできるのを楽しみにしてます!
全国ツアーやったるぞ!!!
BUDDiiS OFFICIAL SITE
https://buddiis.com