全国10都市18公演に及んだホールツアー「どう考えても、君ってイコラブのこと好きじゃん」を終えたばかりの=LOVEがウィンターソング「The 5th」から5ヵ月ぶりとなる通算11枚目のシングル「あの子コンプレックス」をリリースした。
THE FIRST TIMESでは2回に分けたインタビューを実施。前編ではイコラブ史上最も儚い失恋ソングとなった表題曲について、11名のメンバー全員にそれぞれの解釈を聞き、後編では高松瞳、諸橋沙夏、山本杏奈の3人にソロ曲やセンター曲、ユニット曲が収録されたカップリングについてたっぷりと語ってもらった。
INTERVIEW & TEXT BY 永堀アツオ
PHOTO BY 大橋祐希
*高松瞳の「高」は「はしごだか」が正式表記。
■歌ってて泣いちゃうくらい感情移入しちゃう曲
<前編>
──新曲「あの子コンプレックス」は失恋ソングになってますね。
佐々木舞香(以下、佐々木):聴いてすぐに悲しい曲ってわかるくらい、イントロから切なくて。指原(莉乃)さんの歌詞はいつも物語性があるんですけど、この曲も1番と3番で気持ちの変化を感じて。歌ってて泣いちゃうくらい感情移入しちゃう曲だなと思います。
瀧脇笙古(以下、瀧脇):今までは明るくてポップな曲が続いていたし、イコラブはあまり失恋ソングを歌ってこなかったんですね。でも、みんな、ちょっと歌ってみたいなと思っていたので、最初に失恋ソングと聞いたときは、みんなで沸きました。歌詞は聴き込めば聴き込むほど悲しくなって…。この主人公、つらっ…という気持ちになりましたね。
諸橋沙夏(以下、諸橋):6枚目のシングル「ズルいよ ズルいね」以来の失恋ソングなんですけど、私は明るい曲も悲しい曲も好きで、個人的には低い音で始まるメロディがすごく好きなので。楽曲をいただいた帰り道もずっと聴くくらい好きなメロディと歌詞でした。
高松瞳(以下、高松):ちょっと「ズルいよ ズルいね」っぽいなと思ったんですけど、私は参加してなかったので、こういう曲が初めてだったんですね。だから、挑戦でもあるし、楽しみでもあるし。楽しみの方が大きかったです。
野口衣織(以下、野口):指原さんの歌詞はいつもすごくキャッチーなんですよね。今回も、羨ましさや妬みを“あの子が嫌い”とか、“あの子が苦手”と表現するところを、「あの子コンプレックス」っていう言い方に書き換えて表現してて。指原さんの語彙力に改めて感動したし、自分も生きてて感じることがある気持ちがたくさん組み込まれていて、すごく好きな曲だなって思いました。
齋藤樹愛羅(以下、樹愛羅):歌詞からその人の気持ちや出来事が読み取れるし、言葉選びがすごいなと思ってて。聴く人の経験によって、それぞれが感情移入できる歌詞がたくさんあって。いろんな人に刺さる曲だなと思いました。
大谷映美里(以下、大谷):情景を想像できるだけなく、香りも漂ってくる、すごく想像力が膨らむ歌詞ですよね。でも、私は、この曲を聴いて、すごく苦しくなりました。前回は幸せいっぱいの楽曲だったから。
大場花菜(以下、大場):そうだね。前回の「The 5th」が、クリスマスがテーマだったんですけど、今回は冬の粉雪が汚れた雨に変わってて。まさか、あんなにキラキラしてたのにって。
──前前作「ウィークエンドシトロン」がラブラブで、前作「The 5th」では指輪を交換してましたよね。
大場:え、もう?って、最初に思いました。
佐々木:早いよね(笑)。
高松:歌い出しね。お話が繋がってないと思いたいですね。だって、ひどいから。
音嶋莉沙(以下、音嶋):歌詞の解釈がなかなか難しいんですよね。笑顔ではなく、悲しいという感情だけでもなく、いろんな感情を込めるのが難しいなと思ったし、表現力が問われる楽曲だなと思いますね。
山本杏奈(以下、山本):今の=LOVEだからこそいただけた曲なんじゃないかなと感じてます。もう少し子供だった頃の私たちだったらこの楽曲を歌わせてもらえてなかったと思う。歌の難しさも含めて、私たちに期待をしつつ、今だったらできるんじゃない?という思いを込めて書いてくださったんじゃないかなと思いました。
齊藤なぎさ(以下、なぎさ):私は失恋ソングが大好きで、いつも失恋ソングばかり聴いてるんですけど、この曲をいただいたときに、“あ、大好きな失恋ソングだ!”ってうれしくなって。歌詞も全部刺さるんですよ。失恋したことがないからわからないけど、この曲を大切にしたいなと思いました。
──歌詞のどんな部分が刺さり、どんなところに感情移入しましたか。
なぎさ:私、全部好きで、いっぱいあるんですけど、“特別じゃないなら/あんな顔見せないでよ”がいちばん好きですね。好きな人だけに見せる顔ってきっとあるんだと思う。その情景が浮かんできて。シンプルに胸に刺さりました。
諸橋:私は“君を嫌いになれるパズルのピースはあるのに”っていうところかな。自分の思いひとつで嫌いになれるけど、嫌いになりたくないというか、まだ希望もあるっていう。繊細な女の子ならではというか、1番目になれなかった、2番目の女の子ならではの気持ちだなって。
瀧脇:“まだ好きでごめんね”で相手がもう自分がいちばんじゃないってことに気づくんですよね。でも、好きな気持ちは変わらないから、謝ってるというのがつらくて。そのあと、知らないバニラの香りで確信するっていう。そこ表現の仕方がすごくて、パッと映像が思い浮かんで、心に刺さりました。
音嶋:最初は、すべてはいらないけど、愛だけがほしいと言ってて。でも、最後には愛はいらないから、そばに居させてほしいと願ってて。私も同じ状況になったら、そばに居させてほしいかもしれない。愛も欲しいけど、そばにだけは居させてほしいと思うかもしれない。
山本:私は愛がほしいタイプですね。
樹愛羅:おおー。
山本:そばにいるだけだと寂しいかなと思っちゃいます。でも、この楽曲はこういう子なんだなって。いつも指原さんの歌詞で恋愛について勉強させてもらってるし、いろんな女の子を知れるなと思ってます。
■自分が救われることを求めていると、この曲を通して感じた
──佐々木さんはどうですか?
佐々木:私の好きな携帯小説が思い浮かびましたね。深海と呼ばれている男の子がいて、光があるところでは生きていけない人をたくさん受け入れてくれるけど、深海自身は光を求めてて。だから、この子は、深海に落ちたけど、深海自体は、上にあがっちゃって…。辛い過去があった人を受け入れて、優しくしてくれるけど、そういう人はみんな、誰かを救うことじゃなくて、自分が救われることを求めているんだなっていうことを、この曲を通して感じて。だから、光の女の子を見つけてしまったんだなって。ずっと自分は一緒にいたけど、男の子は自分を助けてくれる人を見つけてしまった。でも、自分はそれを止めることはできず、ただそばで見ていることしかできないっていうのを、勝手に想像したら、すごく、すごく、どうしようもない気持ちになってしまって。
──絶望に近い感情ですよね。
佐々木:勝手に自分が思ってるだけなんですけど、抜け出せない沼に落ちてしまった女の子は、相手のことを好きだから、幸せになってほしいという気持ちもある。だから、ふたりのことを引き離すこともできなくて。本当に悲しいなって思ってます。
野口:私も妄想が好きで、自分の中で主人公と相手役を作るのが癖なんですけど、この曲は本当に楽しいってくらい妄想が膨らんでて。
──どんなふたりでした?
野口:この女の子は男の子と付き合ってたのかな。男の子はきれいじゃない別れ方をしてしまって。最初はきっと、嘘でもいいから、好きって言ってほしかったし、愛してほしかったんですよね。でも、最終的にはもう諦めてる。恋や愛じゃなくて、依存や執着になってしまってるっていう。彼を奪っていってしまった人の登場のおかげで、何もなくなっちゃってる感じに、自分の妄想の中で感情移入してますね。でも、難しいんです。私はこの歌詞の中で、恋の始まりを感じる瞬間もあるし、愛もあるのに、終わりはすごく残酷。何もなくなっちゃってる感じが…すごく好きです!
樹愛羅:ふふふ。私はまだわからないですけど、いつか、そういう人が現れて、もし、こういう風になったら、私はずっと好きなタイプだと思うので、別れてもそばにいたいという気持ちは、未来の私は共感できるのかなと思いました。向こうはもう違う人に行ってるけど、自分はまだ好きで、こっちを見てほしいっていう。いつかあったら、そう思うんじゃないかなと思いました。
大谷:2サビの最後に“優しい嘘を”っていう歌詞があって。実体験で言うと、自分が調子が悪いときに、例えば、泣いた翌日に撮影があって。メンバーに、「今日、顔いつもと同じ?」って聞いて。本当のことを知りたいけど、「いつも通りだよ」って嘘をついてほしいという気持ちもあるんですね。恋愛とは違うんですけど、共感できるなと思いました。
大場:私がいちばん共感できる部分は、“誰かみたいに甘えられたなら…/Ah あの子コンプレックス”ですね。誰しもコンプレックスを持ってると思うんですけど、私自身、甘えるのがそんなに得意じゃないんですね。すごく甘えられるタイプの子を見ていて、自分もそうなれたらいいなって思うことが多いし、人にぐいぐいいけないところがコンプレックスだってところも、この歌詞の女の子にとても共感する部分があります。本音をあんまり言えないタイプだけど、心の内側ではすごく考えているっていうところは似てるなと思います。
──ちなみにメンバーで甘え上手なのは?
大場:衣織!
野口:言われると思った!あはははは。甘えますね~。というか、くっつきたい。膝があったら寝そべりたいし、肩があったら頭を乗せたいし。くっつきたがりです。
大場:それが普通にできるのが羨ましい。
野口:私、結構、みりにゃ(大谷)によくやるんですけど、やりすぎて鬱陶しいだろうなって。
大谷:…いや、そんなことないですよ。うれしいなって…。
野口:あははははは。
佐々木:今、間があったね(笑)。
山本:これが優しい嘘かもしれない。
──(笑)コンプレックスはありますか。
高松:あんま感じないです。
諸橋:え?すごい。私はコンプレックスの塊です。
なぎさ:誰しも人と比べちゃうと思うんですけど、私はもともと自分の声が嫌いだったんですよ。生まれた頃からずっとコンプレックスだったんですけど。
諸橋:生まれた頃から!すごいね。
なぎさ:あははは。お姉ちゃんがめちゃめちゃかわいいアニメっぽい声をしてて。私はドスのきいた声をしてるので、ずっとお姉ちゃんみたいな声になりたかったなと思ってて。イコラブに入ってからも、周りはみんなかわいい声の子ばかりだから、ハァ~って思ってたけど、そのコンプレックスも活かせるところもあるんだなって思えるようになりました。
諸橋:自分にないもので、メンバーが持ってる人がいたら羨ましいなと思うし、女の子って自分をいろんな人と比べちゃいますよね。逆に、私はハスキーっぽい声を出せない。洋楽を歌ったら絶対に似合いそうだし。
なぎさ:うれしい。
諸橋:ハスキーになりたくてなれるわけじゃないから、羨ましいなって思います。
■ひとつの小説を読んでいるような気持ちになれる
──ダンスやMVの見どころも聞かせてください。
山本:ただ踊るというよりかは、みんなでひとつのものを表現する作品のようなダンスになってて。
高松:みんなで舟になってます。
諸橋:孤独な真っ暗い海を舟になって漕いで進んでいくのが、今までにないポイントですね。舟になったことがなかったので。
なぎさ:ね!
諸橋:あと、イントロが儚くて綺麗なので、振り付けも儚く始まってて、すごくいいですね。
高松:舞香がみんなより大きめに演じた後に、みんなが同じことを演じていくんですけど、それが面白いなと思うし、みんなの悲しい表情も注目ですね。
なぎさ:別れた彼氏が、女の子と一緒に歩いているのを目撃しちゃったりとか。恋愛経験のある女の子はそういうのあるのかな、あるよね?きっとあるんじゃないかと思いますので、“こういうことあったな”と思いながら見ていただきたいですし。ダンスシーンでは私たちが投げ込んだものが背景になって。怨念がこもってるところでダンスすることで、心の奥底を表現してるんじゃないかなと思って。そこもこだわってるなと思ったので、全部、注目して見ていただけたらいいなと思います。
瀧脇:MVの撮影は今まででいちばん寒いところでやっていて。衣装も半袖でレースだったんですよ。絶対にダウンを着ないといけない場所で踊ってる表情は、逆にこの曲に合っていて。切ない表情ができたんじゃないかなと思いますし。雨に打たれるシーンもあって。私は今まで雨に濡れるシーンがなかったので、初めてのこともできたのがよかったです。
佐々木:MVではみんながちょっとずつ雨に濡れていたり、切ない表情をしているので、ぜひ皆さんも雨に濡れながら、夜中とかに聴いてほしい。本当にひとつの小説を読んでいるような気持ちになれるし、何回も何回も聴いて、自分なりの解釈や物語を見つけて、私たち教えてほしいなと思います。
<後編>
■表題曲とはまったく違う雰囲気の曲
──「笑顔のレシピ」は山本さんのセンター曲ですね。
山本:瞳とWセンターをやらせてもらった4thシングルのカップリング曲以来のセンター曲なので、驚きと不安が最初はあったんですけど、ファンの方にうれしい報告をできるのが自分の中でほっとした気持ちが大きかったです。今回、表題曲とはまったく違う雰囲気の曲で、イコラブらしさが詰まってる楽曲を指原さんが書いてくださったことがうれしくて。大切な曲が1曲増えたなと思います。
諸橋:大好きすぎて、毎日、聴いてました!メロディも歌詞も、リーダーの子がセンターで歌ってるのもエモーショナルじゃないですか。しかも、MVを東京ドームの前で撮ったんですね。私たちが東京ドームの隣のラクーアというステージでイベントをやっていたので、そこから目指す場所はドームなんだなって思うし。みんなでたどり着いて、みんなでうれし泣きしたいなって思います。
高松:私もほんとに好きで。曲を覚えるために延々とループして聴くんですけど、覚え終わってからもこの曲をずっと聴いていたくらい、曲も歌詞も好きで。改めて、杏奈にぴったりの曲だなと思ったし、MV撮影中に、スタッフさんが、杏奈がいないところで「杏ちゃんがセンターでうれしい」って言ってて。私もうれしい!と思いました。みんなが嬉しいです。
──リーダーがセンターで歌うべき曲になってますよね。
山本:泣いちゃいますね。“「涙」はちょっと多め”って書いてあるんですけど、メンバーがこの曲の話をしてくれるたびに毎回、泣きそうになるんですけど、ここで泣いたら、ほらね、涙ちょっと多いじゃんってなっちゃうから、泣かないように頑張ってます(笑)。MV撮影で自分がずっと真ん中にいることには違和感しかなかったんですけどみんなが支えてくれて、盛り上げてくれて。ほんとに楽しく撮影させてもらいました。
高松:楽しかったね。
山本:ずっと笑ってたよ。最初から最後まですごく元気で、みんなで常に爆笑してた。
高松:杏奈がいろんなところに行っちゃうストーリーになってるんですけど、みんなで杏奈を見つけて、合流して、ドームに向かうような感じになってて。杏奈が頑張ってくれたので、私たちも楽しかった。
諸橋:着ぐるみとわちゃわちゃできたし、空からのドームの映像とか、めっちゃ綺麗なんですよ。ファンの人が見たら泣いちゃう。コメント欄を想像できるくらいの神曲だと思います。
■いつか、私たちがそこに立ったらエモいなって
──“あのステージに立ちたい”というフレーズにはどんな思いを込めてますか。
山本:沙夏が言ってくれたように、私たちはラクーアから始まって、TOKYO DOME CITY HALLでコンサートもやらせてもらって。となると、水道橋を制覇しないといけないという気持ちもあります。それに、最初は乃木坂さんがドーム公演をしているときに、私たちはラクーアでやってたんですよ。乃木坂さんのファンの方がチラッと見てくれたりしていたので、いつか、私たちがそこに立ったらエモいなって。メンバーやスタッフさん、指原さんや家族にそこで恩返しができたらなと思います。
諸橋:結成した初期は東京ドームのことも言ってたんですけど、いろんなことを知っていくじゃないですか(笑)。年齢も重ねていくし、目標を口にしていくことがなくなって。でも、指原さんがこう書いてくれて。指原さんが東京ドームを指して書いたかどうかは分からないですけど、MVは東京ドームの前で撮ってるので、“踏み出せば 絶対”だったら、じゃあ、もう立てる!という気持ちで、歌いたいし、東京ドームという思いでやりたいと思います。
高松:私は、初期から1回も言ったことなくて。
諸橋:ばり正直(笑)。
高松:どのステージに立ちたいとかも言ったことないし、どの番組に出たいとも言ったことなくて。でも、この曲がきたということは、指原さんの目には見えてるのかなって。ちょっとずつですけど、私もこれからは言わなければいけないなと思います。
山本:まだまだ早いとは思ってるんですけど、ずっと言えなかった私たちの気持ちを言うことで、ファンの方の気持ちも変わると思うんですね。1回、言わなくなったら、メンバーみんな言えなくなっちゃってて。わからなくなっていた踏み出すタイミングを指原さんが与えてくださったなと思います。
──ファンに対する思いも込められてますよね。
山本:はい。メンバー同士が目を合わせることも大切だけど、ファンの方がいなかったら立てる場所ではない。どんどん仲間が増えていったとしても、一人ひとりのことをずっと思ってるっていうのを伝いたいですね。
諸橋:願望なんですけど、私、これ、生バンドでやりたくて。だから、レコーディングのときも実はエアギターを弾きながら歌ってるんですよ。
山本:余裕かよ(笑)。さすが!
諸橋:ずっとバンドでやりたいって言ってて。一度だけ、武道館で生バンドでやらせてもらったときに、ファンの方の反応もよかったし、スタッフさんももう1回やりたいよねって言ってるので、いつか生バンドで歌いたいですね。
高松:この曲、ラスサビが全部、オールなんですね。皆でまるまる歌うのはすっごい久しぶりなので、エモいなって思います。ただ、この曲、キーがすごく高くて。本当に出なくて、もう大変でした。でも、この高さがエモくなるんだろうなって思っています。
山本:サビは笑顔で明るい声で歌いやすいんですけど、Aメロは低くて暗くなっちゃうので、誰もいないスタジオで、全力で笑いながらレコーディングしました。歌がめっちゃ得意とは言えないので、メンバーがいろんなパートで支えてくれてるなって実感してて。みんなに頼りながら、私らしく、自信を持って歌いたいなと思います。
──ちなみに、皆さんそれぞれの笑顔のレシピは?
高松:猫のがっちゃんです。
諸橋:がっちゃん、モカちゃん、もこちゃん。
山本:そうなるなって思ったよ。うちら、うっす!ペラペラやん。
高松:でも、私は本当にがっちゃんだな。実家で飼ってる猫なんですけど、さっきもテレビ電話して。ツアー中で遠征だと2日間会えないときもあって。1日2回はテレビ電話で会話してますし、私がいちばん笑顔になれるのはがっちゃんです。
──モカちゃん、もこちゃんについても聞かせてください。
山本:トイプードルで広島にいるのでなかなか会えないんですけど、帰ったときはひっついてて小学生の頃から飼ってて、ひとりっ子で兄弟がいないので、本当の妹みたいに一緒に育ってて。メンバーからも顔が似てるって言われるので、本当の妹みたいな感じだし、大好きな存在です。
諸橋:もこちゃんは、チワワの女の子なんですけど、ずっとふたりで暮らしてて。今、ツアー中で泊まったりするので実家に預けてるんですけど、2ヵ月くらい会ってなくて。ちょっと寂しいので、最近、やばいんですよ。「ゴジラ」を見ながら、「もこちゃん」って言ってる…。
高松:ヤバい!怖すぎる!!
諸橋:あはははは。ニジマスを見ても「もこちゃん」って。生き物全部に「もこちゃん」って言いたくなるくらいの存在です。はい、本題は?
山本:メンバーとステージ中に目が合うときかな。めっちゃ面白いし、笑顔になれる。
諸橋:私もメンバーです。ひとり暮らしなので、家でひとりでゲラゲラ笑ったりすることはなくて。楽屋に入って、メンバーとわちゃわちゃしてるときが、いちばん笑ってると思いますね。
■歌ってるときは自分をめっちゃいい女だなって思いながら
──そして、「知らんけど」は野口、佐々木、諸橋の3人によるユニット曲になってます。
諸橋:これ、どう思います?
──歌詞がすごいですよね。電子タバコも出てくるし、キスで息を潜めてるし。
諸橋:18禁(笑)。樹愛羅には聴かせられないですね。ここまでアイドルの枠を超えた歌詞と歌なんだって感じて。でも、レコーディングはめちゃめちゃ楽しくて。ノリノリで歌ってましたし、ライブでやるのが楽しみだなと思いました。佐々木と野口と諸橋の癖がすっごく入ってて。個性も大爆発してるので、ライブが楽しみです。カラオケで歌ってもきっとすっきりすると思う。私は歌ってるときは自分をめっちゃいい女だなって思いながら歌ってます。
山本:カッコいい曲だよね。絶対に私は一生歌わない楽曲だし、絶対に似合わないと思う。難しい曲だけど、この3人だからこそできる曲だし、会場ごとに違う歌い方をする3人なので、ライブで見るのが楽しみです。
高松:仮歌も聴かせてもらったんですけど、仮歌に囚われてない、独自の歌い方でかっこいいと思うし。「知らんけど」って言うところがマジで好き。3人それぞれが自分のニュアンスを付けてるし、ライブでめちゃめちゃ遊んでほしいですね。すごく楽しみです。
──そんな高松さんは初のソロ曲「僕のヒロイン」を歌ってます。
高松:驚いたし、うれしかったし、緊張してました。
諸橋:瞳が緊張するのは珍しいね。でも、歌詞もすごくいいし、瞳の声も堂々としてるし、これも早くライブで聴きたいです。泣いちゃいます、絶対に。
山本:絶対に泣くね。ちょっと前に舞香とふたりでお風呂に入りながら、瞳の良さについて語ってたんですよ。
諸橋:何それ~、気持ち悪い~(笑)。お風呂っていうのが嫌だー。
山本:なんでそうなったかは忘れたけど、急に語り始めて。瞳はすごいってふたりでずっと語ってて。イコラブはみんな主人公で、メンバー一人ひとりを照らしてくれてるんですけど、何もわからない初期の段階からずっと地盤を固めてくれたのは瞳だから。この場所を作ってくれたことに対して、みんな感謝の気持ちがあって。だからこそ、ずっと笑顔でアイドルを楽しんでほしい、幸せでいてほしいと思ってて。これを聴いたら泣いちゃいますね。
──どこのポイントで涙が誘われますか?
諸橋:最初のイントロからもう泣きます。瞳の歌声って胸がキューってなるんですよ。
山本:わかる!
諸橋:落ちサビがいちばん私はキューってくるんですけど、切ないと同時に遠い存在に感じて。なんか、儚くなるんですよね。それはなりたくてもなれない声質なので、羨ましいなと思います。
山本:瞳がセンターの曲で、裏に音がない、静かなパートで歌うことが多いんですけど、それは瞳だからできることだなって思うんですよ。真っ直ぐで癖のない、でも、エモい歌声なので、1曲まるまる聴けるのはうれしいです。
■「指原さんからのラブレターです」って渡されて
──歌詞は瞳さんのことを歌ってますよね。
高松:そうなんですよ。最初からお話しすると、ソロとは知らずにディレクターさんに呼ばれて、「指原さんからのラブレターです」って渡されて。指原さんからの気持ちをいただいてうれしかったですし、“こんなに言ってくれることある?”って思って。個人的には“向日葵”や“太陽”という言葉が入ってるのもうれしかったし、「僕のヒロイン」というタイトルもうれしいです。ただ、ひとりで歌うのは大変だったので、みんなすごいなと思ったんですけど。
諸橋:うんうん。ライブはもう、めっちゃ緊張するよ!
高松:あははは。怖いよ~。沙夏が武道館で「My Voice Is For You」を歌ったのはすごいし、かっこいいなって。今回、改めて、実感した。
諸橋:めっちゃ緊張したけど、ライブの景色がめっちゃ綺麗なの。サイリュウムが真っ赤になって…。
高松:でも、この曲は青いイメージなんだよね。赤でも向日葵の黄色でもなく、青いイメージ。
諸橋:たしかに、赤だと“慟哭 警報 聞こえないふりして”になっちゃうか。
山本:「手遅れcaution」になっちゃうね。
高松:空の色が浮かびましたね。青一色のライブは見たことないので、いつかその景色も見れたらいいなと思いますし、5周年の年なので、ちょっと忙しくできたらいいなと思います。結成5年なので、みんなで記念に何かやりたい。
山本:そうだね。みんなで笑顔いっぱいの1年にしたいし、プライベートでもみんなで楽しいことできたらなって思います。
諸橋:できるだけ多くの歌番組に出させてもらって。歌をいろんな人に知っていただきたいですね。頑張ります!
──そして、第3のグループ(≒JOY ニアリーイコールジョイ)も誕生しましたね。
諸橋:まだすれ違っただけなので、どういうグループの色かもわからないんですけど、何人かライブに来てくれて。「よっしゃ超えてやるぞ!」と思ったのか、「まだまだ頑張らなきゃ」と思ってくれたのか。カッコいい姿をずっと見せていきたいなと思います。
高松:私たちには後輩のノイミー(≠ME ノットイコールミー)ちゃんがいるけど、ノイミーちゃんにとっては初めての後輩なので、結構違うかなと思います。私たちはお姉さんに慣れてるから。余裕を持った感じで、支えてあげたいなと思います。
山本:いつかくる合同フェスが不安で仕方ないです(笑)。伝説となった『イコノイフェス』を超えないといけないし、3チームになったので、ほんとに頑張りましょうという気持ちでいますね。一人ひとりが責任を持ってやるしかない。グループが増えて、もっと豪華に見えると思うので、合同フェスをやる際には、長女グループのリーダーとしてしっかりできるように頑張ります。
リリース情報
2022.05.25 ON SALE
SINGLE「あの子コンプレックス」
プロフィール
=LOVE
イコールラブ/代々木アニメーション学院バックアップのもと、指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ。2017年9月6日、ソニーミュージックより1stシングル「=LOVE」メジャーデビュー。6thシングル「ズルいよ ズルいね」、8thシングル「青春“サブリミナル”」でオリコン週間シングルランキング初登場1位を獲得。デビューシングルから昨年12月にリリースした10thシングル「The 5th」まで 、10作連続でオリコン・週間シングルランキングトップ10入り、さらに1stアルバム『全部、内緒。』でもオリコン・週間アルバムランキング1位を獲得。2021年1月には日本武道館2days公演、7月には横浜アリーナ単独公演も果たす。
=LOVE OFFICIAL SITE
https://equal-love.jp/