のん、配信ライブ『のんおうちで観るライブ』が2周年！早着替え対決も実施

■「3周年を目指して、これからも続けて行きたいと思います！　みんなもこれからも応援してね！」（のん）

のんが、無観客配信ライブ『NON OUCHI DE MIRU LIVE（のんおうちで観るライブ）vol.13』を5月27日に都内某所で開催。ライブの模様は、動画視聴サイトを通じて生配信された。

『のんおうちで観るライブ』は、2020年5月にギタリストのひぐちけいと始めた無観客のトーク＆ライブシリーズ。特別編2回を加え、通算15回目を迎えたこの日は、同ライブシリーズの2周年記念。

また、のんが脚本・監督・主演を務めた映画『Ribbon』（2月25日公開）のインスピレーションCD『Parallel Ribbons』の発売日でもあり、第1部は『CD発売記念』、第2部は『のんおうちで観るライブ2周年記念』の2部構成で実施された。

サポートメンバーにパーカッションのナガシマタカトが入ったアコースティック編成で、ライブは「僕は君の太陽」で幕を開けた。

3人は映画『Ribbon』でのんが描いた絵がプリントされた白地Tシャツを纏って登場。のんはボトムスにグレイのプリーツスカートがレイヤードされた同色のフレアパンツ、足元はシルバーの厚底スニーカーを合わせていた。

この日はひぐちけいの『Parallel Ribbons』の発売日ということもあり、ひぐちが司会を担当。いったん下がっていたナガシマタカトを「大きいお友だち」、のんを「我らの大社長！」と紹介しステージに呼び込み、完成したばかりのニューEPの収録曲「鮮やかな日々」のリリックビデオを観ながら、MVに映り込んだ思い出の写真を交えてのトークした。

そして、『Parallel Ribbons』に収録されている新曲2曲を披露。いずれも映画『Ribbon』にインスパイアされ、詞をのん、曲をひぐちけいが書いたふたりの共作曲だ。

ひぐちけいの爪弾く優しいアコースティックギターの音色にのせ、のんが囁くように歌った「ribbon」には、「のんちゃんのウィスパーボイスが心に沁みる！」とコメントが寄せられた。

続く「鮮やかな日々」ではカホンの力強いリズムに支えられながら、のんはスタンディングで凛とした佇まいで歌唱。サビの「颯爽と歩く姿を君に見せてやる / 絡まったリボンをほどきながら前を行く / 鮮やかな日々を」という強いメッセージが配信画面を通じて伝えた。

ここで第1部は終了。メンバーは控室に着替えのための猛ダッシュ。この間、画面にはこれまでの『おうちで観るライブ』のダイジェストが映し出される。

第2部はのんとひぐちけいがラベンダー色、ナガシマタカトンがクラウドブルー地のTシャツに着替えて登場。

実はこの間に『おうちで観るライブ』の恒例企画のひとつである出演者同士の「対決バトル」が行われており、誰がいちばん早く着替えてステージに戻れるかが競われていた。

結果はいちばん早く着替えて戻ったナガシマが勝利を収め、そのまま「やまないガール」がスタート。

のんは愛機の真っ赤なテレキャスターを抱え、画面の先に向かって挑むようにアグレッシブに歌唱。サビでは、ひぐちと息のあったハーモニーを聴かせるた。

続くRCサクセションのカバー「I Like You」でのんは深海色のボディのフェンダー・アコースタ・ソニックに持ち替え、1コーラス目はゆったりと歌唱。後半ではパーカッションが加わり、サウンドに深みが増した。この曲はこれまでに何度も演奏されたが、この日のバージョンはひとつの完成形だと言える。。

ここで再び「対決バトル」コーナーへ。お題は各々の「鮮やかな日々」に関するトーク。奇しくも3人とも小中学生時代の、それも食べ物にまつわるエピソードで、ひぐちは肉まん、ナガシマはさくらんぼにまつわる話、のんは毎朝6合のご飯を食べていた話をそれぞれ発表。

勝敗は生配信の視聴者のコメントで決まるが、どの話も面白く投票も割れ審査は拮抗。最終的にひぐちに軍配が上がったが、悔しがるのんは「次のバトルで雪辱を果たしたい！」と宣言しネクストソングを紹介。

演奏されたのは、かつて配信サービス会社のTVCMで使われたキリンジのカバー曲「エイリアンズ」だ。のんの透き通るような声は古い教会の中で聴いているような静謐感がある。そしてウィンドチャイム、コンガ、ジャンベに民族楽器のウドゥ、チャスチャスと様々な楽器から繰り出されるナガシマのサウンドが、ときには効果音のように、ときにはメロディアスにと鮮やかな彩りを添えていく。

この深く奥行きのある音響はライブのエンジニアを担う名匠・DUB MASTER Xの存在が大きい。ひぐちのギターの音色、ナガシマのパーカッション群の響き、DUB MASTER Xの空間にのんの美しい声が重なり合って作り出す「エイリアンズ」はこの日いちばんのハイライトとなった。配信のタイムラインには

「この編成イイ！」
「眼の前で生で聴きたい！」
「聴いていて情景や映像が浮かんでくる！」

と絶賛のコメントも並んだ。

ラストは『おうちで観るライブ』らしく「わたしは部屋充」をパワフルに歌唱し、恒例のもぐもぐタイムへ。この日のテーマ「鮮やかな日々」に沿って、ひぐちはタコライス、ナガシマは苺、のんはチュロスをセレクト。ゆったりまったりトークを経て、のんが「3周年を目指して、これからも続けて行きたいと思います！　みんなもこれからも応援してね！」と『おうちで観るライブ”』の継続宣言をし、120分に及んだライブを締めくくった。

この日の模様は6月6日 23時59分まで見逃し配信で視聴できる。配信チケットの販売は、6月3日23時59分まで。

■のんおうちで観るライブvol.13
2022年5月27日（金）19:00～

第1部：Parallel Ribbons CD発売記念
＜セットリスト＞
01. 僕は君の太陽
02. ribbon
03. 鮮やかな日々

第2部：のんおうちで観るライブ 2周年記念
＜セットリスト＞
01. やまないガー