中島美嘉が初のセルフプロデュースアルバム『 I 』をリリースした。前作『JOKER』からは1年7ヵ月ぶりとなる通算10枚目のニューアルバムは、全曲の作詞と作曲を手がけただけでなく、アレンジやレコーディング、ミックス、マスタリングにも参加し、ジャケットのビジュアルや歌詞のフォントなどブックレット制作を含むパッケージ全体にも深く関わった作品となっている。
2001年11月に発売された1stシングル「STARS」でのデビューから21年目の今、ソングライティングも担うセルフプロデュースという新たな経験に挑んだ理由を聞いた。
INTERVIEW & TEXT BY 永堀アツオ
PHOTO BY 増田慶
■COLDFEET、ふたりのおかげでメロが書けた
──ニューアルバム『 I 』は、初のセルフプロデュースによる作品になっています。どうして今、このタイミングにセルフプロデュースで作ろうという気持ちになったんですか?
本当は10年前にやろうとしたんですけど、そのときは叶わなくて。20周年を迎えたタイミングで出せたらということで今回実現しました。
──10年前からセルフプロデュースをしてみたいという気持ちがあった?
そう。全部、自分から言い出したことで。そのときにCOLDFEETに「一緒にやりましょう」と声をかけて。途中まで作業は進んでいたんですが……時間も経って、あの当時やろうとしていたことからは形が変わってしまいましたけどね。
──“変わった”というのは?
作曲しちゃいました、ってことですね。
──10年前は、プロデュースとはいえ、作曲はCOLDFEETにお願いして、ご自身は作詞だけというイメージでした?
本当は今回もそのつもりだったんです。COLDFEETとは1stアルバム『TRUE』(2002年)のときからずっと一緒にやっているから、私が「こういう曲を歌いたい」と伝えたら、どんな曲を書いてくれるのかもわかる。信頼しているので、彼らに贅沢にいろんな楽曲を書いてもらって、どんな楽曲をアルバムに入れるのかのセレクトから全部自分で決めて。そこに自分の言葉を入れたアルバムを作りたいと思っていました。
──そこからだんだん変わっていったんですね。
そうなんです。最初はCOLDFEETに「こういう感じのアルバムにしたい」と話して、作ってもらった曲に歌詞を書いていって。仕上がったものからチームのみんなにどんどん送って聴いてもらっていきました。ただ、ずいぶん前からCOLDFEETには「美嘉も曲を書けるよ」みたいなことを言われてはいて、“書けたらいいだろうなあ”と思っていたし、“いつかは書けるようになりたい”とも思ったので、このタイミングに練習がてら書いてみて、もし出来上がって良かったらアルバムに数曲入れようかな、くらいだったんですよ。
──アルバムの中の数曲のはずが……。
“Season1”、“Season2”みたいに少しずつ曲を仕上げていくことになるんですけど(笑)。もともと、COLDFEETの曲に歌詞を付けて、声を入れて、チームのみんなに聴いてもらう中に、ちょこちょこ自分が考えたメロディを入れ込んだりもしていたんですよ。ただ、それは黙っていて……。
──どうして内緒にしていたんですか?
「そこは私のアイデア」と最初に言ってしまうと、どうしてもそういう耳で聴かれてしまうじゃないですか。「じゃあ、これにしよう」と言われてしまうのが嫌だったし、「本当に素敵だね」と思ってもらえたら使ってもらおうと思っていただけだったから。でも、見事にそれが選ばれていって。そのときに「自分が書きました」と打ち明けたら、「半分くらいは美嘉が曲を書けるんじゃない? 5〜6曲書いてみたら?」となって。でも、5〜6曲入れるのであれば、10曲以上は作った中から選ばないと、自分も周りも納得できるものができない。だから、とことん書いてみようと思っていたら、COLDFEETがインストをどんどん送ってくるようになって。“なんでこんなに何十曲とインストだけ送ってくるんだろう”……“あれ? これに近い曲はもうLori(Fine)が書いてくれて気に入っているのがあるから、新しく曲を作らなくてもいいのになあ”…………“ん? 何か変だぞ”と思いながら、曲をどんどん書き進めてしまって(笑)。
──あはははは。
そうしたら、半分くらい作業が進んだ頃に、Loriが「もう美嘉の曲だけでアルバムが作れると思うよ」って言い出して。そのときも「それはない、ない」と返していたんだけど、「たぶんできると思っているけど、まあ、全曲美嘉が書いても、半々入れるでもどちらでもいいよ」とうまいこと言いくるめられ(笑)、スタッフもみんな「いけるよ」となっていって。だけど、すごく気に入っているCOLDFEETの曲があって。「どうしても入れたい」と話したら、Loriから「それは別の作品に入れればいいんだよ」と言われ、“たしかに、おっしゃるとおり”ですと(笑)。
──(笑)。作曲という作業はどうでしたか? COLDFEETからはトラックが送られてくるんですか? それもビートのみ?
最初は、練習のためにもしっかりとしたインストを送ってきてくれて。だから、書けたんだと思うんですよ。ふたりのおかげでメロが書けたと思っている。けど、そのうち、ちょっとずつ厳しくなったインストもくれたんです。ずっと4つ打ちだけとか、ガイドが何もないものとか。でも、そういうのもチャレンジしていくと、“自由に書けるなぁ”ということも教えてもらった。あとは、彼らは大変だったと思うけど、私がメロを歌った声だけを送って音を付けてもらったりもあって。とはいえ、自分が作曲できるとは思っていなかったぶん、必死にやったからできたことでもある。きっと、あのペースでずっと続けるのは厳しいと思う(苦笑)。
──制作のスケジュールが厳しかったんですね。
ただ、自分の性格上、「ここまでにやってね」って言われないと、自分から「出来たから聴いて」とはならないかもしれない。もちろん、ここまでタイトなスケジュールじゃないほうがいいんだけど(笑)、期限を切ってもらったほうが私はよくて。だって、100パーセントを目指してもどれが自分の中の100点かがわからないから。ジャッジする人がいないと、一生やり続けてしまいそうだなと思って。自信がないというか、最初だからより自信がなくて、「これで出来た」となかなか言えなくて……それがいちばん迷っていたところですね。
──楽しさもありました?
もちろん。変な話、自分が不得意なところははずせる……20年も歌い続けているから、“ここまで声は出ないだろう”とか“こういうメロディは苦手だな”という得手不得手、好みもわかっているので、無意識にそれらを除外して作れているんだと思う。
■やったことがないことができるかもしれないと思えるようになった
──ちなみにいちばん最初に出来た曲って?
「Puzzle」です。
──意外ですね。勝手に最初はバラードかなと思っていました。CLODFEETから送られてきたトラックを聴いて、どんなイメージが浮かびました?
とにかくカッコいいと思って。私、3拍子みたいなものがずっと好きで。
──そうですよね。6/8拍子や3/4拍子のワルツが好きですもんね。
そうです。なんだけど、正直あまり詳しくはないから、最初そうだと思わずに歌って作ったんです。そうしたら、Loriに「やっぱり6/8拍子が好きなんだねえ」って言われて。 そこで、“どおりで歌のテンポが合わないなあ”って気づいて(笑)。それくらい無知なんですけど、トラックを3つ作ってきてくれた中でいちばん難しいのを選んだんです。めちゃくちゃカッコいいなあと思って。でも、メロディは覚えやすいほうがいいと思って、サビを思いっきり覚えやすいものにしたつもりです。
──名越由貴夫さんのブルージーなギターも最初から入っていたんですか?
いいえ、もともとは入っていなかったです。このギターはこだわりました。絶対にこういう音で作りたいというイメージがあったんですね。今回、音も自由に決めさせてもらっていて。名越さんには「HELLO」も弾いてもらっているんですけど、そのときに「ちょっと遊んでもらえますか?」とリクエストしたら、いろんな音で遊んでくれたんです。そこで、“もしかしたら”と思って、「Puzzle」も「こういう音がいい」というイメージを送って聴いてもらって、そのままの音を弾いてもらったんです。だから収録されているのはテイクゼロなんですよ。
──ゼロテイクというのは??
曲に音を合わせているだけのときに一曲丸々弾いてくださったものが、めちゃくちゃカッコよくて。「これ以上いいものはないから、二度と弾かないで」って(笑)。本当にそれで終わったの。
──(笑)。歌詞は恋愛ですよね。
若い頃の恋愛を思い出している曲なんだと思う。単純に言葉が最初に出てきて。そこから“ということは?”と膨らませていったので、この曲は恋愛の話にしようとなったというか。だけど、かなり大人っぽいブルースにこの歌詞が乗るって自分っぽい気もするんだけど、なんだろうなぁ、不思議な感じがする。
──メロディと言葉が同時に出てくる感じだったんですか?
そうみたいです。「ラララとか鼻歌を集めていいよ」ってLoriに言われていて、そのつもりでトラックを聴き始めたんだけど、いきなり歌えたから。で、一日置いて、恥ずかしくないかなって聴き直して渡していますね。
──先ほど、“音も自由に決めた”とありましたが、そこまで制作に深く関わったのは……。
なかったですね、初めてです。これは直さなきゃとも思っているんだけど、私、ゼロか100かの性格なんです。これからも任せるときは任せるけど、自分でやるときはこうなるだろうなと思う。だって、一音でも違うと、“ん?”となって「今の違う」ってなっていたから。
──相当なこだわりですね。
申し訳ないくらいですよ(苦笑)。
──そこまでこだわりたくなったのが今だったというのは何か理由がありますか?
なんで今だったんだろうなぁ……いろいろあったけど、なんでかパーッと気持ちも晴れてきて。20年ということを意識したわけではないんですけど。
──その気持ちが晴れたときのことを少し知りたいんですよね。以前、“変わりたいと思った”ということを話されていたことがありましたけど、何かきっかけがありましたか?
数年前は自分でどうこうできることではないと思っていたんですよ。やったことがないことに対して、“私がやれるわけがない”と否定や言い訳をし続けてきた。でも、変わるためにコトを起こしてみようかなと思って走り抜けた数年間というのが、実はあって。2〜3年前かな。そこで、“あぁ、やったらできるかも”と思えたことが、今回のセルフプロデュースにも繋がった気がしています。あのときは裏作業ではあったけど、走り抜けたことで、表に出すことでも何か、やったことがないことができるかもしれないと思えるようになったんですよね。
──耳が快復したことも後押しになっていますか。
いろいろ変えようと思って走っている途中で耳がパンと良くなったんです。だから、いろんなコトを考えすぎてしまったりとか、ストレスも原因だったのかもとは思うんですけど。15年ぶりにストンと治ると、自分の声もうまく使えるようになったりして。なんかご褒美をもらった気がしたんですよね。それを活かせるものって言ったら、やっぱり歌なので。きちんと歌に反映できるまで、耳が良くなったことを誰かに言うつもりはなかったんだけど、周りのスタッフから「何かいいことがあったの?」と言われたときに、ちゃんと声にも反映できたんだと思えて。そこから、スタート地点にまた戻ったんですかね。
──再出発という心境ですか?
スタートはし終わったけどね、私の中では(笑)。ここからまた走り抜くぞということではなくて、余裕を持っていろいろやっていきたいかな。
■この人たちがいて、明日があるだけですごいこと
──アルバムタイトルを『 I 』にしたのはどうしてですか?
デビュー時に付けられなかったからですね。私は直感タイプなんですけど、19歳くらいのときに、ワード一文字がいいなと思って。デビューアルバムのタイトルは“ I ”だと思ったんですよ。“ I ”って、 “愛(LOVE)”にも聞こえるし、“私”という意味もあるし、いろいろ想像できる言葉だから。デビューのときにそう決めていたんですけど、そのときは実現できなくて(笑)。それはそれで今となってはよかったんですけど。
──今回の“ I ”にはどんな意味合いを込めていますか?
今回は再デビューみたいな気持ちもあるからこれがいいなと思ったの。でも本当は、“中島美嘉”というものはみんなに作ってもらってきたもので、そのなかで初めて自分で発信をしたので、“これが私です”という作品になったし、そんな作品がどう言われてもいいと思えたので、そのままの“ I ”ですね。
──“ I ”=“中島美嘉”が色濃いアルバムでありながらも、歌詞の視点は他者に対する“愛(LOVE)”に溢れていますよね。
ありがとうございます。私は本当に周りにいろいろとしてもらっていて。変われると思ったときにそばにいてくれた人たちって、どんなときでも変わらなかった。言葉で何か言う人たちではなかったけど、それをいちばんに思っていたからかな。
──その“愛”が歌詞に出てくる曲についてお伺いしたいんですが、「僕には」はどんなところから生まれました?
すごくわかりやすいんですけど、バンマス(河野伸)が20年、変わっていないんですね。いろんなことがあるなかで、何も言わずに後ろでそっと私の背中を押し続けてくれた。きちんとお礼を言ったこともなくて、ある種、当たり前にいてくれる存在で。だから、お礼のつもりで書いたんです。人によっては恋愛の曲にも聴こえると思うので、それも面白いなと思っていて。
──僕が僕らしくいられる君へのラブレターにも感じます。
そう、それでいいと思ったんです。
──この曲は、昨年8月にパシフィコ横浜で開催された『MIKA NAKASHIMA CONCERT TOUR 2021 JOKER』のファイナル公演のアンコールで、バンドにもサプライズで披露していましたよね。涙を流しながら「一曲だけ、スタッフに贈りたいです」と話して。
あのときはみんな「何? 何だ!?」と絶対思ったと思うけど(笑)、それでもいいと思ったんですよね。まったく違うアレンジで作っていたので、アルバムに入れることになってまたいろいろと変えたりはしていますけど。
──当時、河野さんは何か言っていましたか?
伸さんはね、いつも何も言わない人なんですよ。でも、LINEで「本当に素晴らしかったです」って、初めてハッキリと言葉をくれたんです。
──楽曲に対して?
ううん。声とか全体的なことを「良かったね」と言ってくれて。
──支えてくれるすべての人に向けて歌っているように感じました。
そうですね。中島美嘉でいるときに、そうじゃない私を知っている人たちに歌っている感じというか。ステージ上にいる自分のイメージだから。
──とてもいい曲ですよね。僕が僕らしくなれる君がいて、君と一緒に未来の希望を感じることができる。「HELLO」もそうですけど、すごく前向きですよね。
なんか、欲という欲、物欲とかもなくなってくるじゃないですか。そうすると、この人たちがいて、明日があるだけですごいことなんだよね、と思っただけですけどね(笑)。
──一方、すべて英語歌詞の「I’m Here」は自分を愛することを歌っています。
この曲は、限界突破しようとした曲なんですよ。日本語にすると言いたいことが固すぎたから英詞にしただけではあるんだけど、やれることを全部やってみようと思っていて。やったことがなかった英詞が書けたら、限界突破できるなと思って、最後の最後に書いたんです。けど、言いたいメッセージは簡単なことだったりもするし、よく聞いている言葉だったりすると思う。でも、私がたぶん、生まれてこのかたずっと抱えている自分への課題というか、やりきれないことなんですよね。
──“自分を愛する事を恐れないで”は、ご自身に言い聞かせている言葉ですか?
そう。いつも言っているけど、言い聞かせているだけで、やり方がちゃんとまだわかっていない。
──「信じて」にある“心の声を聞きたくて”とか“自分を探し続けてる”とか、美嘉さんっぽいなと感じます。
ふふふ(笑)。この曲は、私がアカペラで歌った曲を送って、COLDFEETにトラックを作ってもらった曲で。私のこれまでの曲はサビ始まりが多いなと思いながら、J-POPバラードの王道のイメージでした。
── “素直に愛したい”と歌っています。
いつもそうなんですけど、歌詞は書いたとおりではあります。友達でも恋人でも、不安になるのって、好きだからなんですよね。どうでもいいことには不安なんてこない。でも、その要素は自分が作っている。余計な心配をしているというか。私自身、みんなが「いい」とすごく言ってくれているのに、“だったら、こうしなきゃいけないのかな”とか、そういうことがずっと続いてきたから、そのままを書いているだけです。
──「茨の海」では愛を叫んでいますけど。
大好きです、この曲。自分で言うのもなんですけど(笑)。
──男性が歌いそうなハードな曲ですよね。
演歌を作ろうと思ったんですよ。演歌や歌謡曲みたいな曲がいいなと思って、思いっきりそっちに振ったんです。だから「?」と思う人もいるかもしれないけど、私はこれがいい、好きだと思えたら、そういう周りのジャッジが気にならなくなるんだなと思っていて。もしかしたら途中に入れているものがマニアックに聴こえる場合もあると思うんですけど、そんなつもりもなく書いている。私はすごく好きです。自分っぽい曲かもしれないと思って。
──歌詞も同じニュアンスですよね。怯まずに好きなものを好きって言おうっていう。
私の場合、歌詞は毎回ストレート、そのままの意味なんですよ。比喩ではありますけどね。結局、いろんなことを言われる世の中で、正直に好きなものは好きって胸を張って生きて、嫌なものは嫌と言えれば、たぶん大丈夫っていう気持ちですかね。
──アルバムのラストナンバー「愛のしずく」は?
ただただ綺麗な曲にしたかった。
──和メロっぽいですよね。メロディの引き出しが多いなと思いました。
そういう意味では、情緒不安定な性格でよかったかもって思う(笑)。今日はすごくイライラしているから「CEO」みたいな曲が出来たり、すごく穏やかだから「愛のしずく」が生まれたり。
──「めんどくさい」という曲もありますし。
あー、それは本当にめんどくさかったんですよ(笑)。
──あははは。「CEO」で“ふざけるな”と憤ったり、「めんどくさい」で“早くこのめんどくさい雰囲気から解放して”と歌う人がこんなにも温かい“愛のしずく”を注いでくれるという(笑)。
そうなの。全部が本当の自分だから、なんとも説明ができなくて。“〜っぽいですよね”っていうのは人それぞれにはなるんだけど、全部、自分の本当のところから出ているものだから。でも、悩んできたこの性格が機知になったものかもしれないです、このアルバムは。
──「愛のしずく」はどんな風景が見えていました? 雨が降っている情景から夏の星空に視点が広がっていきますよね。
いっぺんに書きすぎて、歌詞の引き出しがなくなり始めて。ぼーっとしていたら、外は雨が降っていて、それを“綺麗だな”とずっと見ていたらこうなりました。夏の夜空のイメージがもともとあって。私の勝手なイメージですけど、七夕ってだいたい雨が降ったり曇ったりするんですよね。その日の夜空は年に一度見られるとは限らないもので、“今年もまたか”というのが当たり前だから、そこから繋がったんだと思う。
■自分で自分に証明してあげられた気がする
──最後に中島美嘉にとっての“愛”とは何かを聞いてもいいですか?
何ですかね……善にも悪にもなれる、いちばん怖いものかもしれない。
──憎悪や執着を呼ぶことにもなる、あったかいイメージだけではないんですね。
うん。だけではないですよね。
──セルフプロデュースしたアルバムが完成してどんな感想を抱きましたか。
もう大満足です。これをやる前から言っているのは、“やったことがないことは全部可能性である”ということ。それは自分で自分に証明してあげられた気がします。今回の作業のおかげで、自分に関係ないと思っていたもの、こういう人だからこれがやれるみたいに思い込んでいたことも、もしかしたらやったことがないだけで、やれるかもしれないと思うようになりました。
──7月からは全国ツアー『MIKA NAKASHIMA CONCERT TOUR 2022『 I 』』も決定していますが、どんなツアーになりそうですか?
まだわからないなぁ(笑)。とりあえず、アルバムを一枚作らせてもらえたから、プロデュースとまではいかなくても、ステージのことにもできるだけ関わっていきたいなと思っています。
リリース情報
2022.05.04 ON SALE
ALBUM『 I 』
ライブ情報
MIKA NAKASHIMA CONCERT TOUR 2022『 I 』
2022.07.08(金)千葉 市原市市民会館
2022.07.16(土)大阪 南海浪切ホール
2022.07.18(月・祝)愛知 アイプラザ豊橋
2022.07.22(金)岩手 北上市文化交流センター(さくらホール)
2022.07.23(土)山形 シェルターなんようホール(南陽市文化会館)
2022.07.30(土)京都 文化パルク城陽 プラムホール
2022.07.31(日)兵庫 丹波篠山市立田園交響ホール
2022.08.05(金)茨城 ひたちなか市文化会館大ホール
2022.08.19(金)埼玉 川口総合文化センター・リリア メインホール
2022.08.21(日)静岡 焼津文化会館
2022.08.27(土)長野 岡谷市文化会館カノラホール
2022.08.28(日)群馬 伊勢崎市文化会館
2022.08.31(水)大阪NHK大阪ホール
2022.09.02(金)福島 白河文化交流館コミネス
2022.09.04(日)秋田 ほくしか鹿鳴ホール(大館市民文化会館)
2022.09.13(火)東京LINE CUBE SHIBUYA
プロフィール
中島美嘉
ナカシマミカ/2001年にドラマ『傷だらけのラブソング』(CX)で主演に抜擢され、同作主題歌「STARS」でデビュー。「雪の華」、「GLAMOROUS SKY」など数多くのヒット作を発表し、唯一無二の存在感を放つ。アーティスト活動のほかに、国内外の映画・ドラマ・ファッションなど活躍は多岐にわたる。
中島美嘉 OFFICIAL SITE
https://www.mikanakashima.com/